明日宗教学のテストがあります。
範囲は、ヒンディズム。ムラムラしますね。
あまり勉強していないので、さっきまで、
寮で仲良しのインド人の子にヒンディズムを
とっくりと語っていただきました。

目から鱗がこぼれ落ち続けました、
いやーー
本当に面白いことを沢山沢山教わった。

サラダちゃんという子なんだけれども、
若干17歳にして、ものすごいしっかりとした考え方をもっており、
私は彼女を姉のように慕っています。
私21歳だけども^^

サラダにとって、宗教とは、ヒンディズムとは、
自分の人生をチェックする基準みたいなものだそうだ。
信仰することよりも、人生を豊かにするところに
ヒンディー教としての有用性がある、と。

ヒンディー教の話を彼女から聞くと、それは宗教というよりも
インドの人の思考体系、法、勤め、もっとざっくりと、
生き方、それくらいオープンで幅の広い存在のように思えた。

ムスリムのように、戒律があまりないものの、
彼女の思考すみずみに、ヒンディズムの影響が明らかに見られて、
それは「宗教を信じている」
というのではなくて、
常識 とか 通念 とか、それくらい当たり前のもの
のように聞こえたね。

まず面白かったのが、ヒンディズムの半端ない幅の広さ。
ヒンディズムは多神教で、信仰する神は沢山いるけど、
シヴァ、ブラフマ、ヴィシュヌ、シャクティ、クリシュナなど、、
それは一つの神様が様々な形を取った
化身
であって、神という存在は一つという考えらしい。

なので、
ここからなんですけど、
彼女達ヒンディーは、
キリスト教の神も、イスラム教の神も、
同じ神様が、違う形で現れた物、と考えているらしい。
だから彼女達は教会にも行くし、モスクにも寺にも行くんだって。
(そこで礼拝するかと言われれば微妙だけど)
そして、インドの憲法では、
仏教をもヒンディー教の一部に数えているんだよ。

もともとヒンディズムのカースト制度の批判から起った
仏教や、ジャイナ教でさえ、
ヒンディズムに吸収してしまう幅の広さ!
もともと同じ神様を信仰してるんでしょ、という態度。
すごい。

そして仏教がヒンディズムを批判した一つに、
偶像崇拝というのがあるけど、サラダはこれに対して
誤解が多い、と警告していた。

確かに、ヒンディの神様を見ると、
沢山の絵や像、神様ポラロイドというのまであって、
今の時代はこの神様が人気、とか変動して
一見すると俗ぽっく見えてしまいがちだ。
アッラーを決して描かないイスラム教とは対照的で、
ともすれば偶像崇拝ともとれる。

しかし、サラダ曰く、
こういう神様の具現化は、
自分の信仰心を神へより近づけるための、
分かりやすい表現方法、これに尽きるという。
誰しもが、シヴァのポラロイドの
表面的な美や具現化されたイメージそのもを信仰しているのではなく、
それは神様へ通じるための一つの手段なのだという。

そして、輪廻の概念ですが、
これは日本人の私がぼんやりと理解するのとは全く違い
しっかりはっきりと、
彼女は今現在の自分は、前世の行いの因果であると
言っていた。
そして彼女はカースト制度は廃止されるべきで(法律ではされてるけど)、
馬鹿げてる!と言う。
彼女は最も高いカーストに属していて、
彼女のひいおばあちゃんの世代は、
アンタッチャブルカーストの人には絶対触れないらしい。
サラダはそういう差別は絶対にしない、と言っていました。

そしてね、
ヒンディー教の聖典は沢山あるんだけども
その中の ウパニシャッド哲学 この思想は耳寄り。
宇宙の根本原理、普遍の真実であるブラフマン(梵)
これが
人間の深層、真理であるアトマン(我)
と同一であるという。
なんとも、宇宙の真理、絶対普遍の真実、それはどこにあるのか
どこにあるのかと、手当り次第に探しまわってきたような気がするけど
それはもともと、自分の一番深いところにあるというのだ。
なんてこった・・・・
自己の芯と、宇宙が一体であるということよ、ジーズ・・・
そして、さらに言う、
宇宙に存在する全ての物が、美しき幻想であると。
魂の根本アトマンの達成、これが唯一の現実であり真実であると。
これにはまいったね、、、、


おもしろかった。
宗教、宗教 とひとまとめにしますけれども、
もしかしたら宗教というのは 
人間全てを覆い尽くす、根本原理についての語り、
うーん なんと表現するか。。

サラダは、高校でうけた授業で、
イスラム教、キリスト教を学んだけれども、
それらが一向に、全っく理解できなかった、と言った。
何故、神様が一つだと言ってジーザスやアッラーを崇拝するのに
別々の神様を信仰してると思ってるの!全部一緒の神様なのに!
と言っていた。
非常にヒンディーらしい捉え方だと思った、
他の宗教に現れる神様が、同一の神様の化身に過ぎないという。
でも実際、ムスリムだってキリスト教とユダヤ教の神様は
同じ、と言っているんだけど。

ほで、あたしの大学の名前を言ったら
大爆笑していた。
International Christian University
なんか可笑しくない??!とゲラゲラ。
国際ヒンディー大学、国際イスラム大学、国際仏教大学(実在する気がする)
こういうのを考えてたら、なんか可笑しくなってきた
といってゲラゲラ笑っていた。 チーン^^

最後、すっごい驚いた事があった。

サラダが、私のノートに書いてあった落書きを指差して
「え、なんでこの言葉しってるの?」と聞く。
そこには
PREM という文字があって、
あたしがなんとなく授業中に、浮かんできたアルファベットを
適当に並べて、レタリングして書いたものなんだけど
「これヒンディー語で愛って意味だよ・・・!!」
とサラダが言う。

うおおおおお・・・・・

鳥肌がたった、本当。

なんっの意味も無く、ほんとうにただ
心に浮かんできた文字を書いただけなんだよ、P R E M
何てこった・・・!!
何か、何か、何かがある、何かがある! と思いました。

「愛、もしくは、男性の名前でもよくあるよ、PREM。」
とサラダ。

私、前世にヒンディーだったんだろうね。
そして、プリムという男性を愛したんだろうね。
ちょっとしたきっかけで、授業中にそれが浮かんできちゃったね、
ああカルマ、カルマ。
カルマからのー 輪廻!