土日で2本観てきました。
 
1本目は『台風家族』です。
 
 
●あらすじ
 
銀行強盗事件を起こし2,000万円を奪った鈴木一鉄(藤竜也)と妻・光子(榊原るみ)が失踪する。10年後、いまだに行方知れずの両親の仮想葬儀をして財産分与を行うため、妻子を連れた長男の小鉄(草なぎ剛)、長女の麗奈(MEGUMI)、次男の京介(新井浩文)が実家に集まるが、末っ子の千尋(中村倫也)は現れない。空の棺を二つ並べた見せかけの葬儀が終わったころ、見知らぬ男がやって来る。

 

 

(新井くんが消されている・・・・・・・)

 

 

 

 

 

●結果(★5=満点)

 

★★★★▲(4.5)

 

 

 

 

 

 

●感想

 

よかったですー!

ほんっとに、心からお蔵入りにならなくてよかった・・・!と思いました。

 

ただでさえ大人の忖度のせいで宣伝がままならないものだったのに、新井くん・・・

好きな俳優さんだったのに・・・・彼を新しい作品で観る最後かな・・・

残念です。

 

しかし純粋にホントに好きなタイプの映画でした。

 

話が進むにつれ、新たな事実がどんどん出て次々驚かされる展開・・・

序盤の雰囲気からコメディ映画かと思いきや、途中からはシリアスになっていって

悲しさや、胸がしめつけられる思いも感じられました。

 

まさかこんな話だったとは!

意外でした!

 

上映館や上映回数もだいぶ少なくなりましたが、もし興味があるという方はぜひ観てほしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからネタバレ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんと、次々と驚かされました。

 

とりあえず書いていくと・・・

 

 

 

 

冒頭は4兄弟の両親の架空の葬儀シーンから。

 

両親・・・というか父親は、子供たちを寄せつけない変わり者、おまけに最後は銀行強盗をして妻と共に失踪している。

残された子供たちは当然苦労して育ったので、父親は彼らにとって恨まれ疎まれる存在。

 

しかし子供たちを遠ざけていたのには理由があった。

実は妻が認知症になり、子供達にはそのことを隠しながら介護をするための行動だったのです。

 

 

そして銀行強盗をしたのは

小鉄の名を利用した詐欺電話に父親がひっかかり、言われた現金を用意するためでした。

 

詐欺の電話は「息子さんが交通事故を起こした」という内容。

 

しかし小鉄は「父親は自分が免許を取ったことを知らないから詐欺にひっかかるはずがない」と。

でも小鉄の娘が告白。

「(当時幼かった)自分がバラシてしまっていた」。

 

車で逃走した両親は犯人グループと連絡をとるが、その電話の途中で妻が心臓発作で死亡。

父親は冷たくなった妻と共に思い出の川(妻の誕生日に家族でキャンプをした)に行きますが

 

そこで足を滑らせ石に頭をぶつけてしまい、父親も死亡していたのです。

 

兄弟たちは様々な事実が出てくる中、その川に両親がいるのではと推理し、台風の中捜索に。

 

そこで白骨化した2人を発見!

しかし増水した川に遺体は海へと流され、追う兄弟たち。

海は彼らの母親が「川より海がいい」と言った場所だった・・・

 

という「事実たち」です。

 

まだあるけど。

 

 

葬儀が終わって兄弟で遺産について話し合っているシーンでは

穏やかだったのに言い争いやら暴力やらエスカレートしていき、しまいにはそれが全てネット配信されていて!

 

 

 

(変なダンスあり)

 

 

 

これもビックリでしたが、これもしっかり伏線で。

 

このネット配信によって、詐欺電話をかけた本人がこの葬儀のことを知ってこの家に駆けつけ、なぜ父親が銀行強盗をしたのかその理由が明かされたわけです。

(詐欺電話をかけているシーン)

 

映画の途中途中でビル清掃の女性がインサートされて「この人どうからんでくるんだろう?しかも剃髪だし?」って思っていたんですけどね。

まさかの犯人、そして罪の意識にさいなまれながら生きてきた、だから剃髪か・・・と納得しました。

 

 

 

また、小鉄が遺産をはじめとして金金金と言っているのは、娘にピアノの才能があると知りウィーンに留学費用を貯めるためだったこともわかります。

 

冒頭でピアノを弾く少女と留学パンフが映りましたが・・・

これは無事にピアノを続けられて留学できることになったということを最初に描いていたわけですね。

 

 

その娘、映画の最初からずっとムスッとした仏頂面、反抗心丸出しの態度でした。

自分が運転免許のことを祖父にうっかり話してしまった、そのために詐欺にあい銀行強盗をしてしまったのだと自分を責めましたが、大人たちにそれをしっかり否定され、

父親のトンデモ行動は自分のピアノのためと知ったこともあってか、最後ににっこりと笑顔になりました。

このギャップは大きくて印象的だったな。

 

 

 

こんな感じでめっちゃ何回も驚いたけど、中でも「おおー」と思ったのは妻が認知症だったことと、銀行強盗の理由が詐欺にひっかかったことですかね・・・

 

不器用な父の、妻への愛情・子供への愛情が伝わってきて、せつなかったです。

 

 

 

 

ちょっとツッコミを入れたくなる部分もあったんですけどね。

両親の白骨遺体をあっさり見つけた部分とか。

台風の中を車が横転したりするシーンはあったものの・・・

あんなわかりやすく川岸にひっかかかってたら10年の間に絶対発見されると思うんだけどw

 

まあ、そこは置いておきましょうw

とにかく展開が読めなくて、驚かされたのが一番ですから。

 

 

ほんと、観てよかったです。

 

監督のオリジナル脚本とのことで、原作の映画化が多い中、これも嬉しいことです。

 

公開を決断してくれた映画関係者さんたちに感謝です!