朝 玄関の外に出ると
粉雪が舞っている
これから数か月
空から無限に降ろされる雪
白く冷たい 冬の使者との
おつき合いが始まる
灰色の空
この空のどこかに
雪の工場が存在しているのだろう
雪の工場の総指揮者は 言わずと知れた冬将軍
今日のところは試運転
久しぶりの 雪の製造具合を確かめる
粉雪はそのうち 大きなボタン雪となって
激しくふぶいた
紅葉の残る山々も あっという間に白くする
でも 暗い空の一部に
ポッカリと青い空が 顔を覗かせていた
そこに太陽が加勢して
雪を止ませた
冬は雪と太陽の せめぎ合い
灰色の空の下 雪に閉ざされた日々
太陽の光 ぬくもり エネルギーが
何よりうれしい季節となる
長く厳しい 雪の季節の
今日は その最初の日