一言に5000番のアンバサダーと言ってもいろいろあります。
年式によって多少変化しますが、手持ちのアンバサダーを見比べてみました。
左から古い順に
60年代のアンバサダー5000C
カラーは黒のみです。
73年式アンバサダー5000
こちらも赤1種類しかありません。
74年式アンバサダー5500C
初期はブルーグレーですが年式が下るとシルバーになります。
79年からブラックも作られました。
76年式アンバサダー5500
レッド、ブラウン、ゴールドがあります。
5000と5000Cは小さいスタードラグとショートハンドルが目を引きます。
華奢にまとまっていてとてもかっこいいです。
測ると赤い5000は267グラム、黒の5000Cは310グラムでした。ラインも含めての重さです。
共にギア比3.6:1でハンドル1回転の最大巻き取りは44センチです。
フレームとスタードラグが真鍮でできている5000Cはその分重いですね。
フレーム、スタードラグ、ハンドルが全てアルミ製なのは、5000の他に5000Dと4000D、5500Dがあります。
Dのつくアンバサダーはセミダイレクトになります。
赤はフレームとドラグがアルミなので、その分軽いです。
重さは赤が294グラム、ブラウンは348グラムもあります。かなり違いますね。
使うロッドによっては重いリールも大変重宝します。
厚巻きのグラスロッドには重いリールを合わせないとバランスが取れませんので、真鍮を多用しているリールが最適です。
5500と5500Cのギヤ比は4.7:1で、ハンドル1回転の最大巻き取り量は58センチになります。
ギヤ比の違いは巻き取りの速さでかなり差を感じますから、釣り場の特徴に合わせて使い分けると良いでしょう。
カバーが濃かったり魚のサイズが大きい釣り場では、パワー重視の低いギアが有利です。
遠投したり流れの速い川などではハイギアが便利になります。
飛距離については、PEラインだと空気抵抗が増して飛距離が落ちますが、
それでも20グラム程度のルアーなら30メートルは軽く飛ばせます。
もちろん遠心ブレーキをしっかり効かせた状態で使っていますので、全然バックラッシュしません。
6フィートのロッドならもっと飛びます。
ただしレベルワインダーがスムーズに動くように掃除をして、各部にオイルをちゃんと注してあることが大前提です。
アンバサダーの美点は釣り場でトラブルが少ないことと、丈夫で長持ちすることです。
見た目もかっこいいので言うことなしのリールです。
メンテナンスをこまめに行うことによって、良い状態で長く使い続けていただきたいです。