
【AO入試とは何か──“点数では測れない力”を見つける選抜方式】
近年、大学入試の多様化が進み、「AO入試(総合型選抜)」を選ぶ受験生が増えています。
AO入試は、従来の学力試験中心の入試とは大きく異なり、受験生の人物像や将来への意欲を丁寧に評価する選抜方法です。
■ 学力だけではわからない“その人らしさ”
AO入試の大きな特徴は、学力試験の点数が中心ではないという点です。
では、何を評価するのか。大学が見ているのは次の三つです。
- どれだけその分野を学びたいのかという意欲
- 大学・学部との相性(ミスマッチがないか)
- 高校生活で何に取り組んできたのか
実績が華々しい必要はありません。「続ける力」「自分の言葉で語れる経験」こそが価値になります。
■ AO入試が受験生にとって魅力的な理由
AO入試は、早い時期から自分の進路と向き合うことを促し、
“なぜこの大学なのか” “入学後にどのように学びたいのか”
といった問いへの答えを深めるきっかけになります。
学力試験では表現しきれない、価値観や考える力が評価される点も魅力です。
将来のイメージが明確な受験生にとっては、最も力を発揮しやすい入試方法と言えるでしょう。
■ AO入試が向いているタイプ
- 自分の興味関心がはっきりしている
- 文章を書くのが苦ではない
- 面接で自分の考えを語るのが得意
- 「大学で何を学ぶか」に明確なテーマがある
逆に、まだ進路がほとんど決まっていない場合は、一般選抜や学校推薦型選抜の方が合うこともあります。
■ まとめ
AO入試は、点数だけでなく“人としての魅力”を丁寧に見ようとする入試方式です。
高校で積み重ねてきた経験が思わぬ力を発揮することもあります。
自分の道を主体的に切り開きたい受験生にとって、AO入試は大きなチャンスとなるでしょう。
服装は大事、しかし挨拶はもっと重要である
人と会う際、第一印象を決定づける要素のひとつが服装です。
スーツやワンピースであれば、整った印象を容易に演出できます。しかし、問題は「綺麗めカジュアル」にあります。
この領域は、単におしゃれであることだけでなく、品格を伴わせることが求められるため、意外と難易度が高いのです。
私が基準としているのは、**「この服装でウォルドーフ・アストリアのホテルロビーを堂々と横切れるか」**という問いかけです。
この基準を用いることで、カジュアルの中にも適切な品格を保つことができ、自然と立ち居振る舞いや小物選びにも慎重さが生まれます。
しかし、服装の印象がどれほど優れていても、挨拶が伴わなければ、その印象は半減してしまいます。
理想は、ギリシャの広場で飛び交う「カリメーラ!」のように、こちらから礼儀正しく、かつ明確に声をかけることです。
挨拶は単なる形式ではなく、相手に敬意を伝える行為であり、人間関係の基盤を築く重要な要素です。
服装は目に見える印象を作り出しますが、挨拶は心に届く印象を作ります。
どのような場面でも、服装に迷ったとしても、挨拶に手を抜かないこと。
この心がけだけでも、相手との信頼関係やコミュニケーションは大きく前進することでしょう。






