笑いのつぶやき
笑いの散歩101~150
132「冗談」
冗談はふざけて言う言葉やおどけた言葉などです。さぁ、これで笑いばなしを拵えてみます。何せ、笑いの修行中ですから、なんでも手掛けないと修行とはいいませんので、さぁ、やってみましょう。
「山田は冗談が好きだなぁ。そのように若い女の子の前で、ありもしない冗談は禁物だぞ。本気にされたら、どうするつもりだ?」
「だって、係長のように、いつも真面目くさった態度や笑顔のないしかめっ面じゃ、疲れるって、嫌がられますよ」
「バカを言え、あの、鬼の課長を見てみろ」
「え?鬼の課長ですか?」
「あの鬼の前で、冗談だと言って笑ったら、どうなるとおもうのだ?」
「ええ?鬼の前で、冗談だと言って笑ったら、どうなると思うのだ?そんなこと分かりませんよ。それじゃ係長、どうなるのか教えてください?」
「バカ、鬼は冗談というものが、人の屁を嗅ぐより嫌いな性質(たち)だから、もし、その笑い話が冗談と分かれば、閻魔帳に悪口を言われたと記録され、お前の給与は十パーセント減俸となるのだ」
「ええ?給与が減俸・・そんなのありませんよ。冗談ひとつ言えない会社など面白くもありませんよ」
「だったら、あの鬼を、言葉をかえて騙すことだ」
「え、言葉をかえて鬼を騙す?どうやって言葉をかえ、あの窮屈な鬼を騙すのですか?」
「なぁーに、簡単さぁ。冗談を言って困ったら、ああ、これは商談と言って笑え飛ばすのだ」
「あの鬼の課長は、冗談で笑うより仕事で笑う鬼なのか?!」
「分かったろう、だから冗談を、商談、商談というのだ」
え?この話、ぜんぜん面白くないですって?これはね、ある冗談を、商談と言って騙すのです?それじゃ、鬼を騙すことなど、わけないことですね。でもね、鬼をダマすと後で、とんでもないことが起こりますよ、ご注意でーす。
鬼より怖いのがナマズという、源五郎