SPIDDMは治る?! | 医師水野のアメブロ

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今回は

SPIDDMは治る?!

です。

 

 

 

 

SPIDDMについては以前の記事をご参照下さい。

糖尿病の区別って?

の補足が、今回の投稿です。

 

 

 

実際にあった3つの疑問にお答します。

 

 

疑問その1:2型糖尿病になるの?

 

疑問その2:どの位、GAD抗体が陰性化するの?

 

疑問その3:他の抗体も陰性化するの?

 

 

 

 

 


では、早速、疑問その1へ。

 

 

 

 

疑問その1

2型糖尿病になるの?!

 

 

 

前回記事を読んで

「SPIDDMは治っても

2型糖尿病になっちゃうの?!」

という考えが起こるかもしれません。

 

 

前回記事には前提とする知識があります。

 

 

それはココに記載した内容です。

 

「SPIDDMについては以前の投稿をご参照ください。

 

 

サラっと書いてます。

 

 

この先の内容を見ると

 

SPIDDM

=2型糖尿病+GAD抗体陽性

(抗ICA抗体の場合もあります)

 

という事が分かるかと思います。

 

 

つまり、前回記事のSPIDDMが治るかも、は

 

SPIDDM − GAD抗体陽性

= 2型糖尿病

 

という内容です。

 

 

 

 

SPIDDMから

GAD抗体陽性の要素をなくしたら

2型糖尿病のみになりますよ、

という事です。

 

 

 

 

糖質オフ、インスリンオフ治療で

GAD抗体という免疫異常が

良くなるという事です。

 

 

当然、本体の2型糖尿病の部分も

改善されます。

 

 

 

SPIDDMは1型糖尿病への予約状態です。

そんな予約キャンセルしたい所ですが

 

従来型治療ではキャンセルどころか

早期インスリン導入で1型糖尿病へ一直線です。

 

 

 

 

糖質オフ、インスリンオフ治療で、

そのヤバイ予約状態をキャンセル出来る、という事です。

 

 

 

糖質オフと

インスリン・オフ治療で

糖尿病が良くなる事はあっても

糖尿病でない人が

糖尿病になることはありません。

 

ご安心ください。

 

 

 

 

 

 

 

疑問その2

どの位、GAD抗体が陰性化するの?

 

 

これはまだ分かりません。

 

というのも糖質オフ、インスリンオフ治療を始めて

まだ2年程度です。

 

その間に数例のGAD抗体陰性化を認めました。

 

 

というのも、GAD抗体が陽性というのは

糖尿病の方の中でも、ごく一部のみです。

 

2型糖尿病と思われている人の8.8%はSPIDDM

http://blog.livedoor.jp/rs0514/archives/10971125.html

というデータや

2型糖尿病の4〜5%でGAD抗体陽性

http://www.igaku.co.jp/pdf/1505_tonyobyo-04.pdf

というデータもあります。

 

 

 

データは多少のバラつきはあるものの

大体は上記の頻度です。

(ネット上でリンクが貼りやすいのが上記部分でした)

 

 

 

その程度ですので

GAD抗体陰性化のデータを得ようとしても

その元となるGAD抗体陽性の方が少ない

という状況です。

 

 

抗体価が高い症例でも

陰性化がみられれば

さらに良いかな、と思っています。

 

 

 

 

 

 

疑問その3

他の抗体も陰性化するの?

 

 

これについては

他の抗体は測っていません

というのが答えです。

 

 

なぜなら保険適応というものがあるためです。

 

 

まず、おさらいです。

SPIDDMの診断基準です。

http://www.jds.or.jp/modules/study/index.php?content_id=17

 

 

という事で

SPIDDMに関連するのは

GAD抗体ICA抗体

2つのみです。

 

 

その内の1つ、

ICA抗体はなんと

保険適用がありません

 

 

 

診断基準に入っている程なのに

保険適用がありません。

 

 

 

学問的な重要性と

保険適用はまた別モノだという事が

良く分かるかと思います。

 

 

 

 

ICA抗体の検査自体は可能です。

 

といっても、例えば某大手検査会社でも

海外委託です。

 

つまり、国内では検査自体が行われていません。

海外にお願いしてやってもらっている現状です。

 

 

当然ながら、結果までに2~3週間かかり

 

保険が効かないため

金額も8000円ちょっとかかります。

 

 

 

 

という事で、実質的には

GAD抗体のみ

がSPIDDMに関して測定できる抗体

という事です。

 

 

 

 

で、SPIDDMの診断基準

補足として書かれている事があります。

http://www.jds.or.jp/modules/study/index.php?content_id=17

 

 

Insulinoma-associated antigen-2(IA-2)抗体

インスリン自己抗体(IAA)もしくは

亜鉛輸送担体8(ZnT8)抗体

に関するエビデンスは不十分であるため現段階では診断基準に含まない。」

 

 

という事で、

その他の抗体の意義は「よく分かってない」

というのが現状です。

 

 

 

ちなみに

IA-2抗体自体は、

小児の1型糖尿病では重要な役割を果たします。

しかし、年齢とともに陽性率は低下し

成人ではあまり測定する意義はありません。

 

とはいえ、成人の1型糖尿病でも

GAD抗体は陰性で、IA-2抗体のみ陽性

という症例はあります。

 

 

抗GAD抗体陰性かつ抗IA-2抗体陽性を呈した高齢発症1型糖尿病の1例

日老医誌 2013; 50: 404-408

https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/50/3/50_404/_pdf

 

 

抗IA-2抗体単独陽性の高齢発症1型糖尿病の1例

糖尿病51(3): 245-249, 2008

https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/51/3/51_3_245/_pdf

 

 

ただし、上記のように

IA-2抗体は

SPIDDMの診断基準には含まれていません

 

ですので現状ではIA-2抗体も

通常は測っていません。

 

上記のように1型っぽいのに

GAD抗体は陰性

という時に測るかな、といった程度です。

 

 

 

という事で、前記事の補足でした。

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