前回はネパールのVISAや入国、タメルまで移動してからのエベレストトレッキングプランまでを紹介しました。
今回はネパール、カトマンズでの旅日記です。
昨夜出会ったツアーコンダクターのBasuさんとは18時にタメルのオフィスで会う約束をしたので、それまでカトマンズ観光をしたのですが、まずは泊まったホステルの話から。
泊まったBuddi tree hostelはタメル中心地にあります。
男女混合ドミトリーで2泊で900円ほど。
とはいえ、部屋は女の子ばかりで過ごしやすくなっていました。
ただ、カーテンなどはなく、8ベッドある部屋のドアを開ける度「キィイィィイイ」と音がするので、誰かが出入りする度に目は覚めます。
お湯が出るまでに5分かかったのですが、お湯が出るだけ全然良いと思っていたらドンドン威力がなくなり最後はシャワーはほぼ出ず、蛇口から申し訳程度の量でしか出なくなってしまったので、頭や体を洗う余裕はありませんでした。
お湯浴びれただけで良い。
しかも、ありがたいことにバスタオルを貸し出してくれたのでこれはめちゃくちゃ助かりました。
ホステルに泊まっているSpainの女の子はインドとネパールを行ったり来たりしながら5ヶ月旅をしているらしく、着いてそうそう飲みに誘ってくれたけど連絡とる手段がなく私はホステル周辺だけぶらついて寝ることに。
もう1人のイランの女の子は仕事を探しているらしく、キッチンがないホステルなので部屋で700円で買ったケトルで色々調理しながら生活していて、シャワーの水しか出ない場所を教えてくれたりととても親切。
早々にいい人たちに出会えました。
夜の到着はツアーだけ組んで終わり、翌朝はカトマンズ観光。
早朝に起きてしまい、5時頃からブログを書いて時間を潰しながら、外が賑わってきた7時頃に出てみたら、お店が開く前のローカルの人たちの生活を見ることが出来ました。
路地に入るとお寺があり、そのスペースに網を張ってバドミントンをしてる子供たち。
早朝は観光客が居ないので、朝からお祈りをしに来ている人達を横目に歩いていると、おじさんが声をかけてくれ
「このエリアは歯医者が無かったからみんなが祈ってその後歯医者が出来てこの辺は歯医者さんだらけなんだよ」
と教えてくれました。
そのまま色々教えてあげると言われ結局5~6箇所のお寺を一緒に回って教えてくれたのですが、まずは道の至る所にある神様の象について。
シバと何とかと何とかっていう三大神様のうちの1人で、この赤い所には鶏とかの動物の首を切って血を捧げて赤く染るらしいです。
神様の象には眉毛の間にティカという赤いインクみたいなものがあるのですが、これは第3の目で、2つの目は今を見て、第3の目は未来を見ているらしく、それを自分たちの額にも塗ることで
「Good luck」
の意味になるそうです。
あとは花びらも色んなところに置いてあるのですが、額とセットで花びらは頭の上に置くと「幸せが訪れる」らしく、早朝のお寺は地元の人達が額にティカを、頭に花びらを置きなが、お祈りしていました。
お祈りの方法も作法があり、
1. 口の前に手を合わせ息をフッとだす
2. 額の前で手を合わせる
3. 胸の前で合掌
これが一連の流れで、その後ロウソクに火をつけ何でも好きなことをお祈りして、ロウソクを置くまでが作法らしいです。
合掌は、口の前がSplit、頭の前がMind、胸の前がBodyで、それぞれの精神統一をしながら祈るそう。
写真撮る前にこのお祈りすると礼儀的には良いらしいです。
色んなお寺を巡りながら、お祈りの事や神様のことを教えてくれたおじさんとは1時間くらい一緒に回っていて、なにかお礼しなくては、、と思ってたら
「いい事するとそれがカルマになって返ってくる。お金は現世で消えるけど、カルマは人に回って最終的には自分の子孫に帰ってくるから、貴方がハッピーになってくれればそれでいいんだよ」
と教えられ、今の日本に足りないものはこれか…!と初日から感化深くなりました。
途中、2015年の震災で全壊したお寺を修復してるところや、子どもを授かりたい人たちの神様のお寺とかを巡って、写真みたら分かるようにダイレクト描写で実はモチーフが描かれてたりと、面白かったです。
しかもここは午後になってきたら入れなくなっていて、朝のローカルの人たちのお祈り時しか解放してない箇所のようでした。
その後、このおじさんが学んでいる学舎に案内され、ん?なんか雲行きがおかしいぞ?と思ったら案の定と言うべきか、
おじさんの師匠にあたる方にありがたい説法を聞かされながら、ありがたい絵を売りつけられてましたw
ありがたい絵は4種類あるらしく、ガンジーだったかバスコダガマだったかが最初に描いた、カルマをピラミッド型にしてどんどん魂が上に浄化されてくものや、
嫉妬や妬みとかをモチーフにした、ブタ、ピーコック、蛇の邪神を捨て、良い心で良い行いをすると魂は天国にいけ、そうでない人は地獄に行っちゃうのを表した絵とか、
精神を絵に描いたものとか、伝統的なものがいくつかあるそう。
それを練習して10年修行して初めてマスターになっなら絵に名前を書くことが許され、それまではずっと修行の身らしいです。
おじさんは修行の身なので、徳を積むため私とかに説法を教えながらいい行いをして、師匠の絵を買ってくれると、その学舎の費用が賄えるから少しでいいから寄付して欲しい、みたいな感じで結局まんまと勧誘にハマっていたんですがw
その時の様子。
花も飾られティカもつけられ、5~6箇所のお寺のお祈り代をおじさんに出してもらって、「この良いカルマを次に伝えることが私の幸せ」ってずっと言われてたので、ここで断るのは中々辛いなーと言うのもあり、話を聞いていると
学舎は無料運営しているらひく、2015年の地震の後にコロナ禍になってみんな凄く大変だったそう。
カルマを回す気持ちがあれば少しだけ支援してくれたら嬉しいって言われたので、まぁ少しだけなら良いか。とドネーションするつもりで金額聞いたら5万円wwww
いやいやいや、全然良心的な値段じゃないやん!!
高すぎるって!
って感じのこと伝えたら、
このありがたい絵は紙じゃなくコットン?の上に描いてて数年たっても色褪せないし、全部手作業で何ヶ月もかけて描いてるんだ
と言われるものの、私は仏教でもヒンドゥー教でもないしそのありがたい絵は、家には絶対飾らないであろう派手さがあるので、本当にドネーションのつもりでサポートしたいだけなんだが、、、
と結構押し問答をして、
「あなた達のサポートをしたいだけだけど、私もお金持ちじゃないし、同じようにコロナ禍もあったし、今から引越しとかあってお金大事だし、その金額は出せないけど、少額ならお金を寄付するよ」
って言ったんですが、
「いやいやいや、私たちはあなたに幸せになってもらわないと意味ないんだ。お金だと現世で終わっちゃうからお金じゃないもので貴方に何か与えたいんだ」
って言いながら、結局は私からはお金をむしり取ろうとする姿勢は変わらず...
そこまで言うなら1.5万円までならサポート出来るって言ったのに、何やかんやで2万円の絵を買わされました。
翌日からエベレストトレッキング行くから絵持ってけないって断ったけど、郵送できるから!って押されて承諾したのに、郵送費が4000円上乗せされ、2.5万円の支払いを命じられ、、
いやいや、1.5万って言ったのに2.4万になっとるやないか!!
って話しながら送料込の2万円で決着がつき、いざ決済しようとしたらクレジットカードの読み取り機会がエラー出続けました。
これは神様が買うなって言ってるんじゃないか?
なんとか誤魔化して帰れないかな...
と、現金とりにホステルまで帰るよ。
とか、
エベレストトレッキング終わってから取りにくれば送料もかからないし、1週間後に来るよ
とか言ってたけど、
1度捕まえた獲物は絶対離さない勢いで
「いやいや!!この学舎は土曜日しか空いてないから!」
「来週土曜日に来るって」
「来週は居ないんだよ!別のとこでイベントしてるから 」
みたいな押し問答で、もはやカルマやありがたい説法よりもお金に貪欲な詐欺師にしか見えません。
が、2万円でこの人たちが納得するならもういいよ...って感じで諦めたころ、決済が終了。
支払い終了時あっさり解放されましたw
この一件で、信仰深いネパールの人を信じてた気持ちは色褪せ、道行く人に声かけられてももう何も反応しないくらいに絶望していましたが、その後また別の出会いもあったので次のブログで紹介します。