ピックスでは募集を停止する校舎がでるなど、現6年生以下では大幅に塾生が増えているようです。その影響が偏差値、ひいては中学入試結果にどの程度インパクトがあるか気になるところ。

そこで、人数増える影響を計算してみました。

極端な2ケース想定して計算します。ちなみに、ここで仮定したケースの条件はあくまで計算結果の説明をわかりやすくするためのものです。実際の現6年生のレベルとは一切関係なく、そのレベルをどうこう議論するものではありません。

 

ケース1

レベルがかわらないまま、人数だけ5500→6500に増える。

 

この場合は、平均と標準偏差は一緒なので、2019年度と同じ点数ならば、サピックスの模試の偏差値は変わりません。

ただし、各中学の定員は変更ないですから、人数が増えた分、入試は難しくなります。計算してみますと、偏差値60の学校の偏差値は約偏差値61になる感じです。1を大きいとみるか、小さいとみるかは議論がわかれると思います。

 

ケース2

2019年とレベルの変わらない5500人に、平均偏差値40の1000人の新しい集団が加わる。

 

かなり極端で条件です。中学受験のすそ野が広がり、従来受験を考えていなかった人たちが多数参加した場合を想定しています。

まずサピックスの偏差値ですが、2019年サピックス偏差値60は、この条件ですと、60.9に相当します。極端な条件にしたわりに意外とかわりませんね。安定しているお子さんでも偏差値は3くらいふれることは珍しくないので、おそらくこの程度だと、2019年のお子さんがタイムスリップして2020年の模試を受験しても、特に気がつかないと思います。

入試の難易度ですが、加わった集団の偏差値を低く設定しているので、大きく影響せず、ケース1とかわらず偏差値60の学校の偏差値は約偏差値61になる感じです。

このケースの偏差値分布を示したグラフです。偏差値40、標準偏差10の1000人の集団を追加するとこのような分布になります。

 

まとめ

偏差値60付近では、人数が増えた影響はせいぜい偏差値1程度。これを大きいとみるか小さいとみるかは人それぞれです。サピックス各種テストにして7点程度です。

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