外付けハードディスクを手に入れたような解放感――トランクルームを借りて良かった話 | 大阪の弁護士•長野智子(智聖法律事務所)

外付けハードディスクを手に入れたような解放感――トランクルームを借りて良かった話


きっかけは家族からの要請でした。

「もう家が物でいっぱい。少し外に逃してはどうか」と。


半信半疑のまま借りたトランクルームでしたが、今となっては心から「借りて良かった」と思っています。



■ キッチンに戻ってきた“空気”



キッチンには、意外と“今すぐには使わないけれど捨てられない物”が多いものです。

防災用のカセットコンロ、思い出深いクックポット、パン焼き窯……。

どれも大切で処分に踏み切れない。けれど、常に炊飯器の横に並び、じわじわとキッチンを圧迫していました。


ところが、これらをトランクルームに運び込んだ途端、視界がみるみる開けていく。

驚くほどスッキリし、得られた解放感は、トランクルームそのものの広さ以上でした。



■ すぐには捨てない教材、本や雑誌も“安心して退避”



子どものリクエストで捨てられない作品や教材、

「末っ子が大学に進学するまでは置いておきたい」と思うプリント類、

いつか読み返したい本や雑誌。


これらもトランクルームがすんなり受け入れてくれます。

まるで外付けハードディスクを増設したかのように、どんどん収納してくれる安心感。


住空間はそのまま、心地よさが何倍にも広がっていきました。



■ コストはかかる。しかし家賃よりは圧倒的に安い



もちろん維持費は発生します。

けれど、人間が住む家の家賃に比べれば、驚くほど割安です。

“人が住むスペース”に、家族それぞれの思い出や保管物が占領してしまう前に、

外に預けるという選択肢はもっと早く取れていたのかもしれません。



■ 住む場所は「保管庫」ではなく「生活の場」に



家族と暮らしていると、気づかぬうちに

「思い入れのある物の保管庫」に住んでいるかのような状態になりがちです。


けれど、本来の家は“暮らす場所”。

ほんの少しの行動と、毎月のわずかな費用で、

私たちは住空間の清々しさを取り戻すことができました。



■ 結論:トランクルームは外付けハードディスクだった



今、我が家は風が通り、気持ちにも余裕が生まれました。

「家族が独立するまで我慢しなくてよかった」と心底思います。


トランクルームを借りるという小さな決断が、

暮らしの快適さをこんなにも変える――。

この体験を、少しでも誰かに届けたいと思い、筆を取りました。