タイトル「源さんの戯れ言」
テーマ「バカふざけ話」(1~200)
一年中咲くありふれた花や
BF 80「如月(きさらぎ)」創作 20190219
何時だったか、「如月は何かと人生を決める時期だ。人生のデコポコ道に気をとられ、あわやアブナイ道にそれ、迷わずその道に進むことは難しい人生のワザや。しかし、目的があって、その方角に沿って一歩一歩進むことができればしめたものだ」と、誰か言っていた。できるやつの云うことは、こうもちがうのだ。
そのようなきめ細やかなことなど、普段からうだつの上がらぬ俺には分からぬこと。それどころか家に戻れば化け猫の調教に気をとられるのがおちや。人さまがつくった道をやっとこ通るのが我が輩のことや。俺なんぞはそんな人の道でいいのだ。それで何が悪いのや。分からん男やなぁ?
「如月やじゃれ猫抱いて世も忘れ」
(きさらぎやじゃれねこだいてよもわすれ)
色違いだって?
それにしても人生の「念願成就」は難しいもの。
「初花の合格太鼓響く成り」
(はつはなのごうかくだいこひびくなり)
なんていうことはよそさまのことや!険しい世に己の道を創るなど、夢のまた夢や。いや、思うたこともない幸せものや。
成功するヤツは多少雨が降ってきても、いちいち傘などささんヤツや。俺なんぞは、この雨で溶けたりはしまいかと直に傘を広げる気も弱く小さな男なのだ。


