おはようございます。昨夜の2時過ぎに、突然家が揺れました。熟睡していなかったためか、すぐに目が覚めて、テレビを点けてみました。南予地方(愛媛県)を震源とする地震で、震源地付近は震度5強、当地は震度3とのことでした。
その後、目が冴えて、なかなか眠れませんでした。
最近、保育施設の不足とともに、保育士の不足が深刻になっています。資格を持った人は、市井に埋もれて沢山おられるようですが、募集してもなかなか応募してくれません。
施設や設備は資金さえあれば何とかなりますが、保育士となるとなかなか難しいものがあります。
やはり仕事の内容に対する正当な評価・待遇が必要ですし、更に職場環境を考える必要がありそうです。
先日も、私が理事長(無償ですが、それなりに責任は重いです)を務める地元の保育所の発表会を参観しました。
子供たちが発表会に向けて練習している姿は、時折垣間見ていたのですが、本番での園児たちの姿は見事なものでした。保育士の努力もさることながら、よくこれだけのことを覚えて、演技できるものだと感心しました。
私が気になったことは、そのことよりも「この多彩な小道具は、誰が何時作成して、いるのだろうか?」ということでした。
後で園長に尋ねてみると、
「園児の午睡の時間にしますが、それだけでは足りないので、休みの日に出て来て準備している先生もいます」
という返事が返ってきました。
私はその言葉に、頭の下がる思いがしました。彼女らの善意と熱意によって保育所が成り立っているのだな、と思いました。
福祉施設であるために、人々のどこかに、「奉仕」を求める気持ちがあるのかもしれません。それを否定するものではありませんが、それが当たり前になってしまってはいけないと思いました。
彼女らにも当然『労働基準法』が適用されます。法に抵触するような運営管理は、避けなければなりません。少なくとも、彼女らの奉仕に甘んじることなく、その気持ちを大切にする経営感覚が必要であると痛感しています。
当然のことながら、職業人としてその専門性や職務能力は問われます。意識や能力には個人差があり、その資質と意欲については、経営管理する立場として、厳粛に行わなければなりません。
眼を転じると、保育園の様々な行事は、保護者会役員の方々の協力が大きな力になっています。それがなかったら、施設の行事は成り立たないと言っても過言ではありません。
その一方で若干の保護者ですが、自分の子育てや社会性に目を向けてほしい人もあります。
当たり前に見えることが、単に当たり前ではないこともたくさんあるということを、私たちは意識することが必要ではないでしょうか?
様々なところで、お互いに感謝をしながら生きる謙虚な気持ちが大切だと気付かされることが、いっぱいあります。
[数年前の新入生への講話の概要は、次の通り]
1 東日本大震災について(折しも、大震災の直後だった)
2 高校生という年代がどのような時期なのか
3 目標を持った生き方とその持ち方
4 学校に規則がなぜ必要なのか
[1年 女-14]
この生徒は、目標を持つことが大事だと思った。将来は保育士になりたい。そのために、学校でも勉強をしっかり取り組むことを目標にしたい。
と述べていました。
[この生徒への私のコメント]
君は子供が好きなんですね。保育士という仕事は、一番は子供が好きであることですね。
それから、子供の発達や心理、子供への接し方、ピアノなどの音楽、これらの専門的な学習をして資格を取得し、保育所に就職することになります。
このような専門性を身に付けるためには、大学等で勉強しなくてはなりません。そこで今は、卒業後の進学に備えて、基礎・基本の学習や、基本的な生活習慣をしっかり身に付けることが必要だと思います。また、ピアノだけは少しだけでもやっておいた方がよいでしょう。