私に沢山のことを教えて下さった先生です | キャリアカウンセラー 工藤 倫子のブログ ~RINKO KUDO~

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「夢をカタチに!」 私と一緒に夢を探しませんか?

皆さまこんばんは。

キャリアカウンセラー工藤倫子です。

 

 

 

今日は日帰りで青森に行ってきました。

 

 

今月いっぱいでご定年になる先生に

お会いするために。

 

 

お二人にお会いしましたが

お一人目の先生は

青森県総合社会教育センター所長である坂本徹先生。

 

 

坂本先生との出会いは

今から8年程前でしょうか。

 

 

実際にお会いする前に、ある先生から

 

 

「倫子さん、坂本徹さんはご存知ですか?

 彼はね、すごいんですよ。」

 

 

と坂本先生のお噂は聞いていました。

いつかお会いしてみたいと思っていたところ

 

 

ある学生主催のワークショップを見学に行った際

隣でひっそりと見ていた方が・・・まさに坂本先生でした。

 

 

ご挨拶をさせて頂き、とてもびっくりしました。

 

 

あまりに存在感が無かったからです^^;

(先生、スミマセン!!)

 

 

ひっそりとそこにいらっしゃいました。

 

 

偉そうにとか

厳しくとか

監視しているとか

 

 

 

そういう感じとは正反対。

 

 

本当にひっそりといらっしゃるという感じでした。

 

 

その謎はのちのち溶けていくのですが・・・。

 

 

そんな出会いで

その後もお仕事をご一緒したのはたった一度だけ

 

 

坂本先生が青森県盲学校の校長をされている時に

私を呼んで下さいました。

 

 

その時の坂本先生の子ども達に接する姿勢

地域の方との触れ合いを大切にされているご様子が

本当に素晴らしくて、感動しました。

 

 

坂本先生は青森県に偉大な功績を沢山残されているのですが

その一つが、異年齢交流をベースとした青少年育成事業です。

 

 

大学生を中心メンバーに、小、中、高校生と交流する機会を

しかけた事業。

 

 

高大連携のキャリアサポート事業。

NPOカタリバをモデルに始まりました。

 

 

 

子供たちだけの異年齢集団の遊びの場・・・それは極めて優れた

学習の場でありトレーニングの場であった。

どれだけ多くの、そして大切なことを吸収したことか。

しかし、社会の急激な変化が子供たちを取り巻く環境を変えた。

遊びのスタイルも大きく変わり「あの空地」は消えてしまった。

 

人間関係には、タテ、ヨコ、ナナメの3種類がある。

例えば、高校生から見ると、親や先生はタテの関係。

知識や経験が豊富で的確が助言をくれることは分かっているが、

素直には受け取りにくい。

友だちはヨコの関係。気軽に話せて共感できるが、同程度の経験値

しかなくて、頼りない。

そして、大学生はナナメの関係。年上だから頼もしく、年齢が近いから

親近感を感じる。近未来の自分の姿と重なるリアリティもある。

 

異年齢交流が青少年の成長に大きな効果を発揮するのは、この

ナナメの関係が有効に機能しているからに他ならない。

 

 

アクティブで熱い大学生集団をパートナーに

ー異年齢交流をベースにした青少年育成事業ー

 

坂本 徹

 

日本生涯教育学会年報 第37号より (2016年12月)

 

 

私が一番最初に坂本先生とお会いしたのは

この高大連携事業「カタリバ」を運営している大学生の

反省会の席でした。

 

 

ここで私は本当に驚きの光景を目の当たりにしました。

 

 

カタリバというのは、大学生が高校生に自分のことを語りながら

高校生と対話し、時に悩みを聴きながら

高校生の潜在的な夢やモチベーションを引き出す・・・ということを目的とした

ワークショップです。

 

 

事前研修

当日のワークショップ

そして反省会と

 

 

綿密に計画、実施され、そして反省会も素晴らしいのです。

 

 

私はこの流れを通しで見学をさせて頂いたのですが

 

 

本格的な事前研修

当日の大学生の真剣な語り

に感動しました。

 

 

そして、反省会では

 

 

「上手く高校生の話を引き出すことが出来なかった」

 

 

と涙している大学生がいるのです。

 

 

この本気の取り組みに心を動かされないはずがありません。

 

 

今では、青森県内のほとんどの大学、短期大学に

キャリサポに参加する学生が在籍し、その活動に単位認定を

行っている大学もあります。

 

 

そして、そこから新たな動きも始まりました。

 

 

学生団体「レスタ」が結成されました。

 

 

レスタとは2012年に大学生有志で結成された団体で

名前の由来は「Let's start」「さぁ一緒に始めよう」です。

 

 

レスタの会則には

「本会は、年齢や所属を超えた協働の活動を通じて

互いに高め合い成長することを目的とする。加えて

不登校や障がいのある子どもたちの理解と支援に資する」

 

と記されているそうです。

 

 

レスタは「寺子屋」も開催しており

毎週日曜日に、子供たちに勉強を教えたり

一緒に料理をしたり、絵本を作ったり、絵を描いたり

しているそうです。

 

 

 

こちらの絵は大学生と子供たちが一緒に描いた作品。

 

 

シャガールのアレコ第三幕

 

 

5mもある巨大な作品です。

 

 

坂本先生のやり方は「大人は一切手を出さない」

ということです。

 

 

失敗してもケンカをしてもいい。

 

 

大人はしかけて、ひっそりと見守る。

 

 

安全を確保したら、後は黒子に徹するというのが

坂本流です。

 

 

「ナナメ」の関係に大人が入ってしまったら台無し。

 

 

そう考える先生は、子供たちの力を信じて任せて待つのです。

 

 

そんな坂本先生から私は沢山のことを学びました。

 

 

もちろんこれで最後ではないのですが

先生のご定年という節目にどうしてもご挨拶しておきたいと

思い、今日は本当に短い時間でしたが

先生に会いにうかがいました。

 

 

私はキャリア教育をテーマにしていますが

キャリア教育というのは、一言で語れるものではなく

本当に難しい問題が沢山あります。

 

 

先生にも沢山の葛藤や悩みがあったはずです。

 

 

ですが、今日先生がおっしゃっていたのは

 

 

「本当に人に恵まれました。

私は本当に運がいいんです。

楽しくやりたいことをさせてもらいました」

 

 

ということだけです。

 

 

そして

 

 

「先生は主役ではないですからね。

主役は子供たち」

 

 

ともおっしゃっていました。

 

 

ともすれば、「子供たちに教えたい」気持ちが先走り

上から目線

押しつけ

転ぶ前から手を差し伸べる

自分が主役

 

 

になりがちですが

坂本先生はいつでも子供たちの後ろから

見守り支えていらっしゃったのだと思います。

 

 

私は坂本先生の生徒でも部下でもありませんが

とても多くのことを学ばせていただきました。

 

 

 

 

坂本先生、お疲れ様でした。

 

 

またご一緒出来ることを楽しみにしております。

 

 

 

 

 

今日もあなたの幸せを願っています。

 

 

今日はこの曲で → 

 

 

 

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