夢中で生きる | 闇鍋日記

夢中で生きる

新年が明けて一週間が過ぎ、松の内も終わりましたが、ちょうどこの時期に今年のNHK大河ドラマ『平清盛』が始まりました。
年末年始の慌ただしさにまたしばらくさぼってしまいましたが大河レビューは続けますので本年も宜しくお願い致しますm(__)m
さて、今年の大河ドラマは三年ぶりとなる12月まで放送のある長尺バージョン。これまでは12月に『坂の上の雲』を放送していたので12月半ばまで放送するのは実に『篤姫』以来となります。二週間程度ですが案外これが大きいものであまりはしょった展開にならないでじっくりと清盛の生涯を描いて欲しいものだと期待しています。
平清盛と言う人は歴史を少しでもかじった事のある人ならば当然知っているであろう平安末期の武将であり政治家です。一般的には平家物語の最初に語られるように『驕る平家』を作った張本人のように言われますが彼の登場は歴史的にも極めて重要で清盛以降明治維新まで実に600年以上に渡る武士の時代を最初に開いた人物として、そして政治家としても日本の歴史上最初に本格的な海洋貿易を成した人としておそらくは古代の聖徳太子、戦国時代の織田信長と並ぶ偉人でしょう。
そんな『平清盛』の第一回は一年続く長丁場の大河では定番の主人公の出生以前と幼少期が描かれていました。
ま、清盛が白河法王の落し種であると言うのは俗説で何の根拠もないんだけれど物語を面白くさせるのには一役買っているんでしょう。
圧巻は大河常連の中井貴一の演技と言う事になりますが白河法王役の伊東四郎もいい味出してますなぁ♪貫禄があって嫌味で実の孫と関係を持って子供まで産ませるエロ親父ぶり(笑)
印象に残ったのは吹石一恵演じる清盛の母が中井貴一に語った『子供のように夢中に生きる』と言う言葉…。今の世の中便利になりすぎて仕事であれ遊びであれ夢中になる事が少なくなっています。ましてや生きるとなると、ね。
毎回、大河ドラマには何らかの政治的なメッセージが込められていると思うのですが今回はこれが一大テーマとなりそうです。今の政治家は政権与党も野党も含めて選挙には夢中になっても政治、増してや国民が生きる事に対して夢中になれる人など皆無なんですから…。
大河ドラマとしては滝沢秀明主演で話題となった『義経』以来の平安末期から鎌倉初期物になりますがなかなかの演技上手だと密かに期待している松山ケンイチがどのような清盛像を作り上げて行くのか興味津々であります♪