『“希死念慮”についての本音』

皆さんこんばんは、遠野なぎこです

一日に、何通も届くメッセージ。

『なぎちゃん、私は死んだら楽になれますか？』

…そうですね。

…確かに、今の生活は消え去る訳ですから楽になるかもしれません。

楽というか、正確に言えば命を捨てる訳ですから“無”になり先も後も感情も記憶も全てを失うだけです。

でもね、ちょっと怖い事を言いますよ…

“完全に命を絶てる自信はありますか？”

“100%成功させる自信はありますか？”

症状の詳細は言えませんが、非常に高い確率で願望を叶えられる方法で命を絶とうとして…結果とてつもなく苦しい後遺症を抱え、現在も絶望の中で日々を過ごしている方を何人も知っています。

実際にお会いした事もあります。

後悔しても後悔しても、何度神様に謝っても…もう二度と“元の自分”には戻れないのです。

後遺症以外の自分の全てを失い…それこそ、“生き地獄”だとその方は仰っていました。

正直かける言葉が見つかりませんでした、お気持ちを受け止める以外に何も出来ませんでした。

私ね、“希死念慮”や“自殺願望”を持つ事自体に対して否定する気持ちは全く無いんです。

自分の中にも“希死念慮”がある事も、事実ですし…努力をして捨てられる感情でも有りませんから、受け入れるしかないと思うんです。

ただ、それらの感情は出来る事なら心の中にひっそりと持つ“お守り”として捉えて頂ければと思うのです。

辛いよね。

孤独や様々な困難から、全てを投げ出したくなる気持ち…痛いほど分かります。

自分には“未来”なんて無いと、自暴自棄になるお気持ちも全てに対して諦めの気持ちしか持てなくなってしまう思いも分かります。

だからこそ、本来無責任な事は言えません。

けれど…

“未来”が無い…何故そう言い切れるのですか？

そこに、“100%の確証”を持っていますか？

先の事なんて、誰にも分からないのです。

スーパーハッピーな事が待ち受けているかも…とまでは言いません。

それでも、今よりほんの少し光が差す“未来”が待ち受けているかもしれません。

人間はさ、誰でも死ぬんだよ。

どんなに偉い人にもどんなにスーパーハッピーな人生を送って来た人にも、“死”というものは100%平等に訪れるのです。

世の中で、唯一の絶対は“死”のみなのです。

ならば、今は願望を“お守り”として抱き…怖くてたまらなくなった時は強く握りしめて、生きてみても悪くないんじゃないかな。

私は、そうしているよ。

そして、皆んなの『死にたい』は『生きたい』という叫びだといつもそう感じていて…変な言い方だけど安心もしているの。

こうして日々、“この場所”で気持ちを吐き出してくれるのだもの…のほほんと生活をしている人達より、本当は誰よりも“生きたい”“救われたい”気持ちが強いのだと思うの。

だから、応援したい。

『一緒に闘って行こうね、弱音を吐き合って行こうね』って、ずっとずっと言い続けたい。

大丈夫。

人に言えない寂しさや心の闇を聞いても、私は絶対に引いたりしないから。

安心して、いつでも“この場所”においでね

なぎ

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