父は今 旅の途中 | 口腔がんになった父

口腔がんになった父

色々ありながら呑気に暮らしていた矢先
最愛の父が口腔がんに
2020年夏オペ終了
何も問題ないと太鼓判押され喜びも束の間12月再発 取りこぼしがあったと言われ2021年1月再度オペ 追加治療になりそう

退院してからもう寝たきりです

毎日訪問看護師さん達が来てくれています

退院した日は車椅子で介護タクシーで帰ってきました 大雨の寒い日でした

あれから5日

日に日に意識は朦朧として意思疎通も取りにくくなってきました

毎日訪問看護師さん達が何度も来てくれて

辛い症状を取るために、奮闘してくれています

夜中でも明け方でも、、、

ものすごく心強いです

今は酸素マスクをし、退院2日目からは積極的な飲水飲食はやめになりました

自然に任せています

母と私は交替で父のベッドサイドにいます

最初母は受け入れられなくて、まだリハビリしたら元気になれる、ご飯を食べさせる、と言っていましたが2日目が終わる頃には心を決めたようでした

父のベッドの部屋はリビングの隣

リビングに誰か来たり、母とリビングで食事をしたりしていると、なんだか父のことが夢で

普段と何一つ変わらないのではと一瞬錯覚してしまいます

でも父は酸素マスクをし深い呼吸を繰り返し目を開けることはありません

今はきっと、天国で待つお母さんやお兄さんの所に続く長い階段を上っている途中なのだと

父は天国への旅の途中


母も私もそんな父の旅に同行出来ていること

とても幸せに感じています

看護師さん達と一緒に着替えや体を吹くのを手伝い、オムツの交換、父の手や足をさすり、声をかけ、頭を撫で、後のことは心配しないでね 大好きだよ、と何度も父に言える

こんなにも尊い時間を人生で味わえるとは


命の灯が消えつつあるのに

この父の部屋だけは時間が止まっているかのよう