Musu Bore 2023.02.09 @ 池袋手刀(チョップ)


セットリスト:
1. Hip Hop
MC
2. Camara Obscura
3. Sketch For Summer
4. Rain Dome
※上記セットリストは @ren_musubore さんのアップされたものを元に作成いたしました。ありがとうございました。


ステージ客前に降ろされたスクリーン。今日のMusu Boreの出番はトップ。機材はすでにセッティングされているようです。開幕前のDJはボウイの「スペース・オディティ」を織り込んでいたかな、かなりの音量なのですがうるさくありません。
定時の数分前に、ステージ上のギターを取り上げる気配がします。スクリーンの上を這うミラーボールからの反射。
DJの音量が下げられると、青いライトがステージを照らしています、スクリーンはまだ降りたまま。
ドラムスのTELLさんが打ち始めると、スクリーンが上がっていきます。
一曲目は「Hip Hop」、女性の声が絡む曲。Musu Boreのお三方は暗めの照明がこの上なく似合います。
ベースのマスハラカツヒコさんはフレットレスですが、フレットを抜いてフレットレスにしたのかな、フレットに相当するところに線が入っています。
明日は雪が降ろうかという東京の真冬の夜ですが、Musu Boreの演奏が始まると、ステージの温度がライブハウスの外よりも低くなります、積もった雪に押しつぶされるかもしれない屋根の下ででもあるかのよう。自分が生と死のぎりぎりのところに居るのだと気づかされます。
右手を差し上げ、パントマイムを伴って歌うrenさん、そういえば先ほどのDJでも掛かっていたと思しきボウイはマイムの名手でした。TELLさんのドラムスが残って曲終わり。

MC、renさん「はい、『Musu Bore』です。早い時間からありがとうございます。ここからノンストップですので、先に告知」、4月30日の大阪でのライブをアナウンスし、TELLさんに促され、今日呼んでもらえたことに礼を述べます。

「ここから三曲ノンストップ」というアナウンスから、二曲目「Camara Obscura」、イントロというか歌に入る前のTELLさんのハイハット、ワンフレーズ毎に音の止め方が素晴らしい。マスハラさんのベースは意識して聞いているとかなり音が上下するのですが、余計な音が全くありません。
先ほども記しましたが、暗めの照明がこれほど似合うバンドもないんじゃないかな。

renさんが手に乗る機材を用いてギターからモールス信号のようなサウンドを響かせ、三曲目「Sketch For Summer」、モールス信号というと開演前に鳴っていたのかなというボウイの「スペース・オディティ」を連想しますね、DJとバンドの呼応というか連環というか。マイムしつつ歌うrenさん。
ラスト、renさんが機材をギターから離して行くとモールス信号が遠ざかります。

四曲目は「Rain Dome」、ピアノの音から。
ある映画のセリフを連想させるこの曲、ステージには雨が降り、肌には冷えた湿り気が迫ります。カラカラに乾いた冬の空気はどこかに消え失せています。音楽の魔法はたしかに実在するのですね。

池袋手刀(チョップ)でのMusu Boreでした。降るはずのない雨、無いはずの湿気。Musu Bore未体験の方には、ぜひともステージを見て頂きたいです。