笑いのつぶやき
笑いの散歩 201~250
W256「渡る世間の鬼」20170704
渡る世間に、鬼はいないと言うがそれはウソだ。
渡る世間は鬼だらけ。
行く先々に気儘な鬼が潜んでいるじゃないか。
乗って間もないが、このタクシーから降りようとすれば、
もっと乗れと言う顔つきで運賃を受け取る。
この運ちゃんは私にとっては欲の鬼だよ。
腹が減ったのでレストランに入ったら、丁度昼飯時とあって、混雑していた。私ひとりだから相席をお願いしたら、そのお客は私の顔を見て、それから気の無い返事をした。無愛想の鬼だ。
バスに乗ったら珍しく妙な臭いがしてきた。
屁の我慢を忘れた鬼がこのバスのなかにいるようだ。
うっかり、それとも 勝手にぶっぱなした鬼がいる。
それから、このようなこともあった。
居酒屋にひとりで入ったら、私ひとりなのに、何人様ですかと聞く。
ひとりで入っちゃいけないのですかね。これは気分を壊す鬼だよ
この世の中には、八百万の鬼がいるのや。
え!八百万と言えば、神やないですか?
そうや、この世の中、神に隠れた鬼もいて、
その鬼が気分を悪くするのや。
何言うてますのや?
あなたこそオレさまの心を知らぬ勝手気ままな鬼でっせい。
何言うてますの?
私は、神さまだ。
え!あんた・・本当に神さま、
と言ったら、
鋭い眼差しで、オレさまを睨んできた。
「うるさい!このハゲー」と、
怒鳴られそうだから逃げた。


