許されぬ関係、道ならぬ恋 | 仙莉のブログ

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神社や前世、土地神様やご眷属さんたちとの
ちょい不思議なお話とか、
毎週更新のOSHO禅タロットをメインに書いてます。
(以前は魂の視点やカウンセリングの話も書いてました。)

『好きなひとがいます。でも、ちょっといろいろあって…どうすればいいか』

 

相談してきたのは、20代半ばくらいの男性だった。

 

思いつめた表情で、一点を凝視して、

…これから、死地へ赴かんとするかのような。

 

 

 

 

彼は、一回り以上も年上の、アラフォー女性に恋をした。

 

最初こそ、女性は彼を遠ざけた。

年齢差があるから。

彼はまだ若いから。

…いずれ、自分は捨てられてしまうだろう、から。

 

そして、他の理由もあるから。

 

 

けれど彼は諦めなかった。

想いを伝えつづけた。

女性は根負けし、彼の想いを受け入れた。

 

 

 

『うれしかった。でも、辛かった。』

 

 

 

なぜなら、

 

彼と女性は、実の甥と叔母だったから。

 

いうなれば、

 

許されぬ関係。

 

道ならぬ恋。

 

 

 

法的に婚姻可能なのは、4親等以上はなれている場合だ。

彼と女性は当てはまらない。

 

 

もちろん、彼の親や親戚から非難された。

彼の叔母…女性は、彼以上に責められた。

 

 色き○がい!

 一族の恥さらし!

 おまえなんか、身内じゃない!

 タヒんでしまえ!

 

…などなど

 

言葉だけでなく、時には手も足も…でた。

有形無形の暴力をうけた。

 

彼と女性とを、二度と会わせまいと

親戚中がグルになって、引き離そうとした。

 

 

『それでも、僕は彼女をあきらめたくないんです』

『好きなんです』

『どうにかしたいんです…』

 

 

 

理屈じゃない。

 

血だとか、生まれだとか、法律だとか。

そんなもので物理的に引き離したとしても、

当人同士の心まで、引き裂けない。

 

彼と女性は、魂の伴侶同士だから。

 

 

 

「彼女と逃げなさい」

 

私からの提案は、これ一択だった。

 

 

「誰も知り合いのいないところまで行って、二人で暮らして」

「籍は入れられないけれど、内縁関係としてなら一緒に暮らせる」

「表向きは親子か、年の離れた姉弟に見えるかもしれない」

 

「けれど、あなた達はまちがいなく恋人同士だから」

 

「彼女を護ってあげて」

「二人で幸せになって」

「ほかの誰もあなた達を認めないとしても、私はあなた達を応援しているよ」

 

 

彼らの望みはたったひとつ。

【一緒にいたい】

だから後押しした。

 

 

ほどなく、彼は女性と遠くへ行った。

 

 

 

 

たまに、あるんだ。

 

今世、どうしたって(法律的に)結ばれることができない魂同士が。

法律的に可能でも、事情があって一緒にいられない魂同士が。

 

今回の彼(と女性)のケースは、

それを乗り越えるための試練だ。

 

 

 

 

 

 

 

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