小澤征爾の訃報に接した翌日2月10日(土)


午前中病院へ寄ってから、N響第2005回定期公演(2月Cプロ定期2日目)を聴きにNHKホールへ。




































13時15分からの「開演前の室内楽」は、ドヴォルザーク/弦楽五重奏曲第2番~第1楽章






ヴァイオリン2・ヴィオラ1・チェロ1・コントラバス1という珍しい編成この作品、私は初めて聴いたのですが、ドヴォルザークらしい旋律美闊達さ親密さ湛えた曲でした。


N響定期25年ぶりの登場だという大植英次指揮による14時00分からの本公演は、まずワーグナー/ジークフリート牧歌

静謐な好演でしたが、云っても詮無いことながら、響きの面でこれがNHKホールではなくサントリーホールだったらとの想いは残りました。


そして、R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」

N響の “Ein Herdenleben” と云うと、1997年2月第1314回定期公演に於けるピンカス・スタインバーグ2011年5月第1700回定期公演に於ける尾高忠明2015年2月第1804回定期公演に於けるパーヴォ・ヤルヴィそれに2020年1月第1932回定期公演に於けるファビオ・ルイージ好演



そして何と云っても1999年11月第1391回定期公演及び2002年11月第1473回定期公演2度にわたって聴いたウォルフガング・サヴァリッシュ感涙ものの名演印象に残っていますが…。
今回大植演奏じっくりとした音楽づくりで、「英雄の戦い」終盤英雄の主題が凱歌の如く回帰する箇所最後「英雄の引退と完成」辺りはやはり感動的でしたが、時として音楽の流れが重く感じられ滞る印象があったのが惜しまれます
聴衆の皆が注目していたであろう郷古コンマス「英雄の伴侶」等に於けるソロは、期待どおり端整な美演でした。










終演後この公演を聴きに地方から上京してきた大学の同期生公園通りカフェ暫し歓談しました。






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