横須賀が紡ぐ日仏の絆:ヴェルニー・小栗祭に参加して
昨日、横須賀市主催の国際式典「ヴェルニー・小栗祭」に参加しました。この祭典は、幕末から明治初期にかけて横須賀の近代化に大きく貢献したフランスの技術者レオンス・ヴェルニー氏と、日本の名宰相である小栗忠順(ただまさ)公の偉業を称えるものです。
駐日フランス大使の祝辞
今年の式典には、駐日フランス大使や姉妹都市であるフランス・ブレスト市の副市長をはじめとする多くの来賓が参加され、国際色豊かな一日となりました。横須賀製鉄所建設を通じてもたらされた西洋の技術や文化が日本の近代化に果たした役割を改めて共有する貴重な機会でした。
横須賀製鉄所と日仏交流の歴史
横須賀製鉄所の建設は、フランスの技術力を全面的に取り入れた、日本の近代化の先駆けとなるプロジェクトでした。小栗忠順公がフランスに発注したこの事業は、単なる製鉄所建設にとどまらず、教育や文化、建築技術など幅広い分野で横須賀を日本の近代化の玄関口としました。横須賀を通じてもたらされた西洋の知見は、日本全体の発展にも大きな影響を与えました。
歴史を未来に生かす
この祭典は、過去の偉業を称えるだけでなく、未来に向けた日仏関係の強化にもつながる重要な意義を持っています。駐日フランス大使やブレスト市の副市長のスピーチからも、歴史的な交流が現代の友好関係に深く影響を与えていることが強調されました。横須賀市とフランス・ブレスト市の姉妹都市関係が、未来の協力や文化交流の基盤としてさらに発展することを期待しています。
地域の誇りとしての横須賀製鉄所
横須賀製鉄所の歴史は、地元の人々にとって誇りであると同時に、次世代に引き継ぐべき大切な遺産です。祭典には多くの市民が参加し、改めて地域の魅力や歴史的意義を感じる場となりました。こうした機会を通じて、若い世代が歴史を学び、自分たちの地域に誇りを持つことが、地域全体の未来を明るくする一歩になると考えます。
「ヴェルニー・小栗祭」は、横須賀が日仏関係の要として果たしてきた役割を再確認するとともに、未来への可能性を感じさせる素晴らしい式典でした。私自身、県議としてこのような歴史や文化を活かした地域の発展に寄与していくことを使命としています。横須賀がこれからも国際的に注目される街として発展していくよう、引き続き努力してまいります。