定期的に記事にしているマレーシアのプリペイドSIM事情。

少し前までは三つ巴の価格競争が激化して、毎月のように低価格の新プランが登場していましたが、老舗HOT LINKの脱落により、ここ数ヶ月はすっかり沈静化しています。

もう一つの老舗の DIGI と、新興 Umobile がほぼ拮抗して市場を二分、数社のMVNOが生き残っている状況です。

DIGIとUmobileは、日本のDOCOMOとSoftBankに似ています。

通信基盤設備が充実していて高速通信が安定しているのがDIGI=DOCOMO、価格は若干高めですがレストランや小売店の割引サービスも充実しています。

大容量低価格の定額プランでマレーシアの通信価格を一気に引き下げたのがUmobile=SoftBank、24時間通信無制限の低価格プランを投入済みですが、急成長のツケで通信基盤が貧弱で4Gエリアが狭いのがネック。

大手2社の大容量低価格競争のあおりを受けて、すっかり存在感が無くなったのがMVNO各社。
価格面での優位性が無くなったため、各社ユニークなプランを工夫投入していますが苦戦中。
個人的には1年間有効の低価格な大容量定額プランがある TUNE TALK が唯一お薦めです。

大きな変更は無く、前回とほぼ同じ結果ですが、利用形態別に現在のお薦めプランを整理しておきます。



< とにかく安くスマートフォンを使いたい >

スマートフォンは地図アプリや旅行予約アプリなどが使えるのが最大の魅力です。
従量制の通信料は割高なので一定の通信量を含む定額プランを使うのが、月々の通信費用を抑えるポイントです。


TUNE TALK

月額RM10で1GBの通信量を含む超低価格月額プランがあります。
しかも定額プラン期間中はSIMは無効にならないので、有効期間延長の為のTOP UPも不要。
正味RM10/月で使い続ける事が可能です。

RM200/年で毎月10GBの通信量が使える年額プランも健在。
こちらも月額換算でRM17以下なので使い方によっては充分お得です。



DIGI

月額RM15で2GBの通信量が使える低価格月額プランが新たに投入されました。
いつでもどこでも安定して通信したい方は、こちらがお薦め。DIGIの通信環境の良さは定評があります。
但しRM1のTOP UPあたり有効期間1日延長は従来通りなので、毎月未使用のRM15が積み上がっていきます。追加容量の購入や提携店での買物に使えるので無駄にはなりませんが、使い続けるにはRM30/月が必要です。



< 通信費用を気にせず使いたい >

Umobile

RM30/月で、24時間データ通信無制限の究極の低価格プランがあります。
いつでも、どこでも、動画を見放題、音楽も聞き放題で月額1000円以下!
日本の携帯電話料金の高さが良く分かります。
ネックは4Gエリアの狭さ。但しマレーシアは3G通信の基盤がしっかりしているので、普通の動画再生なら3Gでも充分快適です。
ペナンでも中心部から少し離れると電波状況が悪い場所が多いので、契約前にスターターパックでよく行く場所の電波状況を確認しましょう。

Umobileの電波状況が悪ければ、DIGIが良いでしょう。
価格が若干高くなり、無制限利用に時間制限もありますが、RM35/月のプランがあります。

MVNO各社の大容量低価格プランもありますが、通信環境と顧客サポートに不安がありますので、あまりお薦め出来ません。