朝のニュースです(「風」を読む) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

朝のニュースです(「風」を読む)

秘書です。歯車が音をきしませながら、ついに、逆回転をはじめたように感じます。まだ静止状態にみえてますけど。

■<陸山会土地購入>強制捜査に発展 世論読めず民主戦々恐々
1月14日23時44分配信 毎日新聞
 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件が強制捜査に発展したことで、政府・民主党は18日に召集される通常国会への火の粉を振り払うのに必死だ。東京地検は土地購入に充てられた小沢氏の手持ち資金4億円の出所解明に乗り出す構えだが、同党は捜査の狙いや世論の動向を読み切れておらず、今後の展開に戦々恐々としている

 波乱含みの通常国会に新たな不確定要素が加わった。14日の参院与野党国対委員長会談。自民、共産両党は小沢氏や元秘書の石川知裕衆院議員の事務所などの家宅捜索を受け、「政治とカネの問題を議論すべきではないか」と、国会での徹底審議を求めた。

 民主党の平田健二参院国対委員長は「いつかやらないとならないこともあるだろう」とかわしたが、鳩山由紀夫首相の偽装献金事件も抱える政府・与党にとり、「政治とカネ」は、直後に参院選を控える通常国会最大の懸案になりつつある。

 政府・与党は、通常国会に09年度2次補正と10年度の予算案を抱える。小沢氏の政治資金問題について、与党内では「国会開会前の決着」との見方が強かっただけに、想定外の強制捜査には戸惑いを隠せない。事件の行方次第では今月下旬からの予算審議を直撃しかねず、「もう終わりだと思っていたのに心配だ」(国民新党幹部)とのため息も漏れる。

 民主党は野党側が小沢氏の証人喚問などを求めてきても拒否する構えだ。同党系の勢力は衆院で300を超える。参院でも与党3党で過半数を確保しており、民主党の山岡賢次国対委員長は「国会を『ワイドショー化』したくない」と野党の出方をけん制している。

 それでも、民意の動向には民主党も神経をとがらせている。昨年12月の毎日新聞世論調査で内閣支持率は55%と、前月比で9ポイント減った。強引な国会運営に踏み切れば、下落に拍車がかかりかねない。小沢氏は守れても、政権自体が地盤沈下するジレンマを抱える。

 小沢氏側への強制捜査について、首相官邸では「当時は職務権限がなく、小沢さんまで捜査は及ばない」(首相周辺)との楽観論もある。しかし、小沢氏の問題は鳩山首相の偽装献金と「相乗効果」を生みかねず、世論がどう受け止めるかを測りかねている。【高山祐】

 ◇小沢氏頼み、沈黙民主

 党幹事長側への強制捜査という異例の事態にもかかわらず、政府・民主党内では表立った反応はない。鳩山首相(党代表)は14日、小沢幹事長を交代させる可能性を否定した。捜査の行方に気をもみながらも「沈黙」が広がる党内の様相は、党運営が小沢氏頼みに陥っていることを物語っている

 「オレが言わねえんだったら、誰も言わねえだろう」

 民主党の渡部恒三元衆院副議長は14日、講演先の金沢市で、記者団から「党内で小沢氏の責任を問う声はないのか」と問われ、思わず苦笑した。小沢氏の説明には「あれで分かったって思っている人はいねえ」と漏らしたが、追随する声はほとんど聞こえてこない。

 07年参院選の勝利や09年衆院選で、党内では「選挙に強い小沢」の評価が確立した。新人議員は「親に向かって『おかしい』なんて言えるわけがない」。また元検事の小川敏夫参院議員は14日夜、BS11のインサイドアウトに出演し「検察が強制捜査に入るときはガチガチに固めるものだが、そういう雰囲気が感じられず、ちょっと異例かなという気はする」と後輩らの捜査に異を唱えた。

 こうした民主党の空気を、自民党の谷垣禎一総裁は14日の記者会見で「『物言えば唇寒し』という心境ではないか」 と皮肉った。共産党の志位和夫委員長も「誰一人ものを言わないというのは異常に思える」と批判した。

 しかし、「小沢頼み」は連立を組む社民党にも広がっている。14日の地方代表を交えた会合では、「政治とカネの問題を追及すべきだ」との意見が出たものの、重野安正幹事長は「小沢氏を中心とする民主党の安定が必要な現実もある」と歯切れが悪かった

 鳩山首相は14日夜、記者団から小沢氏の評価を問われ「二度と出てこないような個性、大変強い信念をお持ちの政治家だ」と称した。その上で「これからも(力を)発揮してもらいたい」と語った。【近藤大介、白戸圭一】

 ◇聴取拒否、捜索の引き金に

 「石川氏の説明は合理的でない。小沢氏は説明しようとしない」。一斉捜索に踏み切った理由について法務・検察幹部はそう語る。

 特捜部は政治的影響に配慮し、12月の臨時国会閉会を待って捜査を本格化させ、通常国会が今月18日開会と決まると、週内の刑事処分を目指した。「捜査は任意が原則。協力してくれれば強制捜査は不要だ」。別の幹部はそう繰り返してきた。

 石川氏は事情聴取に「04年10月小沢氏から4億円を受け取り東京都世田谷区の土地を約3億4000万円で買った」と答え、4億円を政治資金収支報告書に記載しなかったと認めたが、「ミスだった」と強調した。

 しかし、4億円を陸山会に集約した後、土地代金を支払うなどの複雑な資金移動について特捜部は「(小沢氏からの)最初の4億円を隠す意図がある。4億円の素性を隠し不動産として表に出す資金洗浄(マネーロンダリング)ではないか」とみている模様だ。石川氏はこれを否定しているとみられる。

 5日に行った聴取要請に小沢氏が応じないことも大きく影響した。石川氏が「小沢氏から4億円を受け取った」と説明する以上、小沢氏に確かめざるを得ない。だが、比較的時間に余裕のあった連休(9~11日)中も応じず事実上拒否と受け取ったという。【小林直、三木幸治】

(獅子16)民主党は世論の空気ばかり気にして、信念・信条はどうしたんでしょう?「親にさからえない」なんて「チルドレン」しておりますが、国会議員は小沢家の人ではなく国民代表ですよ。それから、国会をワイドショー化するのは民主党の党風であったとしても、自民党の党風ではありません。きっちりと、弁護士出身の代議士らが詰めた議論をされると思います!

■陸山会捜索/捜査の転換は何を示すか
 (1月15日河北新報社説)
18日には通常国会が始まる。その前に小沢一郎民主党幹事長の事情聴取を済ませた上で、当時の秘書2人を在宅起訴するだろう。捜査の見通しはそう伝えられていた。

 陸山会(小沢氏の資金管理団体)の土地購入問題をめぐって、東京地検特捜部が陸山会事務所のほか大手ゼネコン鹿島の本社、東北支店(仙台市)など関係先を政治資金規正法違反容疑で家宅捜索した。

 任意から強制捜査への方針転換に見える。その事情は今、いつもながらに検察の口からは語られない。小沢氏本人も、秘書の一人で現在は民主党の議員席に座る石川知裕衆院議員も語ろうとしない。

 もどかしさや憤りの中で目を凝らしてみよう。政権最大与党の最高実力者がカネにまつわる疑惑を持たれても、その解明は結局、捜査の強制力に委ねられてしまう。浮かんでくるのは、実に古めかしく、寒々しい旧来の光景である

 2004年10月の土地購入当時、陸山会の事務を担当していた石川氏が任意の事情聴取を受けたのは先月27日。検察は今月5日、会計責任者だった大久保隆規被告(公設第1秘書、西松建設献金事件で公判中)からも任意で聴取し、小沢氏に参考人聴取に応じるよう要請した。

 新年度政府予算案の編成作業終了を見計らって任意捜査を進め、国会開幕前に刑事処分を終える。段取りはそうだったと映る。石川氏と大久保被告の説明が合理的で、小沢氏が聴取に応じていれば、強制捜査の着手はなかったのかもしれない。

 外形的な疑いとして問われているのは、土地を購入した時の資金4億円を政治資金の収支報告書に記載しなかった点。家宅捜索でその不記載の背景事情を鮮明にする資料が得られたかどうかが焦点になる。

 鹿島、西松建設などが受注した胆沢ダム(奥州市、国土交通省発注)をめぐって、下請けに入った水谷建設から小沢氏側に渡った5000万円が、土地購入資金に充てられたのではないか。関係者の話から浮かび上がっているのは、「天の声」とゼネコンが公共工事の談合にかかわる昔ながらの疑惑だ。

 昨年3月、大久保被告が逮捕された時、小沢氏は不公正な権力行使、不当捜査だと検察批判を展開した。今回、その語り口は影を潜めたようにも見えるが、疑いの中身に触れる説明は避けたままだ。

 石川氏も口を開かず、民主党内から2人に詳細な説明を促したり、党として調査に乗り出したりする動きが出る気配はない。政権最大与党の自浄能力は今のところ無きに等しい

 わたしたちは本当に、旧弊を断ち切る政権交代を実現させたのか。有権者は嘆かわしい思いにとらわれている。政治不信が捜査への期待となって膨らむのは、本来、健全な現象ではないが、嘆きの行き場は当面、捜査の進展に求めざるを得ない

 強制捜査に踏み切ったことで、検察は解明に全力を尽くし、詳細を有権者に説明する責任を負った。そう自覚してほしい。

(獅子16)民主党のみなさん、これが世論ではないですか。

■政権の『屋台骨』外せず 捜査、世論にらむ首相
(1月15日 07時06分東京新聞)
 鳩山由紀夫首相は十四日、政治資金問題をめぐり関係先が東京地検の家宅捜索を受けた民主党の小沢一郎幹事長を続投させる姿勢を鮮明にした。「屋台骨」である小沢氏抜きに政権のかじ取りは考えられないとの判断からだ。ただ捜査の進展次第では、国会運営や参院選の障害になりかねない。首相は自身の虚偽献金問題に続き、検察当局の出方をにらみながらの政権運営を強いられることになった。 (竹内洋一)
「二度と出てこないような個性を持った政治家、大変強い信念をお持ちの政治家だ。民主党の政権獲得に大変、大きなお力を発揮した。これからも発揮してもらいたい」
 首相は十四日夜、記者団に対し、小沢氏をこう評し、夏の参院選の陣頭指揮を任せる考えを強調した。
 同日朝には、記者団から「幹事長人事を見直す考えはあるか」と問われ、「それは今ない」と即答した。
 捜査段階の資金問題に関し、首相は当事者をとがめられる立場にはない。自身も虚偽献金問題をめぐり元公設秘書が在宅起訴されたばかりだからだ。
 加えて、与党経験のない議員が大半を占める政権で、党や国会の運営を委ねられるのは、小沢氏をおいてほかにいないという切実な事情もある。首相にとっては「小姑(こじゅうと)」(ベテラン議員)的な存在ではあるが、頼らざるを得ないというわけだ。
 一方で、首相は「今」と前置きした上で、体制を見直す考えのないことを強調しており、あくまでも現時点での判断とも聞こえる。
 検察当局の捜査が小沢氏自身に及ぶような展開になれば、民主党に対する世論の風向きは一気に厳しくなる。参院選への影響を考えれば、首相が決断を迫られる局面が来る可能性も否定できない。
 党内では、すでに「参院選への影響がないとは言えない」(幹部)との懸念がささやかれ、小沢氏に対して国民への丁寧な説明を促す声も出ている。もともと、小沢氏の政治手法への不満は潜在的に根強いといえる。
 ただ、小沢氏の権勢の絶頂ぶりを前に、批判の声は表向き噴き出していないのが実情だ。党内がいわば息を潜めて様子見を決め込んでいる格好で、首相のスタンスは、こうした空気を体現しているようにも映る。

(獅子16)もしも自民党にこれだけ大きなことがあれば必ず党内が騒然となるであろう自民党の党風に馴れている一秘書として、民主党の党風がまったく理解できません。野党時代にあれだけ、「なんとか還元水」「ダム利権」を追及し「コンクリートから人へ」といってきたみなさんが、なぜ、桁違いの疑惑にいま沈黙しているんでしょう?何が怖いんでしょう。その恐怖の原点がわからない。「干されてポストがなくなる」という程度の話なのでしょうか。ポスト=地位のために政治をやっているのでしょうか。でも、どんな地位を得ても、幹事長室の鶴の一声で物事が決まってしまう。自分の信念は貫けない。だとすると、何のためのポスト=地位なのでしょう。命が奪われるわけでなし、何をそんなに恐れているのでしょう?それなりの立派なお仕事をやめて民主党議員になった「青雲の志」は、たかが「ポスト」なのでしょうか。

■小沢氏団体不透明会計:ゼネコン補てん約束 小沢氏側へ資金、水谷建設元幹部が証言
(1月15日 毎日新聞)
 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件に絡み、計1億円を小沢氏側に提供したとされる中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)の元幹部らが「大手ゼネコンから提供資金の補てんを約束されていた」と話していることが分かった。計1億円のうち最初の5000万円が渡されたのは04年10月で、陸山会の土地購入時期と重なることから、東京地検特捜部は水谷建設を介して大手ゼネコンから土地購入資金を提供された疑いがあるとみている模様だ。
 これまでの調べによると、水谷建設は04年10月、大手ゼネコン「鹿島」など3社の共同企業体(JV)が落札した国発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県奥州市)の「堤体盛立工事」で下請け工事を受注。特捜部の事情聴取に水谷建設元幹部らは、陸山会の事務担当者で小沢氏の私設秘書だった同党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=に「受注の謝礼として04年10月、東京都内のホテルで5000万円渡した」と説明したとされる。
 05年3月には「大成建設」などのJVが落札した同ダムの「原石山材料採取工事」でも下請け工事を受注。やはり謝礼として05年4月、小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(48)=政治資金規正法違反で公判中=に同じホテルで5000万円を提供したと話しているという。石川氏と大久保被告は、こうした資金受領を調べや周囲に否定しているとされる。
 資金提供について水谷建設元幹部らは「大手ゼネコンが補てんしてくれるというから金を出した」と、元請けの依頼だったと周囲に説明していることが新たに分かった。特捜部にも同様に話しているとみられる。
 大手ゼネコンのうち鹿島については、特捜部が13日に東京都港区の本社や仙台市の東北支店、同支店元幹部の自宅を政治資金規正法違反(不記載)容疑で家宅捜索した。
 胆沢ダムを巡っては、西松建設の違法献金事件を巡る公判で、検察側が「大久保被告から『胆沢ダムは小沢ダムだ』と言われた」とする西松建設関係者の供述調書を朗読。特捜部は、同ダム工事を受注した大手ゼネコンの意向で下請けの水谷建設が小沢氏側に資金提供した可能性もあるとみて、13日の捜索で押収した資料の分析を進めているとみられる。
 ◇質問を無視
 渦中の小沢氏は14日午後2時半、宿泊していた名古屋市内のホテルを車でたった。夜には大阪市内の日本料理屋に到着。関西電力など関西の財界人と会食した。小沢氏は報道陣や見物人100人以上が取り囲む中、「強制捜査の受け止めを」などの質問を無視し、笑顔で店内に入り、午後8時半ごろ、店を出た。【念佛明奈】

(獅子16)もしこの記事がが自民党のことだったら、民主党のみなさんは街頭で、国会で何を絶叫されますか。何を質問されますか。同じことを今やってください。それが民主党に期待をしてきた国民の「風」、すなわち、「世論」の願いでしょう。そうでなければ、「風とともに去りぬ」(Gone With the Wind)という名前の映画がありましたが・・・