国内ではIT市議会として先進モデル自治体とされている逗子市議会ですが、、
IT先進国フィンランドの市議会はどこまで進んでいるのか??
ということで、やってきましたヘルシンキ市議会
まずはリトヴァ・ヴィヤネン副市長にご挨拶。
さすがオーラがあります
早速議場へ・・
まず目に入るのは大きなプロジェクター
ボタンは左から、
LASNA 出席
V 発言します
P 返答します
JAA 賛成
EI 反対
TYHJA どちらでもない
もちろんペーパーレスで、WEB上のシステムに各議員がログインしデータがやり取りされているとのこと。
議員は85名。そのうち39名が女性議員。
最年少は25歳〜70代前半まで。
(ちなみに18歳から立候補可能)
議員の任期は4年でほぼ全員兼業。
というのも固定報酬ではなく、一会議出席するごとに300ユーロ。
会議は1ヶ月2回位で平日の18時以降に2時間程度。
ちなみにほぼ全員が政党に所属しており、無所属の議員はいないとのこと。
議会でのやり取りは主に議員同士。
(先ほどの返答ボタンはそのため)
市長に質問することもあるが、議会VS市長と対立するようなことはまずない。
なぜなら議会の多数派が市長を外部から任命しているからです。(来年からは議員内閣制へ完全移行するとのこと)
議会で短い時間で効率よく審議できるために、議案は何ヶ月も前にWeb上に提案され、事前にかなり調整した上で本会議で質疑、討論、採決するため、夕方から2時間で終わるそう(たまに23時になることも)
うーーーむ。
日本とのあまりの違いに一度ヘルシンキ市議会を体験してみたくなります
日本の議会は議員間の議論は少ないですし、市長や行政サイドからの逆質問が事実上できないようになっているなど、フィンランドの議員さんには不思議に感じるでしょうね。
パートタイム議員がどこまでの調査や提案の力量があるかまではわかりませんでしたが、仕事のできるサラリーマン&ウーマンが政治に参入できる分、時間的な制約は必ずしもマイナスになっていないかもしれません。
実際、報酬が年間70万円程度でも、議員であることは本業や将来のキャリアにつながるため、世間の評価も大変高いということです。
そして、パートタイム議員が議員としてのミッションをしっかり果たせる合理的な意思決定の仕組み。
ITが果たしている役割も大きいですね。
すぐにこのような形に変えることは難しいかもしれませんが、例えば日本でも専業議員とパートタイム議員の両方がいてもよいし、やはりこれだけ社会課題が山積している時代ではできる限り効率よく議会運営をしていくことはとても重要なことだと改めて強く思いました