今日もお疲れさまにっこり

 

 

愉快なピアノ教室「永井のピアノ」の

永井美帆です。

 

横浜市青葉区で

ピアノを教えています。

 

 

20代の頃の話です。

大きな本番を控えていました。


プライベートでいろいろなことが重なり

本番をやるには

かなり厳しい精神状態。

 

それでも容赦なく

日にちは迫り

 

当日を迎えます。

 

 

ショパンの

ピアノ協奏曲1番。

 

哀しみを湛えて弾くのなら

打ってつけの曲目です。

 

自分の中の全ての感情をぶつけ

何とか本番終了。

 

 

後日

小学生の頃にお世話になった先生と

電話で話すことに。

 

その本番を聴いてくださっていたので

先生の感想を聞くのを

とても楽しみにしていました。

 

 

それで何と言われたかというと。

 

 

あなたが弾き始めた瞬間

私は頭を抱えたわよ、と。

 

たくさんのピアノの先生仲間を

張り切って連れて行ったのに

 

「どうしたのよ!これは何なの?!」と

びっくりするは、焦るは、がっかりするは

大変だったわよ。

 

音が荒んでいて聴くのが辛かった。

 

………

 

しょんぼり。がっくり。

 

確かに

素晴らしい演奏ではなかったし

完璧に弾けたわけでもない。

 

でも

ことさら汚い音を出した記憶もないし

雑に弾いた記憶もない。

暗譜が飛んだわけでもないし

 

そこまで

頭を抱えられてしまうほど

ひどい演奏だったのか?!

 

何で?

 

 

でも

しばらく考えてから

気が付いたのでした。

 

 

私はあの時

むき出しの生々しい感情を

トゲだらけのささくれ立った想いを

 

そのまま

ピアノに叩きつけていたということに。

 

 

 

 

実際に体験したことは

表現に役立つと言われています。

 

哀しい想いをしたことがない人に

哀しい曲は弾けないだろう、と。

 

哀しいふりをして弾く人よりは

哀しい経験をした人の方が

より哀しい音が出せるだろう、と。

 

 

けれども、その哀しさの

あまりにも真っ只中で

生傷だらけで血だらけの時に

 

そのマイナスの想いを

全部ピアノに乗せてしまうと

 

聴いた人は

ナイフでぐさりと刺されてしまう。

トゲで無数の傷を負うことになる。

 

 

様々な経験は

たくさんの引き出しを作り

表現の幅を広げていくが

 

生をそのまま提供してしまうのは

プロとしてやるべきではない。

 

 

辛く哀しい想いは

やりきれない寂しさと孤独感は

 

自分の中で寝かせる。熟成させる。

 

 

自分の外から眺め

ほぐしてから言語化し

組み立て直す。

 

 

そのひりひりとした感覚は

昨日のことのように感じられる。

 

でもその想いの

トゲや尖った骨は

取り除いてから食卓に出してほしい。

 

 

想いを丸くしてしまうのではなく

表面をきれいに整えるのでもない。

 

 

 

ふっとよぎる寂しさが

わずかに染み出す哀しさが

辛さを秘めた微笑みが

 

 

涙を誘う。

 

 

 

ピアノはそばで

いつも見守ってくれている。

 

 

 

大切な人に

 

八つ当たりはしないで!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一緒にわくわくしてくださる方

ピアノの面白さを体験してみたい方

ぜひ教室をのぞいてみてくださいね。

 

ただ今、生徒募集中です。

 

お気軽にご質問やメッセージをいただけると

嬉しいです!

 

 

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