カルニチンの注射薬とインタビューフォーム | 医師水野のアメブロ

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糖質オフ、インスリンオフ、湿潤療法、ビタミン・ケトン療法、癌治療についてなどなど。

今回も覚書シリーズ。

 

 

癌治療にとても大切

カルニチン

 

 

今までもこのブログで取り扱ってきました。

 

 

イントラリポスに必要なのは?そう、カルニチン

 

カルニチンについて

 

 

癌治療の最強?ビタミンセット

 

 

 

 

カルニチンは、

癌末期でも体重減少を防ぐ可能性があり、

長鎖脂肪酸の代謝に必須です。

 

 

 

高ケトン、ビタミンC治療においては

「要(かなめ)」

となるアミノ酸です

 

 

今回は、その注射版。

 

カルニチンの注射薬について。

 

 

 

薬について一番詳しく載っているのが

このインタビューフォームです。

 

 

このインタビューフォームの最初の所が

とっても面白いんです。

 

 

「開発の経緯」ですね。

 

 

ドラマがあります。

 

 

では、さっそく行って見ましょう!

 

 

インタビューフォームから

「開発の経緯」です!!

 

 

エルカルチンFF静注1000mg

インタビューフォーム

http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/180078_3999436A1025_1_003_1F

 

p7より。

 

 

 

「 1.開発の経緯

 

エルカルチンFF 静注1000 mg(以下本剤とする)は、レボカルニチン(Levocarnitine)を有効成分とする静脈内投与用の注射剤である。

 

レボカルニチンは、

食事による摂取と、

生体内での生合成により供給される生体内物質で、

長鎖脂肪酸のミトコンドリアマトリックス内への輸送、

TCA 回路や尿素回路などの代謝に重要な遊離CoA プールの維持、

更に細胞毒であるアシル化合物を

カルニチンエステルとして細胞内より除去し

尿中へ排泄する役割を有する。

 


細胞内のカルニチンが欠乏すると、

カルニチンの機能が不十分となり

肝臓、脳、骨格筋、心筋など種々の臓器で異常が生じ、

重篤なカルニチン欠乏症では、

低血糖発作による昏睡など生命を脅かす臨床症状を呈し、

重篤で不可逆的な臓器障害をきたす。

 

(中略)

 

外国においては、米国、英国、独国及び仏国を含め、

世界30 ヵ国以上で承認されている(2012 年7 月現在)。」

 

 

といった所です。

 

 

カルニチンが

いかに重要なものか

分かったかと思います。

 

 

 

不足すると命に関わるよ?

しかも治療しても戻らないよ?

とハッキリ書いてあります。

 

 

ここまでしっかり書いてあるのも

珍しいくらいに書いてあります。

 

 

書いた方の

カルニチンに対する熱意

が伝わってくるようです。

 

 

 

という事で

不足すると一大事

になるのが、このカルニチン。

 

 

当然、食べられない方でも必要な栄養素。

 

 

しかも、

食べられなくて弱っているような方が

不足しがち。

 

 

ですので、癌末期などの状態で

食べられない!

という段階でも

このカルニチンは非常に大切な栄養素です。

 

 

ちなみに、

用法・用量は、こんな感じです。

 

 

「用法及び用量

 

通常、レボカルニチンとして

1回体重1kgあたり50mgを3~6時間ごとに、

緩徐に静注(2~3分)又は点滴静注する。

 

なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、

1日の最大投与量は体重1kgあたり300mgとする。

 

血液透析に伴うカルニチン欠乏症に対しては、

通常、レボカルニチンとして体重1kgあたり10~20mgを

透析終了時に、透析回路静脈側に注入(静注)する。

なお、患者の状態に応じて適宜増減する。」

 

 

そして、保険診療で処方する際には

適応の確認をしっかりしてください。

 

インタビューフォームにも記載があります。

 

 

p12

「効能又は効果に関連する使用上の注意」より

 

「(2)本剤の投与に際しては、

原則として、カルニチンの欠乏状態の検査に加え、

カルニチン欠乏の原因となる原疾患を特定すること。


(解説)

カルニチン欠乏症の原因となる疾患が

確定診断されていることが望ましいのですが、

カルニチン欠乏の原因にかかわらず

重篤なカルニチン欠乏症では、

低血糖発作による昏睡など生命を脅かす臨床症状を呈し、

重篤で不可逆的な臓器障害を来すことが多く、

その治療には早期のカルニチン補充が必要とされています。

 

そのため、

カルニチン欠乏症の原因となる疾患の

確定診断時期の規定をしておりませんが、

本剤の投与に際しては、

原則として、

カルニチンの欠乏状態の検査に加え、

カルニチン欠乏の原因となる原疾患の特定を行ってください。」

 

という事です。ご注意ください。

 

 

 

そして、この「カルニチンの欠乏状態の検査」は

血中カルニチン濃度の測定が含まれますが

この

「血中カルニチン濃度」

保険適応がありません

 

自費で3000円以上はかかります。

 

 

 

以上、カルニチンの注射薬について、でした。