今日の東京都交響楽団のプロムナードコンサートは、指揮者にオレグ・カエターニを迎え、前半にチャイコフスキーを二曲、後半にカリンニコフの交響曲第1番が演奏されました。

 

ピアノ協奏曲第1番のソリストは、藤田真央さん。この曲を既に自分のものにしているような印象を受けました。迫力があり、歌うべきところはしっかりと歌う熱演で、技術的にも危なげなかったです。ただ、感情が入りすぎたのかタメをつくる部分が多く、聴いていて疲れてしまいました。もっと音楽の流れに乗った勢いのある演奏で聴きたかったです。

 

後半のカリンニコフも熱演だったかもしれませんが、その分力みが感じられてサウンドが窮屈になってしまったり、演奏が重たくなってしまったりといった、やはり聴き疲れする演奏。特に、ゆったりとしたテンポをとった後ろの二つの楽章はとても長く感じました。第1楽章のチェロの泣きのメロディーや、第2楽章のオーボエのソロといった、力が抜けてたっぷりと歌っていた部分は素敵だっただけに、もっと余裕を持った演奏で聴きたかったです。

 

今回のコンサートは、熱演が必ずしも良いとは限らないことを痛感しました。個人的には、ウォーミングアップのようにたっぷりと余裕を持って演奏された、一曲目の「エフゲニー・オネーギン」のポロネーズが一番好ましく感じました。

 

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