訪日(訪日記、西部 邁論)(#2)
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You Tubeを立ち上げた
対談に参加したい人は、
⓵ 木庵のメールアドレスをクリックする。

メールアドレス:takaonaito03@gmail.com
⓶ どのようなトピックス、日時などを木庵と話し合う。
⓷ 実際にズーム上で対話をおこなう(自動的に録画できるようになっている)。
⓸ ズームで録画したものを、You Tubeに移動(木庵の作業)
⑤ 出来上がったYou Tubeのアドレスをブログに掲載。
⓺ You Tubeのアドレスをクリックすると、誰でも対話の様子が見れる。

*顔を隠したい人、仮の名前でもよい(勿論木庵の顔はだす)。

*二人以上もできるが、40分でズームは切れる(延長する場合は、再開する必要あり)。

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木庵のZoomミーティングに実際に参加する場合:
下のURLをクリックする。

https://us04web.zoom.us/j/5582589118?pwd=b0xsUHBQM2NYb0NNVFdYK3JSY2daUT09

ミーティングID: 558 258 9118
パスコード: 2BaZGd

*URLをクリックするだけで、ミーティングルームに入れる(ミーティングID、 パスコードの入力は必要ないよう)。
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木庵の般若心経(3回目)
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https://youtu.be/ZRq3bKOLgLQ
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訪日記(西田さんのこと)
今回日本旅行の最大の目的は、友人、先輩、肉親との再会であった。友人として、西田さんを挙げなければならない。彼は父の弟子であるが、父の死後もスカイプで絶えず私と交流を続けている友人である。勿論彼は父を尊敬し、その息子である木庵を、今も面倒をみてくれているのである。私は友人というような人間がごく少ない。その中でも、彼は心から理解することのできる貴重で希少価値のある友人である。この度の旅行で、私の郷里滞在中、毎日のように色々な所に連れていってくれた。
彼は弟の後輩でもある。弟は社高校でキャッチャーをしていて、大学では1年からエースで、プロから誘いがあったのかなあ?というような男である。西田さんに言わせると「晴馬(仮名)さんは、動きがしなやかでした」と。私としては、弟のことを褒めてくれて嬉しいところである。ところで、木庵、西田さん、それに弟の社高校の恩師に出会ったのだが、恩師曰く、「西田君は、雨のときもバッターを振っていた」と。今回初めて彼のポジションがピッチャであることが分かった。彼と春の高校野球を一緒にテレビで見たが、彼の解説は当を得ていて、木庵も少しは野球が分かったように思えたくらいであった。失礼な書き方になるが、顔に似合わず気遣いのできる男である。我々の会話はほとんど冗談であるが、その冗談の中に、きめの細やかな気遣いがあるのである。二人の漫談を一番喜んだのが、弟の長女である香菜(仮名)である。
香菜が仕事の休みである土曜と日曜にかけて、兵庫県の最北、日本海に面した香住に西田さん、香菜、それに香菜の母親と、木庵が1泊2日の旅行を、香菜の車で出かけた。その車中の木庵と西田さんのやりとりが面白いというので、次の休みに、木庵が香菜と一緒にショッピングに行くのを西田さんも同行することを頼まれた。木庵アパートのアレハンドラの孫娘のドレスを買うために香菜が必要であった。男である木庵にとって、どのようなドレスが少女に似合うかなど分かりっこない。そこで、香菜に選んでもらうために、三田のモールまで連れていってくれた。その日は姪とだけのデートだと思っていたが、「おっちゃん、西田さんも一緒に行ってもらいたいの。二人の漫才をもぅ一度聞きたいの」ときた。たしかに、漫才の連続であり、香菜と一緒だけでは味わえない楽しい時を過ごした。
西田さんは、私の体を気遣ってくれた。最初に再会したときに、咳と痰がでるようなときがあった。先日書いたように、博多での寺での滞在の時に、少し風邪を引いたのが原因で、咳こむところを見せてしまったのである。「大したことないよ。これ見てよ」と、木庵が半年前に泳いだ時の動画を見せたのに、心配しているのである。「20代の人間の泳ぎだろう」と、木庵が力説しても、心配しているのである。「あなたは心配性だ。大丈夫。医者はアレルギーは病気ではないと言っていたよ」と言っても、心配しているのである。後で考えると、きっと彼の奥さんがくも膜下症で急に亡くなったことが影響しての、木庵への心配なのだろう。あれほど仲の良かった二人の別離は、今もトラウマとして残っているのであろう。
西田さんは、ありとあらゆる人間の性を承知している男である。きっと父の影響を受けたのだろう。父は同和問題を生涯の仕事と考えるような人であった。父は早く母親を亡くし、継母に徹底的に冷遇された傷がある。この傷を取り除くのが、父の人生の目的であったようなところがある。そのため、同和問題は社会の問題以上に、己の問題であったのだろう。差別のある社会、差別によってどれだけ人々が傷ついているかを、己の体験から理解できたのである。父は所謂、大きく口を開いて社会の矛盾を追及するような社会運動家ではなかった。己の生活の中から、少しでも人々が変わることを願うような運動家であった。だから、父の回りに西田さんだけでなく、若者が集まってきた。父の寂しそうにする姿に引きつけられたという。そういうことを、現に父の一番弟子の長谷川君が言ったことがある。彼は父の思い出としての本まで著している。それを読むと、父と弟子たちとの触れ合いがよく分かる。西田さんには、彼が本来持っている、心優しいさと同時に、父から感化されたものが多くあるのだろう。彼は兵庫県の労働組合の専従を5年ほどした。そういうこともあって、彼は兵庫県のありとあらゆるところを訪れ、人々と交流している。今回香住に行ったときも、見事と言えるほど、色々な道路事情を知っていた。彼は労働組合の長として、多くの人と接するなかで、彼独特の人間観を創り上げていったのだろう。「本当の地獄を見たような人と接することができた。そのことが、私の人間観の根幹にあるのです」と、西田さんは珍しく真面目な表情で言った。
旅行というのは、ただ美しい景色を見て感動するだけでなく、結局人との出会いである。その点で、今回以前以上に西田さんとの触れ合いの中で、西田さんの奥に潜んでいる情念のようなものが、少しは理解できたように思える。そういう意味で、今回の旅行の最大の成果は、西田さんとの触れ合いであったと言えるのである。木庵>


西部 邁論
【西部邁さん死去】

能動的、命かけ「保守のための改革」思想継承 左右問わず言論界に厳しい目
21日に死去した評論家の西部邁さん(78)は「保守主義」を掲げ、一貫して国家と個人の自立を問い続けた。
ドイツの実存主義哲学者、カール・ヤスパースが言った「人間は屋根の上に立つ存在」という認識に立ち、人間は綱渡りのように緊張感と平衡感覚を持って生きてゆかなければならないと主張。大切な平衡感覚は歴史と伝統を学ぶことでしか得られないと考えた。
保守というと、維持するものと考える人は多いが、西部さんの保守思想は、いわば能動的で命がけのもので、「保守するためには改革も必要」と述べた英国の政治思想家、エドマンド・バークの思想の真の継承者であった。

東大在学中は、全日本学生自治会総連合(全学連)の幹部として活動し、逮捕・起訴されたこともある。経済思想史に進み、「ソシオ・エコノミックス」「経済倫理学序説」などを刊行。京大名誉教授の佐伯啓思さんら現在、論壇で活動する多くの論客に影響を与えた。

平成に入ってからは、テレビ出演や「新しい歴史教科書をつくる会」への参加など、保守派の代表的な存在として知られるようになった。

だが、言論界には左右を問わず、厳しい目を向けた。安全保障を米国に依存し、経済大国への道を突き進んだ日本のあり方を痛烈に批判。親米の現実路線を取る保守論壇の中心からは離れた存在だった。

自らの言葉に厳しく、論の人である以前に義と侠(きょう)の人だった。(桑原聡)

木庵の反応
「カール・ヤスパースが言った『人間は屋根の上に立つ存在』という認識に立ち、人間は綱渡りのように緊張感と平衡感覚を持って生きてゆかなければならないと主張。大切な平衡感覚は歴史と伝統を学ぶことでしか得られないと考えた」「『保守するためには改革も必要』と述べた英国の政治思想家、エドマンド・バークの思想の真の継承者であった」のところが面白い。「平衡感覚は歴史と伝統を学ふ」か。ただどう学ぶかである。歴史、伝統は過去の遺産。どの部分に焦点をあわせ、どのように解釈するかである。結局、過去を料理する現在のシェフの主観にかかってくる。バークの思想は「過去は良くも悪くも過去に存在したということおいて意味がある」である。結局。過去への記憶をどう未来に生かすかである。これも、それを行おうとする人の主観にかかっている。

筆者桑原聡氏の最後のフレーズがよい。 「論の人である以前に義と侠(きょう)の人だった」。論において、西部は「女系天皇でも女性天皇でもよい」と、まったく見当違いのことを言ってしまったが、「義と侠(きょう)の人だった」というところ、納得。

思想家などといったところで、所詮人間。「人間として大事なのは、人情があり、人間味があることである」と思うのだが、どうなんだろう???木庵>


写真:香住の海岸
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