しばづけ!!(2期)

しばづけ!!(2期)

芝居につかって日々を送る。
脚本家・演出家・俳優の永村閏のブログ。


萌えアニメのタイトルではない。

オトナ演劇部
誰でも参加OKのワークショップを月1でおこなっています。

https://ameblo.jp/nagamurauruu/entry-12370633409.html




過去作品脚本 はりこのトラの穴にて公開中!

http://www.haritora.net/script.cgi?writer=3031




脚本提供承ります。

お仕事依頼こちらまで。

uruu.nagamura@gmail.com

オトナ演劇部とは?


埼玉県熊谷市で活動する大人の部活動。
好評につき、ワークショップの単発企画から、定期的な活動を目標とする団体となりました!
本番や発表会はしません。ひとつの戯曲にこだわらずに様々な稽古メニューや台本を活用し、ただひたすらに稽古をします。
初心者から経験者まで、演劇の可能性と魅力を体感し、県北の演劇人口を増やしていくことを目的としています。
 


 

次回開催日
 
【日時】
10月24日(土) 13時15分~16時50分
※感染症対策のため、マスク着用の上、参加者同士距離をとっての稽古になります。

【場所】
埼玉県熊谷市内施設

【内容】
基礎訓練・シアターゲーム・台詞読み・立ち稽古など

【参加費】
1回につき500円 稽古場代・テキスト代として

【持ち物】
動きやすい服装・室内履き・飲み物

【募集要項】
性別・年齢・経験不問
他人に迷惑をかけない方
ルールは「一生懸命やる」だけです。
 
役者として技術を磨きたい
体を動かしたい
台詞を言いたい
演劇人の知り合い増やしたい
初心者だけど演劇に触れてみたい
なんか楽しいことしたい
永村と遊びたいetc…
動機はなんでもOK!
 

 

そんな感じのゆるい企画ですが、真面目に楽しく稽古できればと思っています。
ご興味のある方は下記必要事項を添えて
 uruu.nagamura☆gmail.com までご連絡ください。
(☆を@に変換してください)
 
①お名前
②性別
③年齢
④お住まいの市区町村
⑤演劇経験の有無
⑥何を見て募集を知ったか(twitter、ブログ、こりっち掲示板など)
 
よろしくお願いします。
 
第1回の稽古の様子
 

 

 

行ってきました!

延期に延期したのび太の新恐竜!

春休み映画が夏休み映画になっちゃいましたけど、

コロナ対策でひとつずつ座席をあけての観覧です。

 

これ身内同士で隣の席へ移動もNGです。

前の人とかぶっちゃうので。

だから小さい子供さんは隣に誰もいないの不安になっちゃうかもな。

うちの五歳児がギリって感じ。

 

 

 

私宝島が大好きなので、

今井監督×川村脚本もう期待大でした。

 

あと恐竜も大好き!!!

のび太の恐竜も、のび太の恐竜2006も、竜の騎士も好きーーー!



 

 

入場特典は恐竜図鑑+作中で使用した秘密道具のエピソードの漫画。

それぞれ漫画の内容は違ってました。

何種類あるのかな?

 

 

 

 

 

始まりまして。

相変わらず映画はぬるぬる動くなぁ。

 

なんかやたら鳥が映る演出多いな…と思ってました。

(伏線でした)

 

 

 

恐竜博に来ていたいつものメンバー。

 

ジャイアンとスネ夫に馬鹿にされて、

恐竜の卵みたいな石を発見して、

タイム風呂敷で時間を戻して、

恐竜の赤ちゃんを孵化させる。

 

この流れは完全にのび太の恐竜・のび太の恐竜2006と同じですね。

 

あーなんだ、また焼き直しか。

ただまぁ生まれるのが恐竜二匹で、羽毛が生えてる種類で、

なんだか一匹は飛べないらしいじゃない?

 

その辺をのび太のコンプレックスと掛け合わせて、

努力すれば飛べる!なんでもできる!みたいな作品なのかな?

 

というのが冒頭を見ていた時点の感想でした。

 

 

 

 

孵した卵は双子で、

のんびりやのキューと、おてんばなミュー

 

二匹はどんどん大きくなり、部屋でこっそり飼うのは難しく

ドラえもんの道具のジオラマの中で小さくして飼ってました。

 

 

 

 

しかしやはり現代では恐竜を育てるのは難しい…となって

白亜紀に返そうということになります。

 

 

途中でのび太が誤って行先変更ボタンを押してしまいジュラ紀の森へ到着。

うっそうとするシダ植物が印象的。

この辺は過去の恐竜作品ではまだ明らかでなかった

恐竜や植物の新事実が如実に反映されている感じでしたね。

 

ティラノに追われたドラたちはタイムマシンの穴へと逃げる。

途中でのび太が

キューとミューを育てていたジオラマを落としてしまう。

 

 

はい!!これ!!あとで使うやつ!!

テストに出ます!!と印象付けて、いざ白亜紀へ。

 

白亜紀は植物がだいぶ現代寄りだったなぁ。

 

 

 

キューとミューは新種の恐竜なので生息地がわからない。

そこで足跡スタンプで同じ種類の足跡を光らせ、

その後を辿って仲間のもとへたどり着く作戦にでる。

 

この辺から、のび太の恐竜とは話の展開が変わってきたなぁ。

 

(捜索を手伝ってくれた卵探検隊は必要だったのかちょっと疑問)

 

 

 

 

途中、半分ずつ食べれば友達になれるという友チョコを使って恐竜と仲良くなる。

ジャイアンはティラノサウルスっぽいゴル、スネ夫はスティラコサウルスっぽいトップと友達に。

 

 

この友チョコは効果がずっと持続するのかな?

1時間って言ってたのは能力の共有の方か。

途中で効果が切れて、ゴルVSトップになるのかと無駄にドキドキしてたけど

最後まで友達だった。

 

 

 

 

 

追跡した仲間の足跡は崖で途切れていた。

行方を捜していると、とんでもなくでかい翼竜に襲われる。

ケツァルコアトルかな?

でかすぎるし色味的に悪そうで敵の改造恐竜かなにかかと思ったけど、

自然の存在だったようでなんの説明もなかった…。

 

飛べないキューは崖から海へ落下、助けにいったのび太も沈む。

 

絶体絶命のピンチ!

そこへ海の底から見覚えのあるシルエットが現れる。

 

 

 

こ…このシルエットと模様は…フタバスズキリュウ…!!

 

まさかのピー助登場!!!!!

CV神木隆之介

 

のび太の恐竜2006のピー助が

ここで出てきちゃったんですよ。

 

 

 

え、待って。

パラレルワールドではないの??

 

のび太は過去にも恐竜を孵して自然に戻した経験があるの??

 

なのに性懲りもなく同じことを繰り返したの??

 

 

 

 

いや、わかってますよ。

スタッフによる粋な計らいでしょうこれは。

過去作の人気キャラを出したら喜ぶと思ったでしょう。

 

喜んだよ。

喜んだし、ことあるごとに

「……ピー助ぇぇぇ!!!!」

という気持ちがあふれ出してその後の本編の流れが頭に入ってこなかったよ…!

 

 

のび太は主人公のパラレル補正でピー助の記憶はないと思うんだよね。

もしあったら、キューとミューにエサやりながら確実にピー助のこと思い出すでしょう。

というか卵を孵そうなんて思わないでしょう。

あんなに悲しい別れを経験しているんだから。

 

でもピー助にはのび太の記憶があるんだよね。

 

 

 

 

 

え、つら。

 

 

 

 

 

 

再会、してほしかったな。

もちろん記憶持った状態で。

 

(まぁそしたらキューとミューの立場ないんだけどさ)

 

 

 

そもそものび太は「絶対にまた会おうね~!」と言って

別れた友達と再会したためしがない。

 

再登場したのって、雲の王国のキー坊とドンジャラ村のホイくんくらい?

 

それはそうよ。だって過去作見てない子供たち置いてけぼりになっちゃうから

一本の映画だけで話が分かるようにつくらなきゃいけないのよ。

もちろんそうよ。雲の王国が異色だよ。

 

(でも空想サファリパークに行く話とかやるとさ、

ぺガ・グリ・ドラコに会いに行かねえの…??とか思っちゃうよね)

 

 

 

 

だからそれぞれの話はパラレルワールドなんだよっていう前提で

映画もアニメも成立していると思うんだよね。

 

でもスタッフがここで世界線を繋げてしまった…!!

これには嬉しさももちろんありますけど、驚きもありますよ。

 

 

 

のび太のなかでは何も残ってないんだな…

って事実を突きつけられたかのようでね。

 

あれがピー助によく似た別の恐竜でありますように。

 

 

 

 

 

 

閑話休題。

 

離れ島の浜辺で目を覚ましたのび太とキュー。

 

追い付いたドラえもん・しずかちゃん・ミューと共に、

島の奥へ進むとそこにはキューとミューの仲間の恐竜がいっぱい住んでいた!!

 

ミューはすぐに仲間と打ち解けるものの、

キューは飛べない・体が小さい等の理由(のび太の推測)で

リーダー的な雄から拒絶され攻撃を受けてしまう。

 

そりゃそうだ。

同種の雄が来たら追い払うのがリーダーの役目だもの。

 

 

のび太はキューを受け入れてもらうべく、飛ぶ特訓を開始。

しかし滑空スタイルのミューや他の仲間と違い、

キューは空中で手をばたばたさせることしかできない。

風に乗ることができず何度も失敗。

 

のび太もキューももどかしさを抱え、一度は喧嘩をするものの、

逆上がりができない自分とキューを重ねたのび太は

自分も頑張っている姿を見せることでキューを励ます。

 

 

 

 

一方その頃、ジャイアンとスネ夫は謎の猿を追いかけて謎の施設へ。

そこでは謎の男が恐竜の研究?捕獲?なんだ?謎の何かをしていた。

(何もかも謎)(声はキムタク)

 

ラプトルが見回りしてたのはジュラシックワールドのオマージュなのかな?

 

男に捕まり牢屋に監禁されるジャイスネ。

ラプトルに友チョコを食べさせ能力を共有し、牢を脱出。

そこで島の全景を確認し、ある事実に気が付く。

 

 

 

と、その時、上空から巨大な隕石が降ってくる。

6600年前、恐竜絶滅の要因となったあの隕石である。

 

メキシコ付近に落ちた隕石の熱波は地球全体を覆い、

地上の生物を焼き付くすことが決定していた。

 

 

 

時間を戻して隕石の衝突を食い止めようとするのび太。

そこへタイムパトロールが例の可愛い飛行機wで登場。

謎の男はタイムパトロール隊員で、恐竜の監視をしていたのだ。

 

 

 

隕石衝突を阻止するのび太の行為は、歴史改変となり時空犯罪にあたる。

 

捕縛しようとした時、謎の男が謎のカードをのび太とキューにかざした。

それは光り輝き、タイムパトロールの隊員たちははっとしてのび太達から手を引く。

 

それは歴史上の特異点にあたる人物を示す光。

そのカードが光れば、その人物の行動に介入してはならないということだった。

 

 

 

 

のび太の行動に今後の地球の歴史がかかっている!

 

 

 

 

 

そこでジャイスネが自分たちの得た情報を話す。

実はこの離れ島、

のび太がジュラ紀で落としたジオラマが巨大化したもの。

(あ、進研ゼミでやった問題だー!!)

 

ということは天候制御機能があり、内部にいれば外界の影響を受けない。

=隕石の熱波から逃れられる。

 

 

 

付近の恐竜も一緒に避難させることにした。

 

映画冒頭で使用した空間移動クレヨンを使う。

赤いクレヨンで描いた円の中のものを、

白いクレヨンで描いた円の中に移動させる機能をもつ。

 

 

ジャイスネしずミューは付近の恐竜を赤い輪へ誘導、

ドラのびキューは島の円周を白いクレヨンでなぞろうとした。

 

 

 

 

が、そこにまたもやあの巨大翼竜が。

やっぱりお前悪役じゃないの!?

なんの目的で来てるの!?

タイミングが悪すぎるだろ!?

 

 

 

なんやかんやでのび太が大ピンチに。

翼竜の足に掴まって、今にも落ちそうになる。

 

そこでキューがのび太を助けようと駆けだすのだ。

 

もうこれ、キューは作中何度も何度も落ちてるんですよ。

50回くらい落ちてるかな。飛ぼうとしてるので結構な高さから。

その度にボロボロになって傷だらけになって

こんだけやって飛べなかったら諦めちゃうんじゃないの。痛いだろうし。

 

 

 

それでものび太を助けようと駆けだすんですよ(泣)

 

これも一回じゃ成功しない。

二、三回駄目で、やっぱり駄目なのかと思わせて、

本当になんとか、低空飛行になりながらも不格好ながらも飛び続けるんですよ。

 

落ちそうになるたびに手をばたばたと動かして。

 

これが鳥の羽ばたきの始まりなんですって。

 

今まで滑空が主だった恐竜の飛び方が羽ばたきに変わった瞬間。

つまりキューはこの時進化をした。

 

恐竜→鳥に進化したという、最新の学術的な見地に基づく新しいストーリーだね。

まさしく新恐竜。だから手を出してはならない存在だったんだね。

 

 

 

 

落ちるのび太をなんとか助けたキュー。

巨大翼竜はドラえもんがスモールライトで小さくして、島を囲う最終段階。

 

キューに掴まりながらのび太が急いで円を描き上げる。

 

もう熱波はすぐそこまで迫っている。

(この熱波の表現もすごかった。地獄。死ねる)

 

もう私は気が気ではなかったね。

 

 

ピー助は???

ピー助はどうなるの???

 

 

 

 

ぎりぎりのところで恐竜たちの転移に成功。

 

この狭い島でこの数の恐竜は生きていけないんじゃ…?と思ってたけど

とりあえず熱波を避けられればいいのか。

 

まぁこのあと地球上はめちゃくちゃ寒くなるんですけどね。

それは大丈夫なんでしょうかね。

だから羽毛を生やして生き残るのかな?

 

 

恐竜たちの今後の進化と繁栄を願いながら、ドラえもん達は現代に帰ります。

 

 

見送る恐竜たち。

そこにはピー助の姿も。

海に潜っていたため助かったと思われます。よかった…!!

 

 

 

 

そして現代。

何度も練習して逆上がりをやり遂げたのび太の頭上を鳥が飛んでいく……

というところでエンディング。

 

 

 

 

 

 

なるほどねーーー!

 

 

 

 

同じく恐竜の絶滅を扱った作品竜の騎士では、

北アメリカで恐竜たちを地下へ誘導してるんですよ。

 

同時刻に恐竜を救うドラえもん達が二組いるとか

胸アツじゃないですか…。

 

あっちは津波だったけど。

 

 

 

1980年ののび太の恐竜から、時を経て恐竜の研究も進み

一時期は羽だらけのティラノサウルスやら、

水中にいるスピノサウルスやらが話題になったわけですが、

明らかになった事実で映画の内容も新しくなっていくんだよね。

 

恐竜は絶滅した、というより鳥へ進化したという最新の見解に基づいての、

 

まさしく新恐竜

 

最初タイトルなんだそれって思ったけど(笑)

 

 

ピー助のサプライズ登場はやはり50周年記念作品の特別感があって

よかったのではないでしょうか。

 

私の情緒の乱高下はともかくとして。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一番興奮したのは次作の予告ですね。

 

 

リトル!!

スター!!

ウォおおおおおズ!!

 

 

 

 

(メーター振り切れた)

新型コロナウイルスの影響もあって、

少しでも体調不良の場合はお休みを!!と促したら参加者3人でしたw

 

3人でもやりますよー!

 
 

 
 
 
今日やったこと。
 
・ラジオ体操
・発声
・もじゃもじゃ
・発声
・朗読ごんぎつね
・だるまさんがころんだ
・特殊シチュエーションエチュード大穴 肝試し
・呼吸で芝居
・クールダウン
 
 
少人数なのでいろいろやりました。
 
参加人数にあわせた台本を用意していたのですが、
人数が少なくなってしまったので急遽朗読に。
 
登場人物の名前なのではっきりと、
形容詞はおおげさに、
情景をイメージして、
……と演劇台本とは違った演出の言葉が自分から出てきたので私も新鮮でした!
 
 
いつもは椅子取りのエチュードをするのですが、
今日は特にルールはなしで特殊なシチュエーションを楽しもうということで、
険しい崖を渡るという状況が大盛り上がりでした。
楽しかった。
 
 
 
コロナウイルスの影響もあるので次回どうするか検討中です。
 
自粛自粛の世の中は、過剰反応なような気もしますけどね。
こういう時だからこそエンタメが力になると思っています。
APOFES2020終了致しました。

ご来場いただいたお客様、
応援していただいた方、
出演者の皆様、
APOCシアター様、
本当にありがとうございました。



私自身は13組の舞台を観ました。
(全組見たかった……)
それぞれの感想を好き勝手に書かせていただいております。
もしご不快に思われたらすみません。


観る側によって、感銘をうける作品やポイントが全然違うのも面白かったな。
私が超感動したやつは横尾にはあまりピンとこなかったようだし、
横尾が爆笑してたところで私はスンッて顔してる。など。


世の中にはこんなに多種多様な芝居に溢れてるのかと喜ばしく思うのと同時に、
悔しさも多分に感じました。


若い才能に嫉妬したり、
大先輩が立つ頂きの遠さに絶望したり、
同世代の表現の幅に感服したり、

感情が忙しかった…し、今は鬱モード…。








そもそも戯曲の時点の完成度が全然違うのだ。
もっとブラッシュアップが必要で、そのために自分を疑わなければいけない。

完成したときは、間違いなく世界一面白い物語が書けたと自画自賛している。
でもそれは自分にとっての面白さであって、
他者にその面白さを同様に届けるには
最善の言葉を、最良の順番で並べなければいけない。
その努力が、まだまだ足りない。

私はプライドが高いから他者からの忠告が否定に聞こえてしまう質だし、
だったら自分で自分の鼻をへし折らなければいけない。

覚悟が足りない。


あーーー
へこむーーー







続いて演出面の反省。

演出をしていると、
役者の個性と、自分の理想のせめぎ合いにいつも悩ませられる。
今回は理想を貫くと、決めた。

けど役者に任せたらどういう変化が起こるのだろうという好奇心もあって、
本番に入ったらいつもどおり手放した。

それもどっちつかずだったかなぁ。




他人に指示を出すのが下手だ。
自分の思考を言語化するのも下手だ。


力がない。
伝わらない。


幸い、一緒に作ったのは、10年来の付き合いである横尾宏美だ。
こちらの意図を汲み取り融通を効かせてくれた部分もあるだろう。

しかしこれが他の役者さんだったら?
私はうまく作れただろうか?




………まったくもって自信がない。







コミュニケーションの齟齬はお客様との間にも発生する。
今回、観劇後の感想が思っていた反応と違うことが多かった。

でも作品の中でがつがつ説明することはしたくなかった。
だからいまここで説明しちゃう。




(え、そのほうが格好悪くね…?)



(でもしちゃう〜)




ラストシーン。

「だから、その子はここに納めたいと思います」
と、最後に拾い集めていたのが全部白いものだったことにお気付きでしょうか?
あれらは骨に見立てています。
それらを納めることで、水槽は骨壷に変わります。

では誰の骨なのか。
愛おしく撫で擦る「その子」は我が子です。
死因は不明ですが、「私」が殺害したわけではありません。
あくまで不慮の事故で亡くなったという設定です。
円形に置いてあった数々の小道具も、すべて子供に関連したもの。
我が子の遺品です。


「私」の中では、死は不変の美しさであり、水槽に納まるのは必然であり、肯定されるべきことであります。
宝物である我が子が、真の宝物に変わるのだから何より喜ばしいことです。

が、感情は違いました。
骨を見るとどうしようもない悲しみに襲われ泣き崩れます。
数多の死に対して鈍感だった「私」も、我が子の死だけは特別でした。


そこで心無い他者から、かつての自分が放った問いと同じ問いを投げかけられます。
「お子さんが死んで悲しいですか?」

「そういうことは聞くものではありませんよ」

奇しくも隣のおばさんと同じ台詞を吐いたことで、過去の自分の愚かさを目の当たりにします。

過去の行いを悔いた「私」は、死後世間の晒者となることを願います。
そして我が子の骨壷を抱え、その場を去ろうとするも、立ち塞がる見えない壁。
そこは四方をガラスに囲まれた水槽の中であることに気付きます。
死後に納められると思っていた水槽のなかに、既に納まっているという事実。

冒頭から「私」が語っていた生き物の思い出は全て、水槽の中での懺悔でした。




というオチなんだけど、あれ見ただけでちゃんと伝わりました??
ちゃんと伝わってたら物凄い鳥肌ものだと思うんだけどさー。

ある人には「オチが読めちゃった」と言われ(マジかよ…嘘だろ…?)
多くの人に「怖かった」と言われ(怖さよりも愛情を感じてほしかった)

うまいこといかなかったなぁ〜〜〜って、超凹んでる。







はーあーあ。

いや、まぁお客様が感じたものがすべて大正解なんですけどね。
それは間違いなく。









演劇ちょー難しい。








でも好き。
くそぅ、好きだ。
振り向いてもらえなくても、片想いでも、
この先ずっと一生好きだ。





あ、出演者である綾香さんに台本買ってもらって、お褒めいただいて、
「今度僕に一人芝居書いてください」って言われたのが
本当に超めちゃくちゃ嬉しかったでーす!!!!!!
(去年も今年も綾香さんの舞台見れなくて…本当に申し訳ない…)
 




作品を生み出すことでしか演劇を振り向かせられないなら、
この悔しさは次の創作にぶつけます。





(2020年の予定何もないけどね!!)





来年もAPOFES参加したいなぁ〜。

APOFES楽日のラインナップが怒涛すぎて、もう言葉の引き出しが空っぽ…。

しかし最後にラスボスが控えているのだ。

 

 

APOFES2020のオオトリを飾るのは、4回目の参加となるわかまどかさん。

 

 

去年のゾンビの話、すごい良かったのよ!!

スタッフ賞も獲得したし、もちろん私も入れた!!

だから今年も期待大ですよ。

 

 

舞台にはちゃぶ台が1つ。

 

夫婦がテレビを見ているシーンから始まる。

テレビでは、世界の各地に現れた未確認飛行物体が、

攻撃を開始しているというニュースをずっと流している。

「それが、あれなの…?」と窓の外を見る妻。

 

 

 

 

 

今年はUFOか~~~~~!!とめちゃくちゃわくわくした。

 

 

その後場面は飛び、

義理の息子(娘の旦那)とお茶を飲むというシーンに切り替わる。

どうやら喧嘩した娘が実家に帰って来ていて、それを追いかけてきたようだ。

 

外に飛び出していった娘と、それを呼びにいった夫。

二人の帰りを待ちながら、ほのぼのとしたやり取りが続く。

 

「あれ食べる?あのー…なんだっけ…あれ」

「そうだ玄関の電球交換してくれる?」

「アルバム?これね~〇〇の時の写真ね」

 

あまりにもほのぼのすぎて、「あれ、宇宙人は!?」となった。

 

これは宇宙人襲来前の過去の話なのか?

それとも既に侵略されている?

この旦那は本当に旦那か?

帰ってきた二人が乗っ取られているのでは?

もしやこのわかさん演じる妻自体が既に!?!?

 

色々な憶測が頭の中を飛びまくる。

 

けど、あくまでも、あくまでも日常。

懐かしい思い出を語ったり、のんびりとした未来に思いをはせる。

 

あんなに普通に舞台に立てるのすごいなぁ。

飾りもせず、大きく見せようともせず、かといってわかまどか自身でもなく、

きちんとキャラクターが居る。

 

 

ほんの少しの不穏さが混ざっているわかさんワールド。

でもあれ?私の気のせいかな?っていうくらいのレベルで、

そうやって見逃してるうちに世界は滅ぶんだろうなーと思う。

 

恩田陸の…『月の裏側』だったっけ…?

宇宙人に乗っ取られる話を思い出す。

あれは主人公の周りがほぼ地球人の振りをした宇宙人になってしまって、

最後は主人公も乗っ取られるんだよ。

でも乗っ取られた後も地球が滅びるでもなく、

「乗っ取られるのってこんなもんか…」って主人公が思って終わるんだよね…確か。(記憶が朧気)

 

 

 

娘夫婦が帰ったその日の夜。

「湯たんぽ入れる?」などと普通の会話をしながらも、

窓の外には相変わらず未確認飛行物体がいる。

 

「もし乗っ取られたとしても、私は出会った時のお父さんの顔を忘れないと思うわ」

 

するとしばらく聞いていなかった虫の音が聞こえることに気が付く。

戻ってきた日常にほっと安心したその瞬間。

虫の音が高く継続的に響き渡り機械のような異音に変わる。

 

ふと静寂が訪れる。

と、妻が夫に聞く。

「湯たんぽ入れる?………え、さっき聞いたっけ?」

 

 

 

 

 

あーーーーー!!

乗っ取…られ…た?…のか!?

どうなんだ…???

 

 

あとでわかさんに聞いたら、

「観た人がどう思うかに任せる」とにやりと言われましたw

 

あ、タイトルの/とカッコ書きでわざわざ読み仮名いれてる理由を聞くのを忘れた!

どういう意味なんだろう!?

観た人とわいわい盛り上がれる、すごく考察したい作品でした。

 

 

作・演出・出演  わかまどか(モノノケ仕事)

Twitterで今回の出演者の皆さんをフォローしているのだが、
ある日そのタイムラインがざわざわしていた。
 
『なまはげシラノがやばい』 
 
 
 
その作品は、タイトルどおりシラノドベルジュラックを元に全編秋田弁でおこなわれるとのこと。
 
「んー…伝統文化と古典かぁ…取っつきにくそうだなぁ…」
 
 
そんな風に思ってた自分を殴りたい。
 

 
 
 
 
もう大号泣。
でも世界を壊したくなくて嗚咽をもらすまいと必死に耐えていた。
極めて純粋なラブ・ストーリーだった。
 
 
 
 
裸電球を2個上から吊っている舞台には箱?とレジャーシートのようなものがある。
 
毎度私は上手の出捌け口付近にいたのだが、
「ダンッ!!」と大きな音が背後から急に響き、普通にびくっと肩がはねた。
大迫力のなまはげの登場。
 
しかし一言話し出すと、人のいいおじさんという雰囲気。
台詞は秋田弁だけど、ちゃんと意味がわかる…!(だいぶ標準語に寄せてるらしい)
 
語り部は、なまはげシラノの話を始める前に、歌舞伎のように化粧をするとのこと。
赤いドーランを顔と頭に塗りたくり、容貌を赤鬼のように変化させる。
 
 
ナマハゲはずっと昔から生きていて年を取らないらしい。
でも記憶を忘れていかないと、身体が破裂してしまう。
それでもこれだけは忘れたくないと、語り始めたのがとある女性との恋の話だった。
 
 
 
シラノの想い人ちくさは、くるすという男に一目惚れ。
くるすも実は以前からちくさのことが好きだった。
くるすは吃音気味でありうまく話が出来ず、
告白するのを手伝ってほしいとシラノに依頼する。
 
 
進藤さんがそれぞれの人物の台詞を言うのだけど、
あえて声音はあまり変えてないのかなという印象をうけた。
でもキャラクターの違いがちゃんとわかる。
 
 
シラノはくるすの振りをして熱烈な恋心をちくさへ伝えるのだけど、
これがどう考えてもシラノの本心。
その言葉に惚れ込んだちくさはくるすと口づけを交わす。
…のをただ見ているシラノ。
 
地獄。
 
その後、炭鉱?の仕事で山に入るくるすは、
ちくさと文通を続けるが、それもシラノが筆を執る。
他の男へむけた愛の言葉を受け止めるのどんな苦行…。
 
ある日落盤事故が起こり、それにくるすが巻き込まれる。
岩盤の下からシラノが助け出すも、虫の息。
まもなくくるすは死亡する。
 
担いでいたくるすの体をゆっくりとおろしたところで私の涙腺が崩壊してしまった。
別にくるすの死を悼んだわけじゃない。(おい)
あまりにもシラノの悲しみようが痛ましかったから。
いわば恋敵なのに、彼が死ぬことで自分にもたらされるかもしれない利益とか
そういうことは一切考えずにただ声を殺して友人の死を嘆くんですよ。
 
くるすが死んだ後も、彼との共謀のことをシラノは誰にもばらさなかった。
必然的にちくさとも距離を置くことになる。
久々に再会した時にはちくさはあまりにも年を取りすぎていて、
寝床に横たわり死を待つばかりの身となっていた。
 
ちくさはシラノにある手紙を音読するように頼む。
それは、かつてくるすに成り代わり書いた恋文。
 
「ようやくあなたの声で聴けた」
ちくさは全部知っていたのだ!
そして「むこうで待ってますから」と言い残し死んだ。
 
お互いに他者を思いやるばかりに、
本当に好き同士であった二人の時間が重なることは無かった。切ない。
 
 
そして、ちくさの最後の望みも叶わないんですよ。
 
 
なまはげは死なないから。
 
あの世で一緒になれることもない。
 
 
 
しかもしかも。
この記憶もいずれは忘れてしまうのだ。
 
…っっ!!…~~~!!!ッ
マジかよ……言葉にならん…!!!
なんという!なんという!!これ!!!
 
 
 
単なる甘ったるい恋物語じゃないのは、
そこに確かな温度と息遣いがあるからだと思うんですよ。
畏怖すべき化け物が、あるいは神が、そこにたたずんでるかのような圧倒的迫力。
生々しすぎる。これは物語というより人生だ。
 
宮村さんの盲獣と同じで、こちらも完成度120%だった。
もうこれ以上何もしようがない。私は平伏してその恩恵を受け取るばかり。
 
それもそのはず、進藤さんはこのなまはげシラノを各地で何度も上演している。
ゆくゆくは海外へ持っていきたいらしい。
見てほしいな~~海外の人に!!
 
 
 
打ち上げ時にお話しさせていただいたら、
柔らくて人当たりのいい方で、本当にシラノと同一人物か??と疑いたくなるほど。
 
シラノの、あのシラノのままそこに生きている感、どうやったら出るんだろう…!!!
 
 
進藤さんは見事スタッフ賞に輝いた。
だよね!!!私も進藤さんに入れたもん!!!
 
 
作・演出・出演  進藤則夫(銀色天井秋田、情報発信基地)
2018年のAPOFESではスタッフ賞を受賞した宮村さん。
私はこの年見られなくて
(そのあとの舞台も毎回都合悪かったり悪天候で電車が動かなかったりして)
今回やっと拝見できました。
 
 
 
感想の第一声、
女優ーーーーーー!!!
 
 
原作を舞台に立ち上げる構成力ももちろん凄いんですけど、
自分の魅力を完璧に理解して、完璧に体現している。
もし無自覚だったとしたらさらに恐ろしい。
女優宮村、恐ろしい。
 
 
もうまず照明が!!ほかの出演者と違う!!
舞台手前にころがしライトなんてなかったじゃんなんだこれ!!と思って衝撃でした。

そのライトで照らし出される女体。
あ、照明ってすごいエロい媒体なんだ…と思った。
別に体のラインがくっきり出てる衣裳というわけじゃないのに、
滑らかな曲線が容易に想像できるのはなぜなんだ。
余談だけど、私上手の出捌け口付近にいたので、下手からのライトががっつり当たってたのね。
光源が直接目に入るから宮村さん以外のものが消えて、凄い光景だった。
あれを見られたのは幸せだった。
でもこれ下手のお客さんにはめちゃくちゃ私の姿が見えてんだろうなってちょっと申し訳なく思った。
 
 
 
 
舞台上には砂時計みたいな形のスツールが一つ。
江戸川乱歩の写真が置かれている。
 
淡々とした読みなのに物語の世界観にどぷんと浸からされる導入がお見事。
 
サイコサスペンス?サイコホラー?
触覚にフェチシズムを持っている盲人が美しい体の女性を次々に手にかけていく話。
 
 
 
 
美しい体を持つことで人気の踊り子がいた。
とある展覧会で彼女の体をモチーフにした彫像が飾られた。
踊り子が見に行くと、そこには彫像をひたすらに撫でまわす盲人の姿が。
彼女の体に執着した盲人は、按摩の振りをして近づいていく。

この時宮村さんが自分で自分を撫でるんですけど、
その手が明らかに別人で、明確な狂気を感じる動きをしてました。
手が、芝居してる。
もうなでるというか、なぶる?嬲るが正しい気がする。(すごい字だな)
 
 
 
盲人は策をめぐらし、踊り子を自分の館に監禁することに成功。
そこで触覚の快楽を共有するが、愉悦を求め続けた結果踊り子を殺してしまう。
 
その切断された死体があちこちで発見される。
風船に括りつけられた足首を子供が無邪気に追いかけまわしたり、
盲人の手を引いてくれようとした通りがかりの人に冷たい手首を握らせたり、
 
異様さの追求が半端ないわ江戸川乱歩。
原作はもっとグロテスクだそうで、是非読みたい。
 
 
そうして7人の女を手にかけた盲人。
美しい女たちの体を模造したパーツを作り、
それらをぐちゃぐちゃにくっつけた像を展覧会に出品する。
それは触覚の芸術品と評判を呼び、連日人が群がり皆それを撫でまわした。
死してなお性愛の対象とされる彼女たちのパーツ。
そしてそれをなんの自覚もなく嬲る人々。
 
 

とにかく淫靡で卑猥で芸術的な舞台でした。
あんなに性を強調したら下品になってしまいそうなのに、神聖な感じすら覚える。
 
いつもは、
あーこうやって一人芝居の制約を乗り越えるのか…
なるほどそういう構成にもっていきますか…
と作り手の意図と手法を確認しながら観てるんだけど、
今回はめちゃくちゃストーリーと絵面に没頭してしまった。
 
なんかそういう段階を飛び越えて、集中せざるをえないような。
稽古段階の創意工夫とか演出意図とかが一切見えなくて
「これはこれです、これ以外ありません、ありのままで完成です」っていう感じ。
……わかる?
 
例えばモナリザの製作過程に思いを馳せたりしないじゃん?
モナリザはモナリザじゃん?
私達は完成品を享受するばかりじゃん?
 
そういう感じ。
最初からここにこの作品があったかのような完成度。
あ〜〜〜もう一回見たい。もう一回。
なんで演劇って繰り返し見れないんだろう!!
 
 
原作  江戸川乱歩
作・演出・出演  宮村(セツコの豪遊)
 
 
こんな名前の役者さんだけど、凄い熱量でひたすら真面目に芝居に向き合っているんですよ。
 
 
 
 
客入れ中、舞台上には靴が片方。
開演直前なのに客席をうろうろ探し回る太郎さんw
 
すでにここから役が始まってるんですね。
というのも、太郎さん演じる主人公は、何においても間違いや失敗やうっかりミスの多い男。
 
私物の置き忘れ。
重要書類の紛失。
業務での確認ミス。
資料の数字間違い。
 
江藤雲々さんも仕事ができないサラリーマンを演じたけど、そんなの比じゃないくらい致命的。
 
なんらかの発達障害を抱えているのでは…
しかるべきケアを受けたほうがよいのでは…
とハラハラしてしまうレベル。
 
 
そんな主人公が、またも大事な顧客リストを失くしたところに、同僚の佐藤さんがやってきて探しものを手伝ってくれる。
それがきっかけとなり、前々からほのかな恋心を抱いていた主人公は不器用ながらも告白。
主人公の駄目なところも「いつでも全力」「心が折れないのが凄い」「面白い」と評する彼女はOKをして二人は付き合いだす。
 
しかし付き合いだしても主人公のポンコツ度合いは変わらない。
待ち合わせには毎度遅刻。
彼女からのせっかくのプレゼントも紛失。
大きなプロジェクトを任せられたがミスを連発、先方から担当の変更を要望される。
 
あげく自転車(だったかな?)でおばあさんを轢いてしまい、命は助かったものの、
自分の不注意で人を死なせてしまうかもしれない恐怖に直面する。
そしてその不注意が傷つける相手は、彼女かもしれない。
そう考えた主人公は彼女に別れを告げる。
 
(ちょっとこの辺の時系列曖昧)
 
 
そもそも私、全力の芝居がちょっと苦手でw
役者が主張すればするほどフィクションっぽく感じるというか、変な人だなーと思って見ちゃうんですよ。
でもこの主人公は変な人なんで、多分その見方で合ってるんだけど(笑)。
 
 
色々あってうっかり車に撥ねられた主人公が混濁する意識のなかで、井上陽水「夢の中へ」の替え歌を歌い出す。
(さがしものはなんですか〜のあれね)
それは自分の不甲斐なさを力の限りにとことん歌い上げたものだった。
自分を傷つけ痛めつける言葉をあえて選び、それを重ねて、追い詰めて追い詰めて。
自分などいらない。消えてしまえばいい。
死にゆく瞬間にそんな歌を歌い、自身を呪わなければならないなんて。
ここで涙している人も多かった。
 
 
このまま死んでしまうなんてあんまりでしょ!?という客の願いが届いたのか、主人公は死ななかった。
病院で目をさました時、隣にいたのは彼女…かと思ったら人違い。
 
けど……あれ?ここで彼女がきたんだっけ?(うろ覚え)
彼女だ!って反応したところで傷の痛みに気づきまた情けない声をあげる。
しかし、彼女は主人公を見捨てなかったんだ、救いはここにあったのだなーと観客は安心して終わることができた。
 
 
 
駄目だ。
なんか太郎さんの圧倒的熱量に心を奪われていて最後のほうストーリーを思い出せないやw
 
体の使い方が常に全力。
ワイシャツも汗で張り付いている。
ズボンも綺麗に破けてるw
舞台が終わったら2キロくらい痩せてそう(笑)
 
 
 
どんなにポンコツでも、見てる人は見てる。
現に客席が主人公の味方になってる。
 
人間何かしら失敗やうっかりをやらかすものだけど、
「自分ってだめだなぁ」と感じているすべての人たちにむけた
応援歌のような作品だった。
 
 
結果、太郎さんはオーディエンス賞を獲得しました〜!
おめでとうございます!!
 
 
 
作・演出・出演 うんこ太郎(劇団どろんこプロレス)
去年9月、えんげきのたいばんで共演した時から
はちゃめちゃに面白くて才能のある役者さんだな〜と思ってたから、今回も期待していた。
 
観劇後、

川久保晴を全面的に推していきたい気持ちと、

こんな完璧な舞台見せられた悔しさと、
入り混じって思わず頭を抱えたわ!!!
 
くっっそーめちゃくちゃ良かったー!!!
 
 
 
舞台上には簡易的な机、その上には電話に電気スタンド。
二段ベッドを思わせる木のはしごが立て掛けてある。
そこへキャリーバッグを抱えた晴ちゃんが現れる。
 
ビジネスホテルの個室をとったはずなのに、なぜか6人部屋を案内された主人公。
それをフロントに伝えるも、外国人の受付とのやり取りが全然うまくいかない。
…というコメディパートからスタート。
 
しかし端々にうつる不穏なアイテム。
薬が大量に入った瓶。
細長いベルトやストール。
それを持って天井を見つめる主人公。
 
あーこれは死にに来たやつ。
6人部屋じゃ自殺できないもんね。
そういうブラックコメディかな?とこの時点では思ってました。
 
 
この辺は本当に間のとり方が絶妙で、もう好き!凄い好き!
音響と合わせたネタも、天丼も、最高。
 
変なタイミングで反応するアレクサ。
鳴り響くM-1の曲の目覚まし。
カタコトの館内放送。
同室の岡さんのお調子者キャラクターも凄くいい。
 
 
しかし後半の回想シーン。
バラエティ番組を垂れ流すテレビの前でもそもそとコンビニのパンを食べる生活。
オーディションには落ち、いつ芽が出るのかもわからず、
母親との電話では嘘をつくのばかりがうまくなっていく。
痛々しい涙目。
23歳の絶望。
 
『死にたくなる人』は物語のなかによく出てくるけど、
そこに説得力が伴ってることってあんまり無いんだよね。
でも晴ちゃん演じる主人公の「死んじゃおっかな」っていう気持ち、なんかすごいよくわかっちゃった。
母親につく嘘が、死にたさに拍車をかけてる。
 
 
 
しかし娘のことは母親がちゃんと理解していた!
サプライズでご飯を作りに来たところで、うるうる。
コンビニ弁当だらけのゴミを分別されるのなんて、相当恥辱だろうにそこで頭を下げた。いい子。
 
 
 
そしてオチが素晴らしかった。
 
最初から死にに来たのかなってのは予想できたものの、
岡さんも自殺志願者だったこと、
お母さんが先回りして自殺を防いだこと、
しつこいくらいの館内放送の理由、
全くこちらの予想を遥かに飛び越えていかれて
めちゃくちゃ衝撃的だった。
 
アレクサの歌詞音読も、M-1の曲がそういう歌詞だと初めて知った。
それも伏線だったの!?というところまで綺麗に回収していく。
 
 
お母さんの電話口の台詞。
「自分の足で帰ってくると思います」と、
多くを語らないのに親の心情がこれでもかと込められていて、またもうるうる。
 
 
あぁ〜〜〜!完璧だった!悔しい!
作・演出・出演を一人でこなしている上に、
まだ23歳!!末恐ろしい!!
 
 
作・演出・出演  川久保晴
真利子さんは、三好と共演してからちょこちょこお世話になっている役者さん。
水槽の懺悔の読み合わせにも来てくれた。
横尾がいなかったら、水槽の懺悔は真利子さんがやってたかもしれない。
 
 
 
 
薄暗い舞台上には巨大な段ボールと、椅子が1つ。
 
そのシンプルな空間に異質な音が響く。
真利子さんが鳴らしてるのは3種類の楽器。
仏壇のお鈴みたいなものが2つ。
あと紐のついた小さなシンバルみたいもの。
すごい綺麗な高音が出る。
 
それらを鳴らしながら独白のような詩のような言葉を並べる。
 
※追記 あとで聞いたところによると音響を一切使っていないそう。
ほわーーーんていうSEを入れてるのかなーと思ってたら、全部楽器から出てる音だった。
空間を支配する凄い楽器だ。
 
 
 
作品は遺品整理のシーンから始まる。
両親が亡くなり、残された家にあるものの処分をする約束なのだが、兄が来ない。
 
 
仕方なく一人で整理を始める主人公。

段ボールの中には様々な思い出の品。

しばし漫画を読みふける(笑)。
 
アルバムの写真を見ながら、思い出にふける。
 
まだ父が生きていた頃。
先に死んだ母の遺品をフリマで売ったことがあった。
たまたまフリマで隣り合った人に、古いお鈴が高値で売れた。
そんなことを思い出す。
 
今度は母の浴衣が出てきた。
それに袖を通してみると、突如母の幽霊?が現れる。
生前の些細な諍いを謝り、心情を吐露する主人公。
生きるのは大変だけど、楽しんで生きろと残し、母は消える。
 
 
遺品を整理することが、故人の思い出まで消してしまいそうだと逃げていた兄に対し、
思い出は確実に胸に残ると確信する主人公。
 
 
それぞれの役柄を落語のように体の向きを変えてチェンジ。
それが実に滑らかで違和感がない。
重いテーマにも関わらずところどころに笑いどころもあり、ぽんぽんとテンポよく話が進むので、ずっと集中して見ていられた。
 
さすがの技術力。
そして演技の幅と深さ。
青山真利子という女優の底知れなさを感じた。
いつか彼女を演出してみたい。
 
 
作・演出・出演  青山真利子