みなさん、初めまして。
SheLikesの青木菜保子です。
熊本県水上村で森林セラピーガイドをしています。
今日は初めてのブログということで、私の自己紹介をしたいと思います。
長くなると思うので、今回は幼少期のことについて少しお話します。
私が生まれたのは、熊本県の南部にある、球磨盆地の中央を東西に流れる球磨川の上流部の田舎町。
物心ついた頃の最初の記憶には、家で飼っていたヤギ、にわとり、七面鳥、ウサギにメジロ、柴犬のゴロー、そして池にはコイが泳いでいて、大好物の庭のイチジク、柿、ザクロ、、と鮮やかな記憶ばかりです。
遊びといえば、家の周りにある大きな岩場で岩に登ったり、ターザンごっこをしたり、家の前に広がる田んぼでままごとや、近所の川で川遊び、家の裏山で隠れ家作り、じいちゃんと川で網打ち(川魚の投網漁)と、典型的な田舎の子でした。
幼稚園の年長さんの頃には、もうすでに山にメロメロ。「山の連なり」が大好きで、じっと見つめているうちに胸が熱くなり涙がこみあげてきたことを覚えています。
生まれ育った家は、今は懐かしい日本家屋で、窓はなく、雨戸と縁側だけでした。
夏はもちろん開けっ放しで、夜になると灯りをめざして色々な虫が集まってきます。
そこで登場するのが蚊帳。蚊帳なしでは寝れませんでした。
カミナリのなる夏の午後にも、何故か蚊帳が張られ、その中でカミナリのやむのを待つのが我が家の変な習慣でした。蚊帳の中でカミナリが止むのを待っているだけでも、ワクワクしていたことを覚えています。
何度か、家にカミナリが落ちたこともありました。その瞬間、世界が紫色の光につつまれ、ドラム缶が何十個も天から降ってきたような音で、その衝撃といったら言葉では上手く言い表せません。
じいちゃんとの思い出が一番心に残っています。
心の救いだった、大好きなじいちゃんとは楽しい思い出がいっぱいです。
今でも目をつぶると浮かんでくるのが、手作りの鳥かごにメジロを一羽ずつ入れ、その鳥かごがたくさん並ぶ日当たりのいい縁側や、きな粉を練ってエサを作るじいちゃんの活き活きとした横顔。
ヤギに追いかけられて泣いたこともあったけど、じいちゃんがしぼってくれるヤギの乳は、最高に美味しかったことを覚えています。
庭は、じいちゃんの好きな雑木で庭作りをしてあり、山から竹で水を引き、庭の手作り池で飼っていたコイもいて、まるで森のようでした。
一番印象に残っているのは、球磨川で、じいちゃんの後ろを「テゴ」(ビク)を持ってついていく網打ち。じいちゃんは振り返ることなく、私の前をスタスタと川石をつたって歩いていきます。私のことを一人前に扱ってくれ「信じている」のが伝わってきて、その後ろ姿が大好きでした。
そのうち、子ども用の投網を買ってもらいました。中々きれいに広がらない投網でしたが、「腰を入れろ!」という声を聞きながら練習して、嬉しく少し誇らしかったのを覚えています。じいちゃんの網がぱあっときれいに円を作り広がった時の、じいちゃんの満足気な顔は忘れられません。
夜、眠るときも遠くで川の流れる音が心地よかったほど、自然から学び、癒されていた幼少期でした。
長くなってきたので、続きは次回にしたいと思います。