皆さんは

何故、産まれてきたこどもに

告知をするのか?

 

知ってますか?


一つは

こどもの「アイデンティティの形成」に

必要だからです

もう一つは

こどもには自分がどのようにしてこの世に

誕生したのか知る権利があるからです



こどものアイデンティティについて

ですが

  

・アイデンティティの形成

・アイデンティティの確立


二つあります

二つとも非常に重要です


この二つは全ての人にとって

生きていく上で非常に

重要なことになります


2歳くらいから

卵子提供で生まれてきたことを

こどもに伝えながら


卵子提供で生まれてきた自分として

アイデンティティの形成をしていきます






このように

思春期頃からアイデンティティの

確立をしていきます





なので2歳頃から

卵子提供で生まれてきたことを

こども自身が知った上で

「自分というものを形成」していく

ことが非常に大切なのです




その上で思春期頃から

この図のようにアイデンティティを

確立していきます


なので思春期頃に

卵子提供で生まれたことを伝えて

しまうと


こどもは「ある日突然、自分の

出自について真実を聞かされた」

ことになってしまい

 

混乱します


混乱したまま自分のアイデンティティを

確立することになりますが

混乱のなかでは100%自分の

アイデンティティを確立することは

できないと思います


そうならないためにも

2歳から伝えてあげて

いずれ訪れるアイデンティティの

確立をする日が来るまでに


しっかりとアイデンティティの

形成をしてあげることが重要なのです





サラッと書いてありますが

アイデンティティを確立できないのには

様々な理由があります

この時期に大切なのは

「健全なアイデンティティの確立」

です


反抗期があるのは至って健全な

ことです


しかるべき時期に

健全なアイデンティティの確立が

できないということは

その後のこどもの人生に

大きな影響を与えます

非常に危険です


ここは卵子提供家族云々に関わらず

全ての家庭のなかで

こどもが安心、安全に暮らすことが

できて

思春期頃から健全なアイデンティティの

確立をしていくことが大切だと思います







このようにアイデンティティの確立は

中年期以降にまた訪れます

卵子提供で生まれたこどもは

生涯に渡り卵子提供で生まれた人として

生きていくことになります


その前に結婚して自分のこどもが 

産まれた時にも色々と考えると

思います


卵子提供で生まれた自分が結婚し

自然妊娠でこどもを授った時

そのこどもは自分と遺伝子の繋がりが

あるので


片方の親とだけ遺伝的繋がりのある

自分が妻や夫など両方の遺伝的繋がりの

あるこどもを育てていくわけです


きっと、色々と考えることも

あるかもしれません


分かりやすくまとめます


①0歳から

アイデンティティの形成があって

②思春期頃から

アイデンティティの確立があって

③結婚しこどもが産まれて色々と

考える時期があって

④中年期以降また卵子提供で生まれて

来た自分の余生について考えるかも

しれない


分かりやすく書くとこんな感じで

しょうか


「告知しなくても愛情たっぷりに

育てるので大丈夫です」

「こどもの幸せを考えて告知は

しません」

これは非常に危険な考えです


前述したように全ての人間には

アイデンティティの形成と

アイデンティティの確立が必要であり

それこそが

「自分の人生を生きる」ことに

ほかならないからです


誰にとっても必要で

人間として成長して生きていく上で

全ての人にとって必要不可欠な

この一連の形成や確立を

無いものとして育てることは

非常に危険であり

私は全く賛同できません


自分が卵子提供で生まれたことを

愛する両親から隠されたまま

こどもはアイデンティティを形成し

アイデンティティを確立します


これのどこがこどもの幸せなので

しょうか?

最期まで隠し通せれば幸せだと

思う方もいらっしゃるかと思いますが


最後まで隠し通すことは

中々できるものではありません

何故ならばこどもが可愛いからです


可愛ければ可愛いほど

こどもに嘘をつき続けることが

苦しくなるからです


これが普通の人間の感覚です

当たり前のことです

ですから途中で告知しよう!と

考えを変える人もいるのです


至極まっとうな人間の心理です


10〜20年後、あるいは20〜30年後

アイデンティティクライシスになって

しまうこどもが一定数で現れてくると

私はとても心配しています…


告知することを

幸せや愛情と秤にかけることは

正しい告知の認識を歪めてしまうので

私は切り離して考えることをおすすめ

します





このような本を読むと

とても考えさせられます


告知とは

こどものアイデンティティの形成と

確立において非常に重要なもの

そして全てのこどもには

出自について知る権利があること


これが告知であって

愛情たっぷりに育てるのは

当たり前のことなのです


こどもの知る権利とは

こどもの基本的人権です


基本的人権とは非常に重たいものです


ですから私は告知と出自については

「命と等しく大切なこと」だと

思っています


この世に存在している全ての人には 

出自があります

出自が無いということはこの世に

誕生していないことになります


昭和の時代は親が

「お前は橋の下で拾ってきたんだよ」

などと冗談で言ったりしましたが


凄く嫌じゃないですか?


誰だって自分の存在を軽く扱われたり

ぞんざいに扱われることは


嫌だと思います


なので私は全ての人の出自は

尊重されるべきものであると考えています

だから出自は全ての人にとって 

「命と同じく大切なもの」だと

思っています


告知の大切さについて

たくさんの人に知って頂きたいです