5/5(木・祝)昼、サントリーホールへ。






目的は、N響のコンサートマスターである「マロ」こと篠崎さん主宰「マロオケ」(Meister Art Romantiker Orchester)によるモーツァルト6大交響曲演奏会







ホワイエの一角では、今般の熊本地震に対する募金活動が。

私もいくばくかの醵金をしてきました。

コンサートの最初は、「小ト短調」交響曲第25番
この作品の Sturm und Drang(疾風怒濤)的な要素がやや後退してしまっていたのが残念な気もしましたが、響き、とりわけ弦の美しさは流石でした。
これで第2楽章の途中、2FRBブロックでの事故がなければなお良かったのですが。

続いて、交響曲第36番「リンツ」
モーツァルトが管楽器を第25番より増強させている故か、響きがより充実したものに。
これ迄モーツァルトの交響曲は、単体だったり「最後の三大交響曲」或いは第1番と最後の「ジュピター」といった単位でしか実演では聴いたことがなかったので、そういった書法の変化を実感を伴って聴くことが出来て興味深かったです。

15分休憩を挟み、交響曲第38番「プラハ」
第1楽章の序奏からして、ニ長調という調性とも相まってか輝かしい響きのもと音楽が展開されていきました。
主部の第2主題明と暗の対照の妙展開部ポリフォニックな部分の緊迫感第2楽章流麗な歌、第3楽章疾走感…。

次は交響曲第39番
第1楽章序奏がやや薄手に聴こえなくもなかったものの、中途の不協和音等々の陰翳を交えつつ喜悦に充ちた音楽が活き活きと繰り広げられていました。

2回目の15分休憩の後は、「大ト短調」交響曲第40番
第3楽章主部の立体感がとりわけ印象的でした。

最後は、交響曲第41番「ジュピター」
第1楽章の力強さ、そしてフィナーレのフーガの壮麗さは、やはり感動的でした。


しかし…交響曲6曲は流石に疲れました(勿論演奏する側はもっと大変だった筈だけれど)。