皆さんこんにちは、遠野なぎこです
昨日は各地台風の影響が凄かったね
皆さんお住まいの地域での被害は大丈夫でしたか?心配しています。
今日は、お悩みメッセージへのお返事です。
個人情報に関わる為、詳細は掲載出来ないので分かりにくかったらごめんなさい
私よりも少し年下の娘さんをもつ、お母さんからメッセージを頂戴しました。
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Aさんへ(仮名)
幼少時、沢山の言葉や態度で娘さんを傷つけてきたAさん。娘さんは成人し激しい態度でAさんに償いを求め続ける現在。
Aさん…私は虐待被害児です。
本来ならば虐待加害の親御さんへメッセージをお送りする事には非常に抵抗があります。
しかし現在必死に娘さんからの“逆虐待”を受け止め非常に苦しんでいらっしゃる現実にお返事を送らずにはいられませんでした。
メッセージにあるような幼かった娘さんに対するAさんの発言や行動、態度は決して許されていいものではないと思います。例え肉体的な虐待が無かったにせよ…心に残る傷は同じです。
過去に起こしたAさんの罪は、やはり“罪”でしかないと思います。
しかし、与えてしまった“罪”を取り戻す事は今となっては不可能です。どう頑張ったも時間は巻き戻せませんから。
私は常々、人間というものは産まれながらにして個々の生き物だと思っています。
どんな理由があろうとも、Aさんも娘さんも共倒れになってしまえば何の意味もありません。
“この子を殺して私も…”に何の答えがあるのでしょうか?そこに残るものは絶望だけです。
謝って謝って謝って、尽くして尽くして尽くして…それでも娘さんが“個”としてあなたを苦しめ続けるのであれば、あなたにも“個”として幕引きをする権利がある。
個人的には言いたくないですが…“幕引きをする必要がある”そんな風に思います。
それが『母子の限界地点』。
全ての虐待被害児は、ある場所まで辿り着いたら自分の人生を受け止めなければならない。
自分自身の人生を全うする為に。
誰かのせいにする季節を終えたら、全てを受け止めもがき苦しみ抜いた末に自分の未来を手に入れるのです。未来は自分自身が自立していなければ手に入らないものなのです。
私は純粋にあなたの味方にはなれません。
でも、限界を超えた先には“無”しか残らない事をお伝えしたい。
私は母を捨てました。
弟も妹も捨てました。
母も私を捨てました。
弟も妹も私を捨てました。
それが、個々にとっての“生きる術”だったのだと思います。
人生に正解はありません。
幾ら心を尽くしても幸福を掴める保証もありません。そもそもが“幸福”とは何なのかその正体さえ誰にも分かりません。
あなたは一人の人間の心を壊しました…“罪”は“罪”。
どうかそれは絶対に忘れないで下さい。
それでも、あなたにも生きる権利がある。
罪は娘さんの側を離れても償う事が出来るかもしれません。
もしかしたら距離を置くことで見えてくるものもあるかもしれません。
10年前だったら、子どもの心を傷つけたあなたを敵視する以外なかった私のように…。
一緒に壊れ行く事が、“償いの全て”ではありません。
距離を置く事も償い。
遠くから見守る事も償い。
そして互いに“気づきの時”を迎えた時、目と目を合わせ心の底から謝罪と思いやりの心をもつ事が…互いにとって本当の意味での“償い”になるのではないかと私は思います。
メッセージをありがとうございました。
なぎ
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まだまだ“いのちのミサンガ”の応募を受け付けております。
『摂食障害。 食べて、吐いて、死にたくて。』を、店頭やネット等でご購入頂き“返信用封筒”(ご自身でご用意ください)に宛名を書き“82円切手”を貼り、本の中にあります“読書カード”と共に送って下さった方に、遠野なぎこ本人が一本一本手編みしている“いのちのミサンガ”とお礼の直筆カードを書いてお送り致しております。
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※期限は設けておりません。
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23:00~23:30毎週木曜
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