おにぎりは涙味 | 浪花ゆうじオフィシャルブログ『男の花道』powered by アメブロ&weewee

おにぎりは涙味

080325_2128~01.JPG
火事津野球部物語

たまには美しい話を書きましょう!

当時、一番困るのが食事!なんせ食い盛り野球部寮の夕飯だけじゃ足るわけない腹が減ってしかたない。小遣いを使って足らない分を買い食いしても全く足らない。

今の時代の様にバイトなんか出来るわけがないし、まして野球部がバイトなんてありえない。

しかし救いの神がいたんです!

当時の野球部寮の近くに銭湯があったんや。その銭湯のご夫妻がほんとにいい人で俺ら野球部を心から応援してくれる。
銭湯の営業が終わった後毎日野球部で数班にわかれて銭湯の掃除をさせて頂く。
部員にとってはトレーニングがわりにもなるんよ!デッキブラシを持って力の限り浴槽や洗い場やタイルを擦って掃除する!もう汗びっしょり腕もパンパン!腰も強くなる。

毎日六人で班を作って交代でやるんや

そして掃除が夜中1時ぐらいに終り
バイト代がわりに腹いっぱい分の白胡麻をフリカケタ塩おにぎりを頂く!

それが美味いのなんの!中身は何も入ってないんやけど目茶苦茶美味いんや!

そして寮に帰って朝迄ぐっすり眠る。

今の時代の高校生がおにぎりだけの代償でこんなバイトのまね事ができるんかな?

銭湯のご夫妻も俺達を我が子の様に接してくれる。

当時その当番が回って来るのを指折り数えひもじい思いで夢見て寝た。

俺は大阪から特待生で行ってるからたまにはホームシックにもなった。厳しい練習、厳しい上下関係、鉄拳制裁・・
やはり高校生泣きたい夜もある。そんな時、銭湯掃除当番が回って来る汗をびっしょりかいて腹いっぱいのおにぎりを食べさせて頂く
その時銭湯のご夫妻の顔を見ながら大阪のおふくろを思い浮かべ口いっぱいにおにぎりを頬張る!
明日朝起きれるか?銭湯のお母さんが声をかけてくれる
俺はハイ!と言いながら何故か涙をくい止める・・・

日本一美味しい
おにぎりでした!

いい思いでや!

明日も甲子園

高校球児よ!

お前達を裏で支えてくれた全ての方に感謝の念を死んでも忘れるな!その方達に力の限りを尽くしてプレーするそれが1番の恩返しやで!


ほなっ