議会は単なる「拍手」と「歓呼」の場にすぎないのか(中川秀直語録)
明日、みなさんから頂いた質問提案をもとに、衆議院内閣委員会で菅副総理に質問することを楽しみにしていたのだが、結果的に質問ができない状況になるかもしれないなど、国会情勢が緊迫してきている。
政府・与党は、一体、何を避けようとしているのか。何を隠そうとしているのか。
与野党党首が国の基本問題について論じ合う党首討論も、政権交代以後、一度も開かれていない。
「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)の小委員会が先にまとめた国会改革の提言には、党首討論を週1回定期的に開くことも盛り込まれている。
これが正論だ。
民主党が考えている政治のあり方は、一旦、権力をとってしまえば都合の悪いことについて少数派が意見を言う機会を全て封印し、議会をただの「拍手と歓呼」による権力追認機関にしようとしているのか。
しかも、筋悪の法案を慎重審議なしにごり押ししようとしている。
それのどこが「新しい公共」なのか。議会が単なる「拍手と歓呼」の場になったときの悲劇を、20世紀の世界史の中で経験しているではないか。
11月19日 中川秀直