オリンピック終わりました。
閉会式でニール・ヤングじいさんが出て来て、こりゃとんでもねえ!
と思い興奮したけど、のちアブリルやらなんやらゾロゾロと出て来て、
ロックコンサートのようになっていたようだね。


閉会式の始まる数時間前、
全てのオリンピック競技を通して
カナダ人が最大の注目を寄せる
金メダルを賭けた試合があったことをご存知か。


国 技 ・ ア イ ス ホ ッ ケ ー ! ! ! ! 

.VS アメリカ



因縁の戦い
カナダvsアメリカ。

いろいろな国民感情も重なっているんだろうけど、
アメリカにだけは絶対に負けたくない!!というカナダ人の多い事多い事。

カナダ人はホッケー狂いだし、
アメリカでもかなり人気のスポーツだし、
カナダの選手はアメリカのホッケーリーグに一杯行ってるしだね、
どちらの国もとても思い入れが強い試合だったようです。

試合を見たけど、
ホッケーまじで面白いわ!

さぶイボが立ちまくりました。
カッコいい。

なにが面白いかって、シンプルでスピーディーで暴力的で試合展開が早くて、

何よりも マスキュリニティ が たまらん のだ。わ。

男ども!猛者どもが うおぉぉぉぉおぉおぉぉ と パックを持った相手に体当たりしたり
殴り合ったり パックをゴールにねじ込んだり もの凄い早さで氷の上を走ったり
つかみ掛かったり ホッキースティックが折れたり(2~3本折れてた。) ぶっとんだり 
ガルルルル とにらみ合ったり だね

もう、言うけど、
日本に居たときは、筋肉になど目もくれなかったのですが

ここにきてすっかり筋肉至上主義の影響を受けてしまいました。

私のジェンダー感覚が
駄目駄目、筋肉 あんなマスキュリニティの塊 男根の外的メタファー と
制御を賭けるのも虚しく(嘘です)、私はホッケーを見たあと

「あ~ 男らしいって良いよねぇ。」

って口走ってしまった。男らしい/女らしい という私の最も嫌いな言葉
心から出てしまった。 あ~ 本当に格好良いねぇ~ はぁ~ てな。

これは、後に書く予定のフェミニズム、ジェンダーの記事と
繋がってくるでしょう。暖めておこう。

$ぬぎこ、カナダ留学中のお話。

あ、ちなみに試合は、カナダがアメリカ下して金とりました。
凄く良い試合だったんだよ、
最初2-1でカナダが勝っていて、残り1分で
アメリカが総攻撃に出たの。
なんとゴールキーパーも攻めに加わって、アメリカ側のゴール空っぽ!
残り20秒というところでアメリカが1点決めて延長。

そのときのカナダ人のがっかりようと言ったら・・・・
そんなことがあったものだから、サドンデス(ってsudden deathだったのね!)の
延長でカナダがアメリカから一点取り試合が終わった時は、
国中がお祭り騒ぎになっていた。

車に乗って寮に帰る途中、
も~~~~沢山の車が窓からカナダ国旗をはためかせて、
クラクション パパパパー!! てどこもかしこもならしまくって、
窓から顔とか手、上半身だして  ホーーーーーーー!!と叫びまくるカナダ人。
すれ違う車に手を振ってやったね!おう!やったぜ!みたいな会話をして、
カナディアン・メープル・リーフをペイントした体で裸になって酒飲んで叫びまくってる若者、
誰も彼もがお祭り騒ぎで、ものすごい一体感でした。

町中みんなニコニコしてて、幸せそうで、楽しかったなぁ。
本当に皆、ホッケー見てたんだな。

私の寮から、カナダ人の友達が国旗をマントにして上半身はだか裸足でニコニコしながら
どこかへ走り去って行くのを見ました。(御年32歳)

国にこんだけの一体感が生まれるスポーツって、凄いよ。
外国人の身としては、羨ましく思っちゃった。
日本は国家予算をスポーツにまわしてないらしいけど、
決して無駄な投資では無いと思うなぁ。

オリンピックって、国民の「娯楽」以上だよ。
戦争とかじゃなくて、こういう平和的な手段で
「国がまとまる」というのを体験するのは人生でそうそう無いと思う。
私はそれを間近で見て、なんだか感動してしまいました。