結論から言う。

家族みんなの「楽しい」がぜんぶ違う旅を、ずっと怖いと思っていた。でもグランドニッコー東京ベイ舞浜は、そのこわさをやさしく手放させてくれた。祖母も、お母さんも、妹も、わたしも——それぞれの「よかった」を持ち帰れた旅だった。




【アトリウム】 📷 



廊下から下を覗いたとき、息が止まった。

ホテルの中に、街があった。光があって、緑があって、屋根にはイルミネーション。ここがどこなのか一瞬わからなくなるような、そういう景色だった。

「きれいねえ」と祖母が言った。さっきも同じ言葉を聞いた気がしたけど、今度は声の質が少し違った。なんというか、もっと深いところから出てきた声だった。


【部屋】 📷 



扉を開けた瞬間、思わず声が出た。

ベッドが3台、黄色いソファ、草原みたいなカーペット。壁には花の絵。ホテルというより、どこか物語の中の部屋みたいだった。

祖母が「広いねえ」とぽつり言った。妹はベッドに倒れ込んで「最高」と言った。お母さんはしばらく部屋をぐるりと見渡していた。それぞれの「いい」が、ぜんぶ違う形をしていた。


【朝食】





正直に言う。わたしはこのホテルの朝食で、オムレツを3個以上食べた。

妹が完全に引いていた。お母さんは見て見ぬふりをした。祖母だけが「あんた、好きねえ」と笑ってくれた。

それでも止まらなかった。ライブキッチンで目の前でふわっと焼いてもらうオムレツは、そういう理性を軽々と超えてくる。朝からこんなに幸せでいいのかと、少し思った。


【まとめ】

祖母、お母さん、妹、わたし。世代がばらばらな4人で、同じ夜を過ごした。

体力も、好みも、感動の形も違う。それでもここは、誰かに無理をさせることなく、全員がちゃんと「よかった」と言える場所だった。

また行きたい、と思う旅は、そんなに多くない。