【ふるさとの自然イラスト】重陽＿秋めく空

毎朝、トースト党なのですが、うっかり買い忘れてしまい…
「そうだ！」と思い立って、懐かしい味を作ってみました。



私の実家では、毎朝炊いていた茶粥。
番茶の粉茶をガーゼの袋に入れて炊いていましたが、
今朝はほうじ茶のパックと冷やご飯で…。
”おかいさん”と言えば茶色いものと思っていたので、
これを茶粥と呼ぶと知ったのは、随分後になってから。
そういえば、炒り卵のことを”なたね”とも言っていました。
黄色いタマゴを菜の花にみたててそう呼んでいたのかも。

夏休みの昼ご飯など、母と2人の時は、
このおかいさんを冷蔵庫で冷やしておいて、
キュウリやおナスのお漬けもんと「さらさら～」…
これがなんとも最高でした。
来年の夏は、冷たいおかいさんを作ろう、と密かに計画。

あんなに残暑が厳しかったのに、大きな台風が過ぎ去ってから、
朝夕すっかり涼しくなりました。
空気が澄みきっている分、日差しが強く感じられ、
夏よりもずっと日に焼けていそう。
ふと、小学生の頃の運動会の練習や、まぶしかった運動場を思い出し…

まだまだ夏と思っていたのに、明日は9月9日の重陽。
そして中秋の名月、お彼岸とつづき…

季節は必ず移ろいゆくのだなと、しみじみ思います。

『ふるさとの自然＿晩夏・秋めく セッカ　ハルシャギク
エノコログサ　ノハラアザミ』

photo & illustration　　by naggy