ことわざ漫談小話
ことわざ小話 201~250
K238「鬼も十八番茶も出花」20170111
ガキんちょでうるさく醜いと言われる
鬼の娘であっても、
十八という年頃になると
男を惑わす色気も出てきて
スタイルや恰好もよく
魅力的になるそうな。
ウソやないで、
ホンマやで、
「え!鬼の娘が、そんな美人になれるの?」
「ああ、あの鬼ばばの娘でも綺麗になるのや」
「ウソや、あの鬼ばばの娘が、どないな娘か知らんのやろう?」
「それやったら、お前知ってるんか?」
「知ってるやもあらへん。鬼ばばの娘って、このわたいやないか」
「え!あんたが鬼ババの娘、ホンマか?」
「わて、今十八やないか、わてホンマ美人か?」
「何いうてんのや、美人の鏡やないか」
「なんや、それ?鏡餅やないか」
「ほらなぁ、奇麗に着飾ってるやないか。ホンマにこれにそっくりやで」
「どついてやろうか」
「ああ、かんにんや・・
・・十八と言うても、まだあんたは
・・恐ろしい娘やなぁ」
