『チーズはどこへ消えた?』~弁護士・税理士事務所の経営問題は、何を見切り、どこに進むべきか?~② | 名古屋市,愛知県の弁護士・税理士|より良いサービスを目指して経営品質を学ぶブログ

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 弁護士法人名古屋総合法律事務所は、相続 (相続税を含む)・離婚・交通事故・債務整理・不動産法務・中小企業法務 (使用者側の労働事件) の6分野に特化した専門性の高い法律事務所です。


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前回のブログで、「チーズはどこへ消えた?」の本を紹介しました。

 

そこで学んだ、

 

「『変化』について常に予測し、日々アンテナを立てて探知し、適応できるような方法を考え、自分から行動を起こして変化に適応していく。」

 

ということについて、自分自身の状況に置き換えて検討しました。

 

【現状分析】日本の弁護士激増と弁護士の生活苦

1. 弁護士数の推移

弁護士数(各年3月31日現在)

(私が弁護士登録した)1982年 11,888人
2007年 23,119人

 

2006年から新司法試験が実施され、2,000人超の大量合格時代を迎えました。

 

2017年11月1日現在 38,843人

 

10年間で実に15,724人の増加で、異常な状況です。

 

加えて、日弁連が推進する増員政策により、ほぼ現行の司法試験合格者1,500人を維持した場合、弁護士人口将来予測は、ピークの2048年で63,715人です(日弁連の『弁護士白書 2016年版』から)。

 

2. 最新の将来推計人口

平成29(2017)年4月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」における出生中位・死亡中位推計結果は以下の通りです。

 

2016年 1億2,693万人(実績値)
2030年 1億1,913万人(以下、推計値)
2050年 1億0,192万人
2065年 8,808万人

 

3. 今起こっている変化とこれから起こる変化

2017年と2050年を比較すると、日本の人口は、約20%減少するのに対して、弁護士は、約64%増加します。

 

私は、毎年司法修習生の就職説明会で、生活していくためには弁護士にならない方がいいと勧めています。

自分の就いている職業に就かないほうがいいと勧めることは辛いですが、公務員などに就職した方がよほど経済的には良いです。

 

また、法律業務にこだわることなく、企業で活躍されることもいいと思います。

 

法科大学院に進学して司法試験に合格する価値は、職業的にはあると思います。しかし、これからの社会では、多くの弁護士に生活苦が待ち構えております。

 

弁護士になるには、貧しい生活をすること、自分は親の援助で高等教育をそれも法科大学院まで進学させてもらえたとしても、自分の子息には大学進学さえさせてやれない覚悟がいります。

 

【変化に適応するために】

私も、当事務所も、弁護士複数(2名)事務所となった2009年9月からその様相が一変しました。
おそらくこの10年の間に、愛知県弁護士会で一番大きく変わった事務所です。

 

変化の対象1. 場所

私は、ホーの変化の対象を、最初は『場所』として捉えました。

 

『何を見切り、どこに進むべきか?』

 

『食べ物のない地域』にしがみつくのではなく、ホーのように新たに『食べ物のある地域』に移るという行動が重要です。

 

弁護士過剰で苦しんでいるのは、大都市区域です。その場所にしがみつかずに、弁護士過剰が進んでいない地方に移るという行動が重要です。
また、若い弁護士は、不安な気持ちも勿論分かりますが、弁護士以外の職に思い切って転職することも大いにありだと思います。

 

当事務所は、市場の規模と競争状態から、今まで通り名古屋市の中心部だけで営業を続けていくことは危険であるとの思いに至っております。今年に入り、経営に黄信号が灯っています。

 

これは、毎年2,000人前後の新司法試験合格者からなる、弁護士急増の世代が弁護士登録から10年になり、経験を積み、力を付け始めて、本格的な市場の争奪、激戦の中盤戦が始まったことが原因です。

 

すでに10近くの事務所が名古屋市中心部の拠点の他に、名古屋市周辺部や地方に出ています。
一方で、果敢に東京など関東の中心部に出ている事務所もありますが、そちらもおそらく険しいものだと思われます。

 

変化の対象2. 取り扱い分野

次に、私は、ホーの変化の対象を『取り扱い分野』として捉えました。

当事務所は、現在、

  • 『離婚・男女問題』
  • 『相続・相続税・成年後見』
  • 『交通事故』
  • 『債務整理』
  • 『不動産法務税務登記』
  • 『中小企業法務労務税務登記』

の6分野に専門特化しています。

 

この6分野のなかでも、

  • 『渉外家事』
  • 『渉外登記』
  • 『英文契約書』
  • 『景品表示法・広告規制分野』
  • 『建設業(建設業許可・行政書士業務を含む分野)』
  • 『労務問題』
  • 『後遺障害認定』
  • 『障害年金』

など、上記の6分野の深堀りをして、新たな『強い分野』を開拓していくことが重要だと考えます。

 

未知の小路を恐れるのではなく、前進して『深掘りした新たな分野』に進むことが重要です。

 

変化の対象3. 関係性

もう一つ、私がこの本を読んで気付かされたことは、『関係性』を変えるということの大切さです。

 

 

アンジェラ「『古いチーズ』はこれまでの行動を意味しているかもしれない。本当に捨てる必要があるのは、関係を悪化させている行動なのよ。よりよい考え方、振る舞い方をするようにすべきなんだわ」

 

コーリー 「そのとおりだよ。新しいチーズというのは、同じ相手との新しい関係のことなんだ」

 

リチャード 「関係に見切りをつけるのではなく、これまでの行動を改めるという考えは気に入った。ふるまいが変わらなければ、結果も変わらない。自分の仕事のやり方を変えなければならなかったんだ。」

 

 

配偶者などとの関係性、言動、ふるまいを変える。

また、同僚や相談者、依頼者との関係性、言動、ふるまいを変える。

仕事の進め方を変える。

 

自分自身を変えていくことはとても重要なことだと気付かされました。

 

我々は、適正な弁護士報酬で最善の努力をし、市民の皆様に貢献することを目指して一丸となって邁進しています。
しかし、経営に黄信号が灯っている今、もう一度自分を振り返り、そして周りの『変化』をしっかりと見据え、何がどこへ消えたのかに気付く必要があります。

 

 

 

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