涙 | 闇鍋日記

まとめからまた時間が空いてしまいましたが昨日の大河ドラマ『江』では大阪の陣後の徳川方、特に秀忠と江そして娘の千姫にスポットが当てられていました。
大阪から江戸に戻った千姫と初は江に会う訳ですがここでまず涙です。
徳川方として実の姉と甥を死なせてしまった事でショックを隠せない江。
自らの懇願も虚しく実の父に最愛の秀頼とその子供、義理の母を殺された千。そして豊臣、徳川両家のまとめ役を買って出ながらそれを果たせなかった初の三者三様の後悔や悲しみが涙を流させた訳です。ところが私がこれまでに再三書いてきたように江役の上野樹里の泣きの演技が未熟でいまひとつ泣けません。
演技と言うか泣き顔の問題で彼女の場合『泣き笑い』になっちゃってるんですよね。明るく朗らかな役、強くたくましい役がそこそこ上手なだけに惜しまれます。
その場面よりは向井理の内面の演技が素晴らしい秀忠が『血を流すのは自分の代までだ』と江に語る場面の方が何倍も涙腺が緩みましたよ。それにしても驚いたのは向井理って口ヒゲが似合うのよね♪日本人の役者さんでヒゲが似合うのは本多忠信を演じている草刈正男のような掘りの深い人だけだと思っていたので、これは嬉しい誤算でした。来週は二代の親子の和解を描く家康の死と竹千代の化粧事件ですが12月が『坂の上の雲』に取られる関係で一年続いたドラマも来週とその次の二回で終わりです。涙の似合わないヒロインですから最後は笑顔で締めてもらいたいものなんですがねぇ…。