子供の読解能力が致命的に低く且つ受験までの期間が差し迫っているとの懸念から
手に取った一冊です。
親が読んでからテクニックを教えるには解り易い一冊でした。
明確な成果が出たので、結論としては役に立ったのでしょう。・・・が、正直に申せば
危機意識を感じるのが遅かったと反省しています。
(半年~1年前から計画的にやっていれば、もっと楽だったと思います。)
内容ですが・・・
まず、『長文読解の学習手順』で以下については下記のとおりです。
①「説明文」「論説文」の読み方
②「物語文」の読み方
③「随筆文」の読み方
・・・の各項目を『試験問題を解答する』前提で読み方のポイントを説明して
います。
〇 『「設問文の読み方」テクニック』
問題文の読み間違いによる失点を防ぐために気を付けるポイントについて説明
しています。
〇 『「設問の解き方」テクニック』
この項目が正に長文読解で一番教えたかった部分で、「選択式」「抜き出し式」
「記述式」の各問題を解く際のテクニックについて説明がされています。
そして、最後に『答え合わせの時の手順及び注意事項』も書かれています。
よって本書は、『「ジャンル別問題文の読み方」テクニック』で長文の要点を抑え、
『「設問の解き方」テクニック』で問題文中に必ず書かれている≪答えやヒントを
問題文から探しだす≫ためのテクニックが凝縮されています。
もっとも、子供に理解させ馴染ませる十分な時間が無かったし、当日の点数や正誤が
解らないので効果については明確に評価できませんが、中学受験を子供と一緒に頑張る
ならば読んで損は無い一冊と思います。