ながの 聖  -124ページ目
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選挙制度について一考

 7月29日は、投票が締め切られた午後8時ごろから、「選挙開票立会人」として開票作業に携わりました。府議会議員として働く以前から、開票作業に立ち会った経験など皆無だったので、公示前の政党活動、公示後の選挙運動、そして開票という一連の流れの経験を通して、初めて日本の選挙の全体像を垣間見たという感があります。
 

 先ず、開票作業に関わるスタッフの方々の人数に驚きました。大阪選挙区、比例区それぞれの担当併せて100名近くの方々が関わっています。堺市は6か所の開票所が設けられているので、単純計算をしても堺市だけでおよそ600人、大阪府下では?、全国では?、と考えると、開票作業に費やされる人手と予算が如何ほどか、深く考えさせられます。選挙開票には、投票率の高低にかかわらず莫大な人手と予算(私達の税金)が費やされているわけで、この観点からだけでも選挙に行く、投票できるという現代社会では当たり前とも言える権利を、私達はもっと大切に思わなければならない、そしてそのことを政治に関わる立場の人間として、もっと伝えなければならないと痛感しました。
 


 私が関わった比例区の開票作業は、夜中の2時過ぎまで行われましたが、この間、スタッフの方々は休む間もなく作業に追われていました。スタッフの方々は月曜日の朝から通常どおりの勤務であるにもかかわらず、夜中まで及ぶ作業を黙々と行っていたことには、本当に頭が下がります。ご苦労様でした。私の専門である医療、リハビリテーション、介護の分野でも、スタッフの献身的な努力によってそれぞれの現場が支えられていることが少なくありませんが、この開票作業を併せて考えると、日本の社会は現場のスタッフの「努力」「献身」に頼るところがあまりにも多いと感じるのは、私だけでしょうか?もっと「制度」「システム」の充実で、現場を楽にすることも考えなければなりません。



 最後に、議員として取り組まなければならない課題として、「無効票」「白票」をできるだけ少なくすることがあります。比例区の投票用紙に大阪選挙区の候補者の名前を記載している票が少なくなかったのですが、せっかく投票所に足を運んでいただいて投票した行為が、これでは全く無駄になってしまいます。私達議員も選挙活動の中で折に触れ、有権者の方々に投票方法の説明をする必要があると思っています。

参議院議員選挙の結果・お礼申し上げます

 この度の参議院議員選挙において、民主党は選挙区40議席、比例代表20議席、計60議席を獲得することができました。大阪選挙区においても、新人の梅村さとし候補が1,281,502票という、過去最高の驚異的な得票数で初当選を果たすことができました。民主党、そして梅村さとしに一票を投じていただいた全ての方に、心より御礼申し上げます。今回の民主党の躍進は、「敵失」の影響が大きかったとするコメントも数多く見受けられますが、今後は民主党の政策そのものが国民、府民の皆様に選択され、受け入れられるべく、ひとりの地方議員としても努力してまいります。
 

 また、民主党の躍進と共に喜ばしいこととして、投票率の増加が挙げられます。大阪選挙区での投票率は55.81%で、前回の53.18%を上回る結果となりました。堺市に限ってみても、私の選挙区である南区の投票率は、これまで堺市全体の平均投票率に及ばないことが多かったのですが、57.35%で堺市全体の投票率55.29%を上回る結果になりました(表)。


長野聖のブログ-07-07-30

注)表はクリックすると大きく表示されます


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