ぽむの音楽箱

コンサートの感想を主に書いていきます。


テーマ:

今日のシュテファン・ザンデルリンクとハンブルク交響楽団のコンサートは、すみずみまで丁寧に表現された良い演奏でした。

 

一曲目の「エグモント序曲」は、出だしの決然とした弦が印象的。困難にも屈しない主人公の意志の強さを感じさせました。弦の分厚いサウンドもこの曲によく合っていましたし、ズシンと重たく響いてくるティンパニも効果的。一方で木管楽器はしなやかに歌い、良いコントラストになってきました。

 

二曲目はフジコ=ヘミングをソリストに迎えた、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番。しかし、ここでも聴きどころはオケだったかもしれません。重厚なサウンドを聴かせた一曲目から一転して、弦の音色にはつややかさがあり、よく歌う管楽器は音色に彩りを添えます。落ち着いたテンポにより一音一音がはっきりと聴こえ、どの楽器もしっかりと表現されたのがよく分かった演奏でした。気まぐれにテンポが変わったり、聴きなれないカデンツァで演奏されたりと、合わせるのがなかなか大変だったでしょうが、よく合わせていたと思います。ピアノは、音色の変化に硬いうえにテンポが一定しておらず、この曲には合っていないように思えました。一方で、アンコールの「エオリアン・ハープ」はなかなか素敵でした。彼女の代名詞の「ラ・カンパネラ」よりも良かったと思います。

 

後半の「運命」は、本場の演奏はやはり一味も二味も違う、と実感した素晴らしい演奏。テンポも表現も決して特別なことはしていなかったと思いますが、一曲目で聴かれた決然とした弦はこの曲でも発揮され、力強い第一楽章、強い意志を持って進撃する第三楽章、そして、終楽章前半の最後の一押し、といった、この曲の持つ強靭な意志を感じさせる部分でとても効果的に聞こえてきました。一方で、第二楽章では深みのある歌や、中間部あたりに出てくる天駆けるようなフレーズを颯爽と聴かせてくれ、よく歌う木管楽器と相まって、全楽章中、最も印象的な演奏となりました。特に、ファゴットとオーボエが素晴らしかったと思います。熱くなりすぎず正確に打ち込んでくるティンパニも良かったです。今日はこのティンパニ奏者が一番目立っていたかもしれません。

 

アンコールは、「フィガロの結婚」序曲。個人的にはこのオケがベートーヴェンのほうが合っていると感じましたが、溌溂とした演奏でコンサートを締めくくるにふさわしかったと思います。

 

http://classic.blogmura.com/concertreview/ranking.html?p_cid=01508538

 

AD

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。