エスカレーターのマナー違反をなくしていくための提案 | 名古屋の鈴木のブログ

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 エスカレーターの事故は多く発生しているそうだ。接触して転んだり駆け上がって転んだり、振動で急停止したため転落したり・・・。

エスカレーターには本来、正しい乗り方があり、駆け上がってはならず、手すりにつかまってとどまっていなければならない。片方を空ける必要もなく、1段置きに2列に並んで乗るべきなのだ。
が、マナー違反が絶えない。ゆえに事故が起きている。
そこで名古屋市はエスカレーターのマナー違反を撲滅させ、正しく乗るように義務化する条例を10月から施行した。


半月経った。変わったか? マナーが浸透したか?
確認していない。が、たぶん、変わってないと思う。
義務化したといっても罰則がない。奨励、努力にとどまった条例だから効果が薄いのでは。
 それに私は、もっと抜本的な・・・日本人気質が関わっているから難しいと思っている。ただ、「2列に並んで」とか「駆け上がらないで」と訴えるだけでは変化をうながせないと。
 もともと、日本人はエスカレーターが普及し始めたとき、正しく2列でとどまって乗っていたそうだ。
そこへチョイ悪外国人がやって来て、エスカレーターは1列で乗って片方は空けとくべきだ、急いでいる人のために譲るべきだと言った。それを聞いて、日本人はなるほどと思い、言うとおりにした。やがて、それが普及し、浸透した後、あれは大間違い、昔のように2列でとどまって乗るのがホントだったとわかった。
が、もう今さら、元通りになれないのだ。
チョイ悪外国人の吹聴による悪影響が原因と私は認識しているが、ホントのところはわからない。事実なら、とんでもない外国人がいたものだ。
 さて、なぜ、いまさらもどれないのか。
私が思うに、ひとつ目は、片方空けておくことは急いでいる人のためという思いやりの心と合致しているから。電車内でお年寄りが立っているのに席を譲らない若者が多いと言うが、日本人は本来は譲り合い精神を持っているだろう。電車内の席譲りは恥ずかしい一面があるが、エスカレーターで片方空けるのは、そんなに恥ずかしく思わない。それであっという間に悪習が普及してしまった。
ふたつ目は、自分だけが空いている方に立つと、やっぱり邪魔になるのでは・・・という対人不安だ。特に、自分一人目立つように立つと、周りがどう思っているか、邪魔だ!と怒鳴りながら駆け上がってくる人がいたらどうしよう・・・とか、やっぱり邪魔にならないように空けておこう・・・と思ってしまうものでは。
周りと違うことをするには勇気がいる。よっぽど信念を持ってないと・・・、つまり、自分はマナー通りに乗っていて絶対悪くない! 誰がなんと言おうと、突っ立ってやる! と言うくらいの気力がなければ・・・周りに流されちゃう。
マナー違反とわかっていてそれをしないのは・・・
「義を見てせざるは勇無きなり」
という中国故事の言葉通りになってしまうが、日本人らしいのかも知れない。
 といって、このまま手をこまねいていても、事態は良くならないし事故も減らない。
 いま書いた日本人の心理をまず理解し、それに合わせた訴え方をしなければ効果はないと思う。
私の提案としては・・・
①マナー通りに2列でとどまって乗っている昔の写真を啓発ポスターに載せる。昔はきちんと乗ってたんだと思い出してもらう、
昔はできてたんだと理解させることで啓発につなげる。
 

②急いでいる人は階段を駆け上がったほうが早い。エスカレーターは動いているから、その分、速いだろうという思い込みがある。が、狭いエスカレーター、走りにくさを考えれば・・・、
実際に競争して結果公表すればいい。階段の方が早いということが実証されれば納得につながる
 

③駆けあがりの振動による急停止で、乗っていた人が転落していく様子を動画で見せつける。もちろん、人形での実験場面。
自動車のシートベルトが普及したのは、衝突事故で、運転手や助手席、後ろの席の人形が前へ飛び、勢いよくフロントガラスに激突する衝撃的な映像を見せつけられたからだ。動画の効果は大きい。エスカレーター事故の痛ましさを知ってもらい、広めてもらう。

他にもあるかもしれない。考え合って国民的議論が起きたらマナー違反はなくなっていくだろう