【AO入試とは何か──“点数では測れない力”を見つける選抜方式】 | 大阪の弁護士•長野智子(智聖法律事務所)

【AO入試とは何か──“点数では測れない力”を見つける選抜方式】


近年、大学入試の多様化が進み、「AO入試(総合型選抜)」を選ぶ受験生が増えています。

AO入試は、従来の学力試験中心の入試とは大きく異なり、受験生の人物像や将来への意欲を丁寧に評価する選抜方法です。



■ 学力だけではわからない“その人らしさ”



AO入試の大きな特徴は、学力試験の点数が中心ではないという点です。

では、何を評価するのか。大学が見ているのは次の三つです。


  1. どれだけその分野を学びたいのかという意欲
  2. 大学・学部との相性(ミスマッチがないか)
  3. 高校生活で何に取り組んできたのか



実績が華々しい必要はありません。「続ける力」「自分の言葉で語れる経験」こそが価値になります。



■ AO入試が受験生にとって魅力的な理由



AO入試は、早い時期から自分の進路と向き合うことを促し、

“なぜこの大学なのか” “入学後にどのように学びたいのか”

といった問いへの答えを深めるきっかけになります。


学力試験では表現しきれない、価値観や考える力が評価される点も魅力です。

将来のイメージが明確な受験生にとっては、最も力を発揮しやすい入試方法と言えるでしょう。



■ AO入試が向いているタイプ



  • 自分の興味関心がはっきりしている
  • 文章を書くのが苦ではない
  • 面接で自分の考えを語るのが得意
  • 「大学で何を学ぶか」に明確なテーマがある



逆に、まだ進路がほとんど決まっていない場合は、一般選抜や学校推薦型選抜の方が合うこともあります。



■ まとめ



AO入試は、点数だけでなく“人としての魅力”を丁寧に見ようとする入試方式です。

高校で積み重ねてきた経験が思わぬ力を発揮することもあります。

自分の道を主体的に切り開きたい受験生にとって、AO入試は大きなチャンスとなるでしょう。