ゆらぴこ 2023.05.21 @ 池袋harevutai(アルティメットMIX初夏「early summerSpecial」)

 
セットリスト:
1. 生きていく
2. YOU ARE MY 44
3. Brand new day!!
4. Rain
※SEなし


池袋harevutaiは初めての会場ですが、あぽかりっぷすのゑりかちゃんべいびーさんの昨年の生誕の会場ですね。
再開発されたと思しきあたりで、入場すると、場内の雰囲気としては渋谷のWWWに似ています。WWWの階段状の客席を二段だけにした感じというか、WWWの上階にあるWWW Xの客席を二段にした、という方が近いかもしれません。
当日のゆらぴこさんは茨城からの回しで疲れもあるだろうに、また、「アルティメットMIX」というくらいで、先日の中野同様、ほぼ完璧にアウェイの会場であり、当然ながら客席にゆらぴこさん目当てのお客さんは多いとは言えない状況です。

ゆらぴこさん登場、SE無しです、持ち時間をフルに活かすためにふだんのステージだったら欠かさないSEをあえて外したのですね、なにしろ今日の持ち時間は15分しかありませんので。

一曲目は「生きていく」、この曲が一曲目というのは珍しいんじゃないかな、初見のお客さんに対していきなりぶつけてきた感じですね、ゆらぴこさんの決意のほどが伺われます。ツインテールの両側に白い髪飾り、衣装はリリースイベントの時に着用していた背中にレインボーカラーのシフォンを背負ったものです。

二曲目「YOU ARE MY 44」、ラスト以外にこの曲を据えるのは非常にめずらしい、そして、ゆらぴこさんのソロステージでしばしば出会うことのできる、歌い手の歌が聴き手の歌になる瞬間が降臨します。先に記したように客席は二段になっており、ステージに近い方=チャージの高い方はゆらぴこさん以外のファンの方しかいない状況と思われますが、最初は引いていた感じのお客さんたちが次第に、そして、確実に、ゆらぴこさんに惹かれていくのが、背後から見ていると明らかです。

三曲目は「Brand new day!!」、ゆらぴこさんはフロアに降りたいんだろうなと思いますけれどこの会場では厳禁のようで、今日はステージにとどまったままのパフォーマンスです。
初見のお客さんに対しても臆せずアピールするゆらぴこさん、その空気がステージ外にも通じるのか、段々とお客さんが増えてきていますね。

四曲目「Rain」、ここのところスケジュールがたいへん密に詰まっている様子、今日も移動を含む連チャンで、身体の負担は相当なものだと思います、ゆらぴこさんの声も少しだけざらついた感じはありますが、声の出し方をふくめ、見ているこちらが不安を抱くことのないよう、細心の注意をもってパフォーマンスしてくださっているのじゃないかな。

アウェイもいいところだったのに(ざっと見たところでは近くの出番で名前に見覚えのあるのは先日の中野でも共演していた「キプリスモルフォ」さんくらいでした)、工夫をこらしたセトリを導入し、パフォーマンスそのものの力で界隈違い以外の何者でもないお客さん達を引きつけお付き合いでない真実の拍手を得て行くゆらぴこさん、その姿は英雄のようで、今日も素晴らしかったです。