スカイステージで11月に視聴した演目2016年雪組私立探偵ケイレブハント

 

ちぎみゆ(早霧せいなさん、咲妃みゆさん)時代の正塚先生作品。

テンポよく交わされる会話はさすが芝居巧者のお二人というかんじです。

大仰なセットがあるわけではないので本当にセリフがどう生きるかがこのお芝居には大切なのでしょう。

 

多少ネタバレあるかもです。

 

 

ケイレブ・ハント(早霧さん)クールすぎることもなく、影があるわけでもなく、普通に人情に篤い、探偵さん。最初から恋人設定のイヴォンヌ(咲妃さん)、自分のキャリアも恋もと決して駆け引きというわけではなくどちらにも一生懸命な大人可愛い女性を生き生きと演じておられたと思います。

 

これまで色濃い役を数多く演じてこられた望海風斗さんは爽やかながらアンタッチャブルな事件にも納得がいかなければ徹底的に取り組むケイレブの良き相棒ジム役を演じておられました。メキシコからの移民のご夫婦を相手にしたとき弱者の側によりそい、話を聴いてあげたことで、事件の闇をケイレブが知るきっかけとなりました。こういった役もよくお似合いだと思いました。

 

カズノ役彩風咲奈さん、ケイレブの事務所の探偵のひとりを演じておられます。重厚な役にシフトする前のさわやかな青年の役を生き生きと演じておられます。

 

ホレイショ―役彩凪翔さん、探偵たちが信頼できる刑事役。眼光するどい表情で事件の核心に迫る探偵たちに協力しますが、上司から圧力がかかる現場の刑事の苦悩よく表現されてました。ここでだらしのない後輩刑事役で今や花組トップスターの永久輝せあさんが出ておられましたね。

 

月城かなとさん、すごい悪役マキシミリアン。マクシミリアン。めちゃくちゃ冷たい黒幕で出ておられたんですね。その冷徹な美しさが悪をよけい引き立たせていた感があります。たまたま月組の夢現無双・クルンテープのSS席が当たって生の舞台で月城さんを拝見したことがあるのですが、そのときは芝居、ショーとも3枚目チックな役でした。(笑)

 

全体的に伏線回収と大団円でとても楽しめました。

 

 

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