ゼロから始める『著者デビュー戦略』ブログ

カネ無し・コネ無し・実績無し ……でも、出版をあきらめない!


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 著者は、某メガバンクに勤めるベテラン銀行員。

 自身は銀行に勤め続けながら、奥様に不動産賃貸業(大家業)を起業させることで、資産を飛躍的に伸ばす秘訣を伝授しています。

 つまり、夫が保証人になることで、アパートの購入資金を銀行が妻に融資してもらえるということが前提です。

 よって、既に独立して事業を興している男性が、奥さんを社長に据える、という場面ではないことに注意が必要です。

 会社に勤めて、一定の給与をもらっている方々が、それ以上の盤石な資産を確保したいと思う、サラリーマン向けの本だといえます。

 

 自分の経験談をノウハウ本にする方は、往々にして、個人的な体験や思い込みを一般化しすぎる失敗をおかしがちです。

 著者が「著者を主役」にしてしまう、寒々しい失敗です。

 それをやって許されるのは、著者名で買ってもらえる有名人の本か、極めて特異な体験を持っている人の本ぐらいでしょう。

 しかし、著者の坂下さんは、ご自分の経験談を一般化することに慎重な方のようですので、内容の客観性が保たれているほうではないかと思います。
 (それでも、男と女の「性差」の解説が、ちょっと分量として多すぎる印象もあります。性差がたちまち埋まってしまう「個人差」も十分にありえますので……。それよりは、奥さんのキャラクター別で、資産運用の対策を披露したほうが良かったように思います)

 

 本書では、経済的な大ピンチに陥った家庭が、不動産投資の成功によって息を吹き返し、大いなる資産を確保することができたサクセスストーリーが描かれています。から、サラリーマンが夢を見ることができる「ノンフィクション」ないし「自己啓発書」としては、よくできていると思います。

 ただ、『今すぐ妻を社長にしなさい』というタイトルから、配偶者を経営者に据えるにあたっての「ノウハウ」や「コツ」が必要十分に披露されているものと期待して買う方がいるはずです。

 この内容からは、もっと、サラリーマン向けの啓発書であることを明示するタイトルにすべきではなかったかと考えます。

 いかにもビジネス書っぽい書名で損をして、ともすれば誤解を与えかねない、惜しい構成じゃないかと(書名は出版社の責任ですけれども)。
 

 『今すぐ妻を社長にしなさい』と、世の中に指示・命令するからには、同じように「妻を社長にしている」男性に、何人かインタビューしたほうが、より読みごたえのある内容に仕上がったのではないかな…… というのが、率直な私の感想です。

 それでも、本書は既に増刷を重ねているそうですから、サラリーマンの資産形成というテーマは幅広い関心を得ているのだろうと思います。

 きっと、第2弾・第3弾の話が舞い込むでしょう。

 その際は、同じ境遇の方に対する取材も並行して行うことによって、持論を補強していただきたいです。

 自営業者やフリーランス、年金生活者の既婚者が、「妻を社長にする」ことは有効なのかどうか。

 あるいは、不動産投資によって堅実に設ける目的で、資産運用のセンスがある女性と「政略結婚」することもありうるのか?

 ……など、いろんなパターンを検証していただくことで、「妻を社長にする」著者の持論が広まっていきますようにと願います。

 

 
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