自分がこれほどまでに不器用であったのかとがっかりした。壁は"塗装"である。これでも絵描きを志すぐらいなんだから色を塗るぐらいは人より優れているだろうとせっせと塗る作業に励んでみても思い通りのものができないのだ。


キングタイガーの背面。塗装は本当に酷い

 それで情景(ジオラマ・・・ダイオラマって言うのは馬鹿)の方はなかなかのものができると思うようにした。多少は自信を持ちたいからだ。でないとモノなんか作ることは出来ない。「なかなかである」というレベルは、もちろん自分のものさしでしか言えない。世の中には匠がたくさんいるのだ。自分なりに素晴らしいものだと思えるものができると言っているのだ。

 一応、作ってみたので興味のある方もない方もちょっと見て欲しい。


スチレンボードに紙粘土で地面の基盤を作り、その上に戦車のキャタピラ跡と人間の足跡をぺたぺたと押し付けたりしてもっともらしいマチエールを形成して、そこをアースカラー(白、黒、茶)で塗りたくる。


アップ


基盤の上に未完成のシャーマンとアメリカ兵のフィギュアを置いてみる


前面からのアングル

 ジオラマは昔(1949年)、第2回アカデミー賞候補となった名作映画「戦場」をモチーフとしたものだ。宝島社から映画DVD2枚入って500円シリーズなのだ。1949年の「戦場」(監督:ウイリアム・A・ウエルマン 出演:ヴァン・ジョンソン)と1950年の「総攻撃」(監督:ルイス・セラー 出演:ディビッド・ブライアン)の2本建て.安い.コンビニでたまたまこれを買って、ほんで見て、大変感銘を受けたのだ(笑)。「戦場」は厳寒期のフランス?のバストーニュでのドイツ軍との戦うアメリカ兵の話で、なかなかの内容である.この厳寒期のジオラマを作ろうと考えているのだ.戦車キャタピラ跡と兵隊の足跡で汚れた雪原ってのがいいじゃん.

 製作しているジオラマはまだ地面にしか雪が降っていない.一本だけある樹にも雪が積もる予定.

 ちなみにもう1本の「総攻撃」は、オマハビーチ上陸という「プライベート・ライアン」と同じモチーフである.しかし、間に差し込まれる本物の戦場フィルムはリアル(当たり前)なものの、肝心のオリジナルの戦闘シーンは、お金があまりかかってなくて寂しいのだわ.

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「北京五輪閉会式でのジミーペイジのエアギター」 

 北京五輪の閉会式にジミーペイジが出るかもというので録画してあとから見たらがっかりした。どう見てもどう聞いても実際に弾いてはいない。カラオケを流して音の出ないギターを弾いている。弾いてはいるが音が出ていないと言った方が良いのかもしれない。ミーハーファンならばそれでもいいのだろうが、どうでもよろしい派の俺でも少し腹が立った。ペイジに腹を立てればよいのか、北京五輪責任者に腹を立てればよいのかチャン・イーモウに腹を立てればよいのかわからないが、世界的なギタリスト本人がエアギターを弾いている姿ってのは哀れである。